デートの答えあわせ【Q】 Vol.19

草食男子の正しい落とし方。女からの誘いに乗り気だった男が冷たくなったワケ:デートの答えあわせ【Q】

Q1:初デートから盛り上がる。これは大いに脈アリってこと?


悠太さんが予約してくれた『神楽坂 石かわ』は、自分で行きたくてもなかなか行けないお店だ。私は、少し緊張しながら神楽坂へと向かった。


道中のタクシーでは、何度も鏡で自分の顔をチェックする。

適当な相手とのデートは自然体でいられるのに、気になる人が相手だと、どうしてこうも落ち着かないんだろう。

ファンデのヨレはないか、アイシャドウは濃すぎないか。念入りに確認して、鏡を閉じる。今回ばかりは気合が入っていた。

「素敵なお店のご予約、ありがとうございます。」

「そんな堅苦しい挨拶いらないよ(笑)僕も久しぶりにこの店に来られたし、食事を楽しもう。」

店内に入ると、和の上品な佇まいに自然と背筋が伸びる。緊張気味の私を、悠太さんはさりげなくリードしてくれた。女性慣れしていることは明らかだ。

「この歳になるとさ、好きになれる相手を見つけるのすら難しくなってくるよね。前はもっと恋愛が簡単だったのになぁ...」

少しお酒も進み、饒舌になってきた悠太さんが語り始める。私は静かに話を聞いていた。

「悠太さんって、今お幾つでしたっけ?」

「来月で34歳だよ。そろそろ結婚しなきゃいけないのにね。」

「でも悠太さんモテそうだから、すぐに相手が見つかりそうなのに…?」

「全然だよ。たしかに、昔はわりとモテたんだけどなあ…。」

遠い目をして寂しそうに微笑む悠太さんに対し、何と声をかけて良いのか分からなくなった。“まだ大丈夫です”は違う気がするし、“私は悠太さんのことが好きです!”はもっと違う。

「結婚願望はないんですか?周りの方、結婚している人も多そうだし...」

私が尋ねると、悠太さんは暫く考えてから、逆に質問を返してきた。

「本当に、早く結婚しないとだよね。愛ちゃんは?結婚願望ある?」

「あります!年も年ですし、今の仕事も不安定だから早めに結婚したいなぁと思っていて…。次に付き合う人とは結婚かなぁと、漠然と考えています。」

こうして、結婚観や恋愛観で話はすっかり盛り上がり、私たちは店を出た後、近くのバーへと移動した。

それでも話題は全く尽きなかった。12時からは恵比寿へと場所を変え、結局3軒もハシゴをした後に解散となった。

—昨日は遅くまで連れ回しちゃってごめんね。またご飯行こうね。

翌日、昼過ぎに悠太さんから来ていたLINEに返信を打つ。

—こちらこそありがとうございました。次はいつにしますか(^^)?

【デートの答えあわせ【Q】】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo