幸せな2人 Vol.2

年収1,000万じゃ足りない。「金より愛」で結婚したはずが、子供が生まれて"負け組"に降格した女

「同族意識」という罠で距離を縮めた2人。


私はそう社交的なタイプではなく、家で子供と2人きりでいるのがあまり苦にはならない方だ。

産まれたばかりの我が子には、姉家族や両親が頻繁に会いに来てくれた。夫の健太も出来るだけ色々なことを手伝ってくれ、私は満たされていたからか、はじめの3ヶ月間はママ友なんて必要ないと思っていた。

初めての出産と育児はもちろん大変だったけれど、それよりも愛しい夫との間に可愛い我が子に恵まれたこと、そしてその子供を必死で育てていたら、あっという間に時間が過ぎていったのだ。

けれどー。

娘が生後5ヶ月を迎える頃だろうか。

ちょうど気候も良くなり、やっと赤ちゃんとの生活リズムも整ってきたところで、私はなんとなはなしに外へ出てみたくなる。

良い意味で安定した平凡な日々の中、職場復帰を前に出来るだけ他の母親たちと交流しようと考えたのだ。

そして、久しぶりにfacebookやInstagramを開き、友人の中で母親になっている者がいるかチェックした。

人見知りな私にとって、子育て広場や公園などで1からママ友を作るのは、どうにもハードルが高い。

そんな中、「娘が5ヶ月になりました」という投稿をしている森田実沙子の投稿をみつけ、私は興奮した。


ー実沙子、久しぶり!覚えてる?松本(今は佐々木ね)エミだよ!私にも、同じ5ヶ月の娘がいるの!

そんなメッセージを送ると、実沙子はすぐに返信をくれた。

中・高と同じ吹奏楽部に所属していた実沙子とは、高校卒業以来会っていない。

Facebookで友人同士ではあったが、最後に会ってからは10年以上の歳月が経っている。だが、同じ月齢の娘を育てているという共通点で、私と実沙子はメッセンジャーでやり取りをしながら、不思議と盛り上がった。

ーよかった、エミが連絡をくれて。私あんまりママ友っていなくて。なんとなく積極的に作ろうとも思えなかったの。

その時は、そんな風に返信をくれた実沙子がまさかあんなに立派な家に嫁ぎ、桁違いの裕福な暮らしを送っているとは微塵も気がつかなかった。

「別に、それがどうしたの?」とでも言える精神力の持ち主であったなら、良かったのに。

この記事へのコメント

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No Name
まさに無い物ねだりで、よその家が羨ましく思ってしまうんですね。それぞれの状況を踏まえた上で、私だったら年収1000万弱&イケメンの方が断然いいなぁ。
2018/12/07 05:2199+返信41件
No Name
パジャマを自分で用意できないなんて…!
うちの2歳の娘ですら「今日はピンクのお花のにする〜」とか言いながらクローゼットから持ってきて用意するのに。
2018/12/07 05:2899+返信3件
No Name
タイトルちゃんと見てなくてサブタイトルだけで一瞬金より愛子の続編かと思った
2018/12/07 05:2099+返信2件
No Name
タイトルの、年収1000万じゃ足りない?
…どころか、東カレ的生活を継続するには年収5000万でも足りないだろうと
いつも思ってしまいます。
2018/12/07 07:2067返信6件
あか姐
夫に生理的嫌悪感かあ。いい旦那みたいだから気の毒だし、それをわかってるからまた辛いねえ。この惹き文句からしてまた浮気かな?
2018/12/07 05:2657返信18件
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