男と女の答えあわせ【A】 Vol.74

「コンビニで1本150円の水を買う時、彼女が…」男がデート中に萎えた、アラサー女の行動

A1:気合の入れ方やメイクからして、年上かと思っていた


百合と出会ったのは、友人からの紹介。

僕は自粛期間中に彼女と別れてしまい、フリーだった。すると「ぜひ紹介したい子がいる」と、友人が紹介の場をセッティングしてきたのだ。

「すごく綺麗な子だよ」とは聞いていた。その言葉に嘘はなく、実際に待ち合わせ場所にやってきた百合は、とても綺麗だった。

しかし結構しっかりめのバサバサとしたまつ毛に、隙のないネイル。そして体型がわかるようなタイトな洋服。

久しぶりに“バッチリ決めた女性”を見た気がする。僕の周りは最近、ナチュラル志向のファッションを好む女性が多い。

「百合さんは、お仕事は何をされているんですか?」
「私はアパレル系です」
「へぇ。僕、ファッションに疎いから教えて欲しいな」
「そうですか?今日の服装も、すごく素敵だと思いますけど」

タイトな服を着ていたので、何となく僕より年上かと思っていたのだ。若い子ほど、ルーズめなファッションを好む印象がある。

「ちなみに私のほうが恒之助さんより年下なので、敬語なしでお願いします」
「そうなんですか?失礼ですが、百合さんおいくつなんですか?」
「来月で34歳になります」
「そうなんだ!大人っぽいから、勝手に年上かと思っていました」

ただ僕は綺麗な感じの女性が好きなので、彼女と連絡先を交換し、すぐに食事へ行くことになった。


二度目の食事も楽しく、僕はいつも通り先に会計を終えていた。

「ごちそうさまです」
「いえいえ」

そう言いながら店を後にし、2人で駅へ向かって歩き始めた。

「恒之助さん、お水を買ってもいい?」
「もちろん」

そう言いながら、コンビニへ入っていった百合。

しかしレジの前でしばらく突っ立っていたので、僕は交通系ICカードでさっと支払いを済ませた。

「本当、恒之助さんって気も利くしすごいよね」
「そんなことないよ〜」

この時、僕はまだ気がついていなかったが、後々思い出すことになる。百合が1本150円ほどの水を買うのにも、財布を出さなかったことに。

別にそれ自体は構わない。男としてデートの支払いは厭わない、というのが僕のスタンスだ。

だが百合の根本にある考え方に、違和感を抱いてしまった。

【男と女の答えあわせ【A】】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo