2011.12.21
優雅な1日の贅沢なはじまり 美味はホテルにあり Vol.4山里
ホテルオークラ東京
1962年に開業した『ホテルオークラ東京』は、言わずと知れた日本を代表する老舗名門ホテル。その唯一となる日本料理店『山里』は、数寄屋造りの落ち着いた佇まいの店だ。開業以来50年近く、国賓も含めた世界中のゲストを本格会席でもてなし、日本料理の魅力を広く伝え続けてきた。
そんな名店を代表する料理のひとつがこの和朝食。開業当時から受け継がれる伝統メニューで、お粥をメインに味噌汁や玉子料理、魚料理など、まさに日本の朝食のお手本とも言える品々で構成されている。
主役となるお粥は、魚沼産コシヒカリを時間をかけて米から炊き上げたもの。普通のお粥と違うのが米と重湯のバランスで、艶やかで、器に盛ると少し盛り上がる状態を理想としている。厨房では毎朝、客ごとの予約時間に合わせて時間をずらして炊き上げ、いつもベストの状態を提供出来るように心を砕く。
そのお粥を引き立てるのがカツオ出汁のしっかり利いた特製醤油あん。削り節の出汁から作った醤油あんを掛けながら食べるお粥は、朝の身体に染み入る滋味深さ。こだわりの梅干、自家製じゃこと共にいただく朝食。お粥がこれほど贅沢に感じられる時間は、そうないだろう。
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