「都合がいい時だけ、誘う子は何人かいます…」東大卒・テレビ局で働く37歳男の本音

東大出身の僕がフラれるなんて...


お互い仕事が不規則なため会えない日が続いていたが、それは単なる“すれ違い”だと思っていた。

だが気づけば、彼女に新しい彼氏ができていたのだ。相手は、食事会で知り合った外銀勤めの男。

「“え…こんなにあっけないものなの!?”って思いましたね。フラれることに免疫がなかった僕にとったら青天の霹靂。今まで何だかんだ、人生努力したら何とかなっていたので、恋愛って自力でどうにもならないんだなあって悟りましたね…。その後、しばらく引きずりましたね」

賢人は苦笑いしながら、当時を振り返った。

そこから、少しずつ女性との付き合い方が変化した。寂しさを埋め合わせるように女の子に声をかける。感情移入しすぎずになんとなく遊ぶ。

「カッコ悪いですけど、遅すぎた青春ってやつです。彼女に振られて悔しかった思いと学生時代モテなかった分を取り戻したい、みたいな…。どこかで人間は辻褄合わせをすると思うんですけど、モテない男のリベンジでしたね」

モテない男のリベンジには、“東大卒のテレビマン”という肩書が功を奏した。学生時代に勉強を頑張っていたことが、ようやく報われたと思ったそう。

ちょうど映画やテレビで『モテキ』が流行っていた頃で、モテなかった主人公に突然モテ期がやってくるところを自分と重ね合わせ、共感していたそうだ。

「よく肩書きに寄ってくる人は嫌だと言う人もいますが、僕からしてみたら、肩書きで寄ってくる人も大歓迎ですよ。だって、それまでの努力の結果ですからね」

肩書は、女性でいうファッションのように、自分の魅力を惹き立ててくれる“武器”だと賢人は語る。

「35歳までには結婚しようかなって思っていましたけど、気付けば37歳…。“いざとなれば結婚なんていつでもできる”なんて錯覚に陥ったのかもしれません。そろそろいい人がいたら結婚したいって思っていますよ」

今は、どんな人と結婚したいと思っているのだろうか?

「20代の頃はやっぱりCAや女子アナ好きでしたよ。だって、絶対に今までだったら手に入らないキラキラ系女子ですから、そんな人に相手にしてもらえる自分が嬉しくて。でも、今はこだわりないですね。僕、家では漫画をひたすら読んでいるか、動画を見ているかもしれませんが、それ許してくれるなら…」

だったらたくさん周りにいそうであるが、なぜ彼女がいないのか。

「正直、誰がいいのかもう分からなくなってきてしまって…。最近、自分から積極的にアプローチもしないので、逆にわかりやすく好意を表わしてくれると嬉しいかもしれないですね」

そう語る賢人は、まだまだ結婚には焦っていないようにみえた。

なんで結婚しないんですか?の賢人の答えは、『モテない男のリベンジで、モテを満喫したい』だった。


▶Next:10月8日 火曜更新予定
モラハラ妻にはもうコリゴリ。バツイチ男が登場

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