2019.08.29
マウンティングは、10代の頃から
「15歳の時、原宿で雑誌のスナップ写真を撮られたことがきっかけで、ティーン向け雑誌の読モになりました。原宿ってスカウトされたい子がウロウロしてるんですけど、私もその一人でしたね。だから、憧れの読モに選ばれた時は、本当に嬉しかったです」
それまで、何か得意なことがあるわけではなかったが、読モになったことにより、友人や見知らぬ人からも「見たよ!」と注目されるようになった。そして、次第に注目されることが、快感となっていった。
「読モ同士のマウンティングに巻き込まれ始めたのは、そこからですね」
杏さんは、語気を強めて話を続ける。
「読モって初めはお小遣い程度しか稼げないんですけど、有名になるとブランドのレセプションパーティーに呼ばれたりして、お金が稼げるようになってくるんです。だから他の読モに負けないように、陰で悪口を言ったりお互いのマウンティングがすごかったです。
より人気を得て有名になるために、お互いが蹴落とし合いをする日々でした。例えば、ネットの掲示板に悪口を書き合ったり、過去の見られたくないような写真が勝手に流出したりするんです。
ちょっと映りが悪い写真が勝手にSNS上やネットに出回って、今の顔は整形しているとか、学校でいじめられていた、いじめていたとか…。根も葉もない噂話をネット上に流し、イメージダウンさせられたりするという世界でした。私も、結構掲示板やSNSのコメント欄に色々書かれていましたよ」
今でも、カリスマ性がある雰囲気を漂わせている杏さん。読者モデル時代から、目立つ存在であったに違いない。注目度が上がれば上がるほど、足を引っ張られることも多かったのだろうと想像がつく。
しかし、杏さんはそんなことにはめげず、大学時代はミスコンなどに出て知名度を上げながら、読モを続けた。
「他には、読モカフェなんかで働く子も多かったですね。そこで働くとちょっとした芸能人のような感覚になるみたいです」
読モといっても、永遠に続けられるわけではない。読モだった子は、どのような末路をたどるのだろうか?
「読モだった子って、最近は雑誌が廃刊になるとかの事情で、インスタグラマーに移行する子が多いんです。とはいっても、それだけで食べていける子は少なく、消えていく子も多いんですけどね。
だいたい、読モの末路は、3つのパターンに分かれます。20代前半でハイスペ夫を捕まえて“ママスタグラマー”になる子。支援者を見つけて、その人の援助で生きていく子。そして、普通の仕事に就く子。ただ普通の仕事に就いても、ちやほやされる華やかな世界じゃないので、満足できず辞めてしまう子が多いのも現実です」
杏さんは、大学卒業後は一旦PR会社に就職したとのこと。読モ時代の経験でPRに興味があったからだという。一方で彼女も、注目される華やかな世界が忘れられず、インスタグラマーとしての活動は続けていた。
そしてここでもまた、インスタ界の壮絶なマウンティングの世界に巻き込まれることになる。
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