「通いたくなる居酒屋」は、雰囲気、価格、料理、あらゆるバランスが絶妙でなくては成立しない。
しっくりくる店を見つけるのが難しいこのカテゴリーに、嬉しい新店が登場した。
料理をさらに引き立てる、お酒へのこだわりも、美味しいもの好きの心を掴むこと間違いない。
何を頼んでも美味しい。そんな大人の贅沢がある
日常使いができて居心地がいい、その筆頭といえるのは、やっぱり居酒屋ではないだろうか。
ラフな空気、気負わず注文できる安心の価格はもちろんのこと、大人の味覚をちゃんと満足させる店。今年オープンした『かどさん食堂』は、レパートリーに加えておきたくなる、まさにそんな店だ。
とくに肉のツマミはバラエティ豊富で秀逸。名物の「極上豚角煮」990円は、甘みのある脂を持つ北海道の神威豚を使用。2時間もの時間をかけて蒸してから煮るので、余分な脂も取り除かれて上品な味わいに。箸を入れるとほろりと柔らかだ。
長年付き合いがあるという精肉店から仕入れる、鮮度のいい肉や内臓も人気。
とりあえずの一品で頼みたいのはコリコリとした食感が楽しい「豚ガツパクチー」だ。
臭みは一切なく、女性からの人気も高い。手間を惜しまぬ丁寧な仕込みが、料理のクオリティを支えている。
「牛ロースのクリームチーズ巻き」は、店イチオシの肉料理。
国産牛の芯ロースで作ったローストビーフで、濃厚なクリームチーズを巻く。甘口醤油を使ったこってりダレは、にんにくが効いてたまらない美味しさ。
そんなツマミを引き立てるのは店自慢の焼酎ソーダ割。炭酸のシュワっとした刺激と、本格焼酎の豊かな香りやコクを逃さない、独自に編み出したレシピがあるという。
香りのフルーティな芋、ドライな喉越しの麦、すっきり優しい味わいの米、ソーダ割に適した銘柄を厳選。
唎酒師であり、お酒の知識を豊富に持つオーナーが、ソーダと焼酎の配合、注ぎ方にまでこだわる。
どこか懐かしい空気が漂う店内は、古材を使って作られている。ゆったり座れるテーブル席や、座敷の個室も用意されている。
ほっこりとした雰囲気とハズさない料理が大人にフィットし、思わずリピートしてしまう居心地の良さだ。
間違いない一軒として、田町といえば『かどさん食堂』と覚えておきたい。
■店舗概要
店名：かどさん食堂
住所：港区芝浦3-7-15 3F
TEL：03-3451-7747
営業時間：16:30～（L.O.22:30）
定休日：日曜
席数：34席
