迫力の暖炉、大皿料理…東京の大人が今わざわざ足を運ぶレストランが、調布にあった!


ゆらめく薪火と圧倒的空間。この“本物”感に満たされる

パチパチと弾ける木片の音、一瞬にして消えていく火屑の輝きと薪特有のあの香り……。

オープンキッチンとは独立した形でカウンター席正面に設置されている薪のオーブン。

本物を知る大人がとことん非日常に浸れる、圧倒的なリゾート感。

心身ともに徐々にほぐれ、東京にいながらにして日々のストレスが溶け出していくのをきっと体感できるはずだ。

空間の中では暖炉のような機能をはたしているが、コンセプトである“薪火料理”の多くはこのオーブンを経て供される。

燻製をほどこした魚や、薪から出た灰を利用した焼き芋など、その調理法のバラエティにも驚かされる。

特にメインとなる肉料理、この日は「神奈川県湘南産のみやじ豚」が低温から高温へとじっくり火入れされていく様子は、圧巻。

この店の、まさに心臓部とも言うべき場所だ。


徹底したローカル感が、美食慣れした大人に刺さる


早耳の美食好きの間では、「マルタ行った?」「行った、行った」という会話は、もはや普通のことになりつつある。

この店の最大の魅力は、ローカルを極めているところだろう。

国道20号から1本入った武蔵境通り沿い。深大寺や神代植物公園、味の素スタジアムにほど近い住宅街に、突如姿を表すウッディな外観の一軒家。

外には薪が並び、煙突と思しきものが屋根から頭ひとつ出ているのが『Maruta』。

調布駅からバスもしくはタクシーという、お世辞にもアクセスがいいとは言えない場所だが、それがまた非日常感に貢献している。


中庭のガーデンで自家栽培した野菜やハーブ類をはじめ、すぐ近くの調布飛行場に届く伊豆七島からの海の恵み。

建物裏側にはガーデンがあり、ハーブや野菜を自家栽培するほか、暖炉に使われる薪も置かれる。

それらフレッシュな素材の旨みを最大限引き出す調理法と居心地のよい空間。うんちくや奇をてらったものは一切なし。

聞こえのいい「ローカルファースト」ではなく、ある意味、愚直なまでにそれに徹する潔さが、都会の大人たちにストレートに刺さったと言っていい。


百聞は一口に如かず。その本当の意味は、訪れたものにしかわからない。

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