裏切られた妻たち 番外編:「この夫婦は、いつか壊れる…」“彼女”が妻に会って芽生えた、醜い感情

一見、何の問題もなく幸せそうに見える仲良し夫婦。

けれども彼らの中には、さまざまな問題を抱えていることが多い。

モラハラ夫と離婚した神山由香里は、気がつけばいつの間にか自分が不倫の加害者側になっていた。

彼女が北岡樹と不倫をした経緯とは…?


神山由香里の告白


私も、気づけば36歳。世間から見れば「おばさん」と言われてもおかしくない年齢になってしまった。

私は横浜のそこそこ裕福な家庭に育ち、容姿にも恵まれ、何不自由ない暮らしをしてきた。ただ、厳格な父の言うことは昔から絶対で、男性には従わなければならないと脳内に刻まれていた。

それでも、周りの男性たちは常に優しく、私はそのことを自覚することはなかった。

そう、結婚をするまでは…。

元夫である林田洋介と出会ったのは、同じ輸入会社に勤めている頃だった。経理をしていた私は様々な部署との関わり合いがあり、その中で人を寄せ付けないオーラを放った、恐ろしく仕事のできる彼が何だか気になった。

他の男性と違って浮ついた感じもなく、人の目をまっすぐに見て話す。その力強い眼差しに、私は一瞬で心を奪われたのだ。

「林田さんって、何考えているかわからなくて怖いよね」

周りの経理の女の子達はそう言って、あまり彼に近づこうとしなかったので、自然と私が洋介と関わることが多かったのだ。

ある日仕事で遅くなった帰り道、洋介と一緒になった。いつもは無駄口を一切たたかないその男が、一体何を考えているのか興味があった私は、思い切って言ってみた。

この記事へのコメント

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No Name
反省してなさすぎる。由香里の話を読んだら、尚更腹立つ。あゆみに慰謝料とってもらいたい。
2018/05/02 05:2899+返信14件
No Name
なんと自分に都合のいい解釈。そして自分がじゃなくて、周りが動くように仕向けるのね。こわいこわい。
2018/05/02 05:1599+返信1件
No Name
どんな境遇であっても、ひとの幸せを壊していい理由にはなりません。それなのに自分の不幸話を理由にひとのものを壊そうとする卑しい人って、悲劇のヒロインみたいに自分のことを正当化できてしまうんですよね。
2018/05/02 05:3999+返信2件
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