いつだって、どこだって Vol.11

彼氏に秘密で、他の男と旅行した29歳女。彼女が結婚前に、確かめたかったこと

運命の人とは、いつだって、どこだって出逢う可能性がある。

恋の舞台は、東京だけじゃない。

思いがけず、旅先で恋に落ちてしまうことだって、あるかもしれない……。

9話~12話の舞台は、ローマ。

◆これまでのあらすじ
1人旅の途中で偶然元彼に再会した真莉。思いがけない再会に戸惑いつつ、楽しんでいる自分もいて…。ローマ2日目、人生を変えるような出来事が起こる…!?

▶前回:偶然元カレに再会した29歳女。男の強引なお願いに根負けして…


ローマ/DAY2 2019年10月29日


「んー、どのフレーバーも美味しそうで迷っちゃう」

午前11時。パンテオンを観光した後、弘也の希望で立ち寄ったジェラート屋『ジョレッティ』。ショーケースの前で、 真莉は色とりどりのジェラートを眺めながら、頭を悩ませる。

「早く決めろよ」と茶化してくる弘也を、軽く睨む。

「俺はシャンパンとレモンだな。真莉、選ぶの遅すぎ」

「うるさいなぁ!いいじゃん。私はピスタチオとチョコにする」

それぞれ生クリームをトッピングしてもらう。ピスタチオは甘すぎず濃厚で、チョコレートとよく合う。

「滑らかで、おいしいー」

美しい街並みの効果もあるのか、今まで日本で食べてきたジェラートは何だったんだろうと思うほど絶品だった。

「そっちも美味しい?」

「うん、レモンがめっちゃ濃厚。一口食べる?」

こうしてローマの古い街並みを背に2人でジェラートを食べながら歩いていると、映画“ローマの休日”を再現しながらデートしているような錯覚に陥いる。

敬太は、几帳面だから“食べ物のシェア“を嫌がる。

だから、アイスをシェアなんてしたことがない。こうやって、弘也といるとついつい敬太と比べてしまう自分がいる。

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