「彼に、手料理をふるまったら…」交際3か月目、女が男と音信不通になった理由(2/3)[東京カレンダー

2日間連続で同じおかずを食べない男

「結婚ですか？もちろんいい人がいたら結婚したいですけど。結婚は、生活ですから。デート相手がそのまま、結婚相手になるとは限らないですよね」

ここまでは、独身貴族からよく聞くセリフだ。そしてこの後、彼は本音を切り出した。

「…僕は結婚へのハードルが高いタイプなのかもしれないです。生活スタイルが一緒じゃないと一緒に暮らしても辛いだけですから」

悟さんのいう“生活スタイル”とはどういうものなのだろうか？

「例えばですけど。僕、今南青山で一人暮らしをしていて、六本木のオフィスまでタクシー通勤しています。“もったいない”っていう人もいますが、電車だと乗り換えが面倒だし、タクシーで移動するのが効率的ですよね。時間をお金で買うという考え方です」

“効率重視の考え方を理解して欲しい”と悟さんは言う。

なるほど、だがそういうことだったら理解できる女性もいるだろう。他のこだわりを聞いてみると、しばらく考えた後「友人からはちょっと変わってると言われたことなのですが」と前置きしてから話し始めた。

「実は僕、2日間連続で同じおかずを食べないので。これを理解してくれる人がいいですね」

どういう意味か、と尋ねると彼は得意気に話し始めた。

「1日3食として、人生で食事ができる回数なんて限られています。一回一回が貴重になってくるのに、昨日食べた食事を、今日もまた食べるなんて人生損している気分になりませんか？だから、僕は2日連続で同じおかずを食べない主義なんです」

2日間連続して同じおかずを食べない理由として、“1回の食事の価値”を非常に大事にしている以外にも理由があるという。

「前に料理上手な女性がいて、それを披露したかったのか付き合いたての頃、僕の家に来て食事を作ってくれたんですけど…」

調理器具や調味料が揃っていない彼の家に色々持ち込んで作ってくれたそう。

「食事は確かに美味しかった。でもその後が…」