ストラテジックな彼女 Vol.7

元カノから3年ぶりに連絡が…。男が唖然とした三十路女の変わり果てた姿とは

里香にそそのかされ、Instagramで適当に名前を検索すると、凛子のものらしきアカウントを見つけることに成功した。

投稿写真は、景色や料理など当たり障りのないものに、大学の友人と思しき育ちの良さそうな女の子たちとの、和やかな写真ばかり。いわゆるインスタグラマーのような、ギラギラした華やかなポストは一つも見当たらない。

最新のポストは、凛子が着物を着て初詣をしている写真だった。

—そっか、着物で初詣行くために早起きして、俺を置いて出て行ったわけか。

将司が安堵の気持ちに浸っていると、里香に勢いよくスマホを奪われる。

「見せて見せて!え、意外に普通な子で驚いた…」

「結婚するならこういう子がいいと思わない?あんまり派手じゃなくて品がある子。それにどこも整形してない感じが良いんだよな〜」

超美人と結婚しても蓋を開けてみれば、整形だったり、エルメスをねだられたり、周りの男たちが苦労している話をうんざりする程聞かされていた将司は、反面教師として凛子のような手堅い女を求めていた。

「昔はあんなに面食いだったのに…」

「昔はね。でも自分でステータスも金も十分すぎるくらい手に入れたから、周りに自慢できるようなアクセサリーは、これ以上いらないなって。美人に固執してたのは、自信のなさの裏返しだったのかもな。今欲してるのは癒しだけ。それに性格が良くて愛嬌がある子って、一緒にいればいる程どんどん可愛く見えてくるんだよね」

粗探しをしようとしてか、里香は凛子のInstagramを穴があくほど見つめている。そして、写真をスワイプすると、目を丸くさせて歓喜の表情を浮かべた。

「ねぇ見てよ。男と初詣いってるみたいよ」


目の前に突きつけられた写真を見ると、着物を着た凛子の隣で男が微笑んでいるではないか。

年齢は凛子と同じくらい。顔はイケメン。身長も高い。とても打ち解けていて仲が良さそうな雰囲気だ。

「やだ将司、25歳の小娘に遊ばれちゃってたわけ?こういう純粋そうな子ほど裏ではビッチだった......


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