美女失脚 Vol.12

「お試しで、俺とどう…?」31歳で恋愛経験ゼロの男。モテ女が受けた、とんでもない提案とは

「女の価値は、顔でしょ?」

恵まれたルックスで、男もお金も思い通り、モテまくりの人生を送ってきた優里・29歳。

玉の輿なんて楽勝。あとは、私が本気になるだけ。

そう思っていた。

だが、30歳を前に、モテ女の人生は徐々に予想外の方向に向かっていく…。

優里は、来月の自分の誕生日の予定がないことに気づき焦りを覚える。自分からお誘いを送りまくった結果はいかに…?


『今ちょっと忙しくて。また今度ね』

『落ち着いたら連絡する!』

『スケジュール確認してみまーす』

疲れきって帰宅した優里は、ベッドにゴロンと横たわりながらLINEを開き、「うそでしょ!」と小さく叫んだ。

現在、30歳の誕生日を一緒に過ごしてくれる人を募集中。自ら男性を誘いまくるという、モテ女にあるまじき行動をしたにも関わらず、今のところ誰一人としてOKを送ってこない。

男が「また今度」や「落ち着いたら」と言ってきたり、「スケジュール確認する」と送ってくるのは、大抵の場合、都合の良い女候補になっている時だ。

こんな男達とは、こちらからさよならしてやる。優里は、一気にLINEを消す。

−どうしちゃったのよ、私…。

平成と令和。突然変わった時代の風向きに、理解が追いつかないのだ。

しかし考えてみれば、昭和と平成を比べてみても、時代はかなり違う。ボディコンワンピに肩パッドのイケイケ女性が流行っていた昭和に対し、平成は、ゆるふわ、ナチュラル、ふんわり系が持て囃されていた。

−まさか…私のモテ期って平成で終わったの!?

突然のモテ期終焉に、信じられない気持ちでいっぱいである。

半ば自暴自棄になりながら、枕に顔をぎゅーっと押し付けると、スマホがピコーンと鳴った。

“優里チャン。返信待ってマス♪( ´▽`)”

相変わらずLINEがダサい。送り主は…今、再びの武藤だった。

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