イケメン中毒 Vol.2

「33歳にもなって、みっともない…!」年下のイケメン男に貢いでしまった、女のイタすぎる代償


「菜摘って、本当に学ばないのね」

高校時代からの友人・月野明奈(つきの あきな)は、呆れた顔をした。

超絶イケメン・涼介にフラれてから、菜摘はショックで食事もままならず、ふとした瞬間に彼の顔を思い浮かべると涙が溢れ出てくる。

明奈の言葉が、弱った心にグサリと刺さる。何も言い返せずにいると、彼女は容赦なく続けた。

「で、今回の被害額はいくらなの?」

さすがに失礼だ。不躾な物言いにムッとした菜摘は、反抗的に言い返す。

「被害額って失礼でしょ。言葉には気をつけなさいよ!」

「だって、さんざん貢いできたのは事実じゃない?」

「そんなこと…」

反論しかけたところで、黙り込んだ。これまであげてきたプレゼントを思い出そうとした脳内に、涼介と過ごした日々の記憶が一気に溢れ始めたのだ。

伊勢丹メンズ館の試着室でビシッとスーツを着こなした彼。Apple Watchを買ってもらって子どものようにはしゃぐ彼。

思い出しているうちに、また涙が出てきそうになった。菜摘は涙をぐっと堪えて、目の前に置かれた白ワインを一口飲む。

「33歳にもなって、みっともない…」

つい心の声がポロリと漏れてしまった。すると明奈は、見かねたようにこう言った。

「そう思うならさ。そろそろ顔で男を選ぶの、やめたほうがいいと思うよ」

【イケメン中毒】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo