「彼が愛しているのは、奥さんじゃなくて私」と言い切る女の歪んだ恋愛観

なぜかいつも男に振り回され、逃げられ、消耗させられる女がいる。

一体、何がいけなかったのか。どこで間違えてしまったのか。

自身のダメな恋を報告してくれる女性の具体例を基に、その原因を探っていく。


名前:竹中有沙(仮名)
年齢:37歳
職業:損害保険会社OL
住居:三軒茶屋

「彼が愛しているのは、私だから」


「結婚するつもりはありません」

『ザ・カフェbyアマン』で、今回の報告者・竹中有沙はさっぱりと言い切った。

彼女は損害保険会社のOLだ。エリア職、いわゆる事務職として働く彼女は今年で勤続15年。十分とは言えなくとも、女ひとり生計を立てることくらいはできる。

すでに三軒茶屋にマンションも購入済みだというから大したものである。

「同期たちが結婚、出産、そして退職していくのをただ見守り続けてきましたよ」

涼しい表情のまま目前のシャンパーニュに手を伸ばす。その仕草は、まるで「そんなの大したことじゃない」と主張しているようだ。

「だって、世の中の夫婦を見渡しても妻なんて名ばかりじゃないですか。新婚のうちはいいとして、5年・10年・15年経っても心から夫に愛されている妻なんて…一体、どれだけいると思いますか」

有沙はどこか不敵な笑みを浮かべ、こうも言うのだった。

「…実際、何人も見てきました。妻にもう愛はない、愛しているのは君なんだって囁く男たちを」

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