蒲焼きと白焼きの贅沢な二重奏!目黒にある名店のうな重は、幸福感が凄かった!

目黒・不動前で、根強い人気を誇る鰻蒲焼き専門店『八ツ目や にしむら』。

グルメ通ミュージシャンとして知られる小宮山雄飛さんが「夏らしくなった今こそ、そそられる!」と、この店を教えてくれた。

お持ち帰り、出前、お取り寄せが可能なので、お家でも本格的な味を堪能できる!

行列が絶えないこの店の、鰻の秘密を紐解いてみた。


蒲焼きと白焼きの二重奏。本能に訴えかける幸せの重箱
『八ツ目や にしむら』の「うな重定食 特上」¥5,800(税込)

知る人ぞ知る名店が軒を連ねる不動前。このエリアを代表する一軒も、雄飛さんの行きつけだという。

「ネット検索で〝目黒不動〞と入れると、関連ワードで〝うなぎ〞と出てくるほどの名店。

鰻屋は〝看板ではなく匂いでお客を呼ぶ〞と言いますが、まさにそんなお店。通りから焼き場が見え、鰻を焼く甘い香りに釣られて入ってしまう。

といってもいつも大盛況で気軽には入れず、うな重弁当を持ち帰って、家で食べるのが小宮山家の定番です」

「うな重定食 特上」は、通常の蒲焼きと白焼きが半分ずつ乗せられた、まさに“特上”の贅沢さ。

白焼きもお酒のつまみにしたいし、うな重も楽しみたい……そんなわがままを叶えてくれる夢の組み合わせだ。

現在は3代目が、2代目主人とともに創業当時の味を継承し、腕を振るっている。蒲焼きを焼く店先には、一日中食欲をそそる甘いタレの香りが溢れ、大人たちの足を止める

名店といわれる『にしむら』だが、構える必要は全くない。入り口周辺の露店のような活気溢れる雰囲気こそ、地元の人に長く親しまれている理由なのだろう。聞けば先代のなれそめもユニーク。

2代目の両親の実家は、それぞれ鰻を生業にしており、いわゆる〝鰻婚〞。2代目はまさに、鰻界を担う星の元に生まれたのだ。

親族が経営する千住の川魚問屋『松本』から仕入れた国産鰻は、鰻のストレスをなくすため深井戸水を利用して、鮮度を保つ

「デビューしたての頃、2階の座敷で鰻を注文し、ビールを飲みながら、蒲焼きが焼き上がるのを優雅に待つのが至福の時間でした。

『俺も大人になったな』としみじみ。肝吸いや、素朴な自家製のぬか漬けを挟めば思わず笑顔がこぼれます」

紀州備長炭で時間をかけて、均等に火入れし白焼きにした後、約20分間ふっくらと蒸す

旨みが凝縮した継ぎ足しダレにつけては焼くという工程を繰り返す。ベストの焼き上がりは熟練の技で見極める

うな重の重箱を開けた瞬間の香りや、ひと口目を頬張るときの高揚感……この至福は、他の料理には代えられないものがある。

大人たちに幸せをもたらしてくれる逸品だ。

テイクアウト弁当は、電話予約で待たずにピック可能!ふっくら肉厚の蒲焼きと甘ダレが染みた米が絶妙な「うな重弁当(中)」¥2,450

大正末期、初代が巣鴨で川魚専門店を創業、1960年関東最古の霊場である目黒不動尊の門前という好立地に鰻屋を開店

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