男と女の答えあわせ【A】 Vol.57

「もう夫の要求に応えられない…」月20万円払ってアレコレ求めてくる夫。妻が取った行動とは

A1:年収も考えると、夫婦の出費比率がおかしい気がする…。


夫の直之と結婚して、約1年になる。結婚の決め手は、“一緒にいて楽しいから”だった。

私は彼のことが好きだし、夫婦になれて嬉しいと思っている。けれども、いくつか気になる点があった。

あれは、結婚して私が直之の家へ引っ越した日のこと。

直之は数年前に世田谷に1LDKのマンションを買っていたので、彼の持ち家に私が引っ越す形となった。しかし、やはり一人暮らしと二人暮らしでは勝手が違う。

「今までひとりだったからあまり感じなかったけど、いざ二人で暮らすとなると、ちょっと狭いね」
「そうだねぇ。でも直之。子供ができたら、引っ越すんでしょ?」

彼の家なので文句は言えないけれど、正直二人分の荷物ですでにいっぱいなのに、ここに子供ができたら結構きつい。

「そのつもりだよ」

それを聞いて、安心した。だが直之が買った家だし、思い入れもあるだろう。そう思い、私は家のことに関しては極力何も言わないでおこうと決めていた。

そして一緒に暮らし始めるにあたり、私たちは今後のルールについて話し合いをした。


「まず、直之。タバコはやめてね」
「え…?な、なんで…?わかった…。ちなみに生活費はどうする?」

夫婦となる以上、家計の話は大事である。どっちが何を負担し、家計管理はどうしていくのか…など、必要な話だった。

「交際費は各自で、ということでいいかな?」
「そうだね。私も働いているし、そこは各自で支払おう。私の場合、洋服代とか美容代も自分で払います」

何か欲しいものがあった時、直之の顔色を伺って買うのは面倒だし、交際費などに関しては別財布のほうがいいだろう。

だが直之の次の発言が、予想外すぎたのだ。

「家賃はどうしようか」

― え……?

「直之は毎月、ここのローンはいくら支払っているの?」
「約20万ちょっとだよ。そこに管理費とか修繕積立費とか加わってくるけど」

ここは、直之の持ち家だ。私と結婚する前に買っていた家で、名義も直之。それなのに私に家賃の負担を求めようとしてきたことに、かなり驚いた。

― 嘘でしょ?

「この家は直之の持ち家だし、それに年収も私と直之だと違いすぎない?」

彼の年収は約1,400万。私は年収600万。さすがにそれは、夫が支払うべきではないだろうか。

「じゃあ家賃は僕が払うね。だから家の他のことは優愛、というのはどう?旅費とかはまた別として」
「家での食費ってこと?」
「うん。かなり負担の割合は少ないと思うんだけど…」
「そうだね、それなくらいなら助かる」

家賃と光熱費は直之が持ってくれるということなので、家の食費くらいは私が払おう。そう思った。

だがそう思ってしまった、私が馬鹿だったのだ。

この時の決め事が、後に大きな歪みを生むことを、私はわかっていなかった。

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