IT社長とセレブ婚目前だった女が、土壇場で婚約破棄した理由

仕事に適性があるように、結婚にも向き不向きがある。

どんな爽やかイケメンでも、高学歴・高収入のハイスペ男でも、残念ながら“結婚に向かない男”は存在し、数々の婚活女子を絶望させている。

この連載では、婚活中のアラサー女子が実際に遭遇したケースを基に、東京に数多生息する “結婚に向かない男”の生態を紹介していく。


【報告者】

名前:坂田文乃(仮名)
年齢:28歳
職業:ネットショップ経営
住居:恵比寿

【今週の結婚に向かない男】

名前:加納聡 (仮名)
年齢:38歳
職業:IT起業家
住居:青山一丁目


「もう2年前の話です」

昼下がり、待ち合わせをしたウェスティンホテルの『ザ・テラス/ウェスティンホテル東京』に現れた文乃は、テーブルについて早々、憂いを帯びた表情を見せた。

自身でネットショップを経営しアパレル販売をしているというだけに、彼女の雰囲気は洗練されている。

「ネットショップの宣伝は主にインスタグラムでやってます。フォロワーは4万人になり、年末に新宿の百貨店で開催させてもらったポップアップショップでは2日で1,000万円以上の売り上げを立てて、伝説だ、なんて言われたんですよ」

控えめながらも、彼女は嬉しそうに語った。そして話題はさっそく、彼女が遭遇した「結婚に向かない男」の話へと切り替わる。

「今となれば、婚約破棄をして本当に正解だったと思います。もしあのまま結婚していたら…考えただけで震えますね」

文乃はそう言うと、笑いながら大げさに身震いをして見せた。

「2年前、婚約破棄をしたんです。相手は聡(仮名)という人で、界隈ではちょっと名の知れたIT経営者だったんですよ」

俗に言うセレブ婚が約束されていたはずの文乃。それなのに彼女はなぜ、婚約破棄をしたのだろうか…?

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo