男と女の答えあわせ【A】 Vol.62

「これを書いている女性は、要注意!」マッチングアプリのプロフィール欄で、まず見るべき箇所は

A2:“好き”を聞いているのに、基本的に回答が“嫌い”なことばかり


二度目のデートでは、焼き鳥のお店を予約した。

「店、ここで大丈夫でしたか?魚が出てこない店って考えたら、焼肉か焼き鳥かなと思って」
「考えるの、大変でしたよね…すみません」

申し訳なさそうに謝る瑞穂。別に大した問題でもなかったので、僕は笑顔で首を横に振る。

「いえいえ。僕も肉が食べたい気分だったので!」

ここまでは、良かった。だが話していくうちに、“あれ?”と思い始めた。

「薫さんは、食べ物だと何が好きなんですか?」
「僕は何でも好きですよ。好き嫌いがなくて。瑞穂さんは?何が好きですか?」
「好き嫌いがないの、いいですね。私は生魚と、柿と枇杷が嫌いです。あと実はトマトも苦手かな…」

好きな物を聞いているのに、嫌いな物を答えてきた瑞穂。

「へぇ〜。なんでですか?」
「中が水っぽい感じの物苦手で。わかりますか?」
「それが美味しいのになぁ。じゃあキュウリとかは?」

しばらく、水分の多い果物や野菜の名前を出して有り無しクイズをしていると、急に瑞穂が話を変えてきた。

「ところで、薫さんは、どういうタイプが好きですか?」
「僕は優しくて、女性らしい人が好きかな。瑞穂さんは?」

ちなみにここでも、僕は“好き”な人を聞いたつもりだった。だが瑞穂の回答は、否定形だった。

「私も優しい人かなぁ。あとタバコ吸わなくて、身長が低くなくて、スポーツ観戦を無理強いしてこない人(笑)」
「どういうこと??(笑)」
「前の彼氏が、野球が大好きだったんです。だから家にいてもそのチームの試合があるときには観なきゃいけなかったし、よく球場にも連れて行かれたけど、私は詳しくないから、楽しめなくて…」

スポーツが嫌いなら、それで構わない。生魚やトマトが嫌いでも別にいい。

しかし僕が気になっていたのは、瑞穂がモノや人の嫌なところばかりを見ている点だった。


「そういうことか。スポーツに興味ない人もいますもんね」
「薫さんは、趣味とかあるんですか?」
「僕はインドア派だから、家でゲームをしている時間が幸せかなぁ…。あと、筋トレですね」
「へぇ。でも筋トレって、疲れません?」
「それがね、やり始めると楽しいんですよ。自分の体型が変わっていくのも実感できるし」

彼女は、いい子だとは思う。けれども彼女が言うことは、基本的に否定形から入る。

店の外に出たときにも、その性質がよく現れていた。

その日はあいにく雨が降っていたのだが、瑞穂は眉間にしわを寄せて、ものすごく嫌そうな声を出したのだ。

「雨かぁ。傘持ってないのになぁ。最悪」

雨は降るものだ。仕方ない。

でも彼女の場合、そういう発想にはならない。毎回、雨が降るたびに不機嫌になるんだろうなと思った。

「本当だね」
「天気予報でも雨って言ってなかったのになぁ。雨って髪の毛のセットも崩れるし、靴も汚れちゃうから嫌ですよね〜」

まだ文句を言っている瑞穂を横目に、僕はさっさとタクシーを手配した。

「タクシー呼ぶから、ちょっと待っていてね」

タクシーを待ちながら、アプリのプロフィールの文面も、今思えば相手に対する”NG”が並んでいたことに気がつく。

— ナルホドな…。

別に、悪い子ではないのはわかっている。ただ一緒にいる人は、物事の明るい面を見つけられる、ポジティブな人がいい。

そう思い、一旦瑞穂とは線を引くことにしたのだ。


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夫がどうしても妻を拒む理由

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