恋の大三角形 Vol.7

恋の大三角形:本命彼女の前で、私の存在は消される…気づいてしまった、残酷な現実

「悩んでたって仕方ないんだから、仕事しなさい」

夏美さんに檄を飛ばされた私はその日、日本人向けにスリランカ旅行を推している某旅行代理店に営業をかけることにした。

洋平くんとの運命的な出会いが、私にとってスリランカを特別なものにしていて、彼が商社で担当しているような仕事とは規模も領域も違うけれど、何かスリランカと日本を結びつける仕事を生み出したいと思ったのだ。

スリランカは、まだ日本では旅先としてメジャーではない。しかし医師の診断に基づいたプログラムが受けられる本格的なアーユルヴェーダ施設が数多くあったり、言わずと知れた紅茶の産地であることから、実はおしゃれなティーサロンなどもたくさんある。

Girls Tripがターゲットにしているアラサー女子にとっても、絶対に魅力的な国なのだ。

コラボツアーの提案書を作成し、メールを送り終えた時には外はもう真っ暗で、時計の針は21時近くを指していた。

夏美さんは会食があるらしく夕方にはオフィスを出ていたので、私はひとまずやりきった達成感から、思いっきり伸びをして叫んだ。

「さ、帰ろうー!」

不都合な真実


オフィスを出て、心地よい疲労感とともに明治通りを歩く。

仕事のことを考えている時間は、洋平くんのことを忘れることができる。そのことは、私の精神安定に大きく寄与してくれた。

−そうだ、この仕事がうまくいったら洋平くんに報告しよう。

そんな考えが浮かんで、幸せな気分で前......


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