「たまらない瞬間があるから、やめられない…」俳優・岡田健史が、役者を続けるワケ

第44回・日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。人気ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』では、チャラ男役がハマり話題となった岡田健史さん。

端正なルックスや演技力の高さに加え、このコロナ禍でアートの才能を開花させるなど、多彩な表現力を武器に活躍をみせる若手俳優だ。

そんな彼が、役者として芝居を続ける原動力とは、いったい何なのだろうか。

順風満帆に見える21歳の、本音に迫った。

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端正な顔立ちに、高身長という完璧なルックス。それに加えて演技力の高さから、瞬く間に注目の的となった岡田さん。

彼のインスタグラムは、自身が描いた情熱的な絵で溢れている。多才な彼の素顔を知りたい人は多いはずだ。

役者を目指した転機は「高3で野球部を引退し、演劇部顧問の誘いがあって。県大会での芝居が評価され、演技に対して取り組んだ過程や内容、熱意が伝わって褒められた」ときだとか。

その瞬間、ひとつの道筋が見え、役者になろうと決めたのだと語る。

高校卒業後に上京。東京の第一印象を聞けば「人の多さには驚いた。ワクワクすることも恐れることも特に…」と当時19歳にして冷静沈着。

「人の質が全然違う。悪く言えば干渉しないし少し冷たい。そんな東京を受け入れて過ごしてきました。

上京して4年、東京に染まっている自分がいる。蝕まれてはだめと思いつつ、人に関心がないことが生きる術だったりする。干渉せずに流さないと、生きていけないときもあるから」

常に哲学的なモノの捉え方をする大人びた彼に、気づけば魅せられていた。


僕は努力する人間。今までも、これからも。そう言い切れる自信がある


「僕は自分のいまの生き方を肯定して、自分を愛せるよう、そして信じられるように生きていたい。

いろんな人が周囲と比較するけれど、それって意味がない。自分でレールを作って好きな速度で進んでいきたい。ただ必死に全力で生きているだけ」

華やかな見た目からスター性のある人物に思われがちなのかもしれないが、実は人一倍物事を考え、分析し、努力してきたという。

「デビューからずっと、チャンスに恵まれているのは自覚しています。

僕に与えられたチャンスを、どれほど光り輝かせられるかを考えて、一瞬一秒を丁寧に生きている。その努力の積み重ねが今に繋がっているのだと思う」

最後に役者として楽しい瞬間や、今後の目標はあるかと聞くと、こう返ってきた。

「自分がいい演技をしたと思っても違ったりする。すごく繊細な作業の連続。野球みたいに、三振を取る、ホームラン、ヒットの嬉しさに比べたら、とても分かりにくい。

僕は、ごくたまに出合う演技の面白さに喜びを感じる、いわば変態(笑)。でも、そのたまらない瞬間があるからやめられないんです。

なりたい自分像はずっと変わらず、人の体のなかにある鈴を鳴らせる役者になること。そういう役者になるために、日々アプローチしていくだけですね」



人気俳優という階段を駆け上がっていても、強い芯を持ち、ブレずに努力を重ねる。彼が今後どう成長を遂げていくのか、追いかけずにはいられない。

■プロフィール
岡田健史 1999年生まれ。福岡県出身。ドラマ『中学聖日記』でデビュー。現在、北川悦吏子氏が脚本を手掛ける、NTV系水曜ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』に出演中

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