近頃、グッと大人っぽく、女性らしさを増している女優の川口春奈さん。22歳の彼女に仕事観を訊ねると“心の揺れ”が見えてきた。
「私が丸の内OLだったら?一度は合コンに行ってみたい」
今回、女優の川口春奈さんと待ち合わせたのは、東京・丸の内にあるレストラン『ガーブ東京』。店の前には街のメインストリートにあたる丸の内仲通りが南北に走り、スーツに身を包んだビジネスマンがひっきりなしに行き交っている。
彼らにどことなくエグゼクティブな雰囲気が感じられるのは、このエリアにいわゆる一流企業の本社がひしめいているせいかもしれない。
「大人の街ですよね」
川口さんは言った。
「仕事もプライベートも充実していて、お洒落で、落ち着いていて。普段の私にはあまり馴染みのない場所なので、見るものすべてが眩しくて新鮮です」
確かにそうだろう。何しろ「女優」という職業は独特だ。職場も仕事によってガラリと変わるし、撮影があれば昼夜を問わずカメラの前に立つ。ルーティンとは程遠い生活を送るのだ。
「だからこそ、毎日、同じ時間に起きて同じ時間に家を出るというだけでOLさんを尊敬するし、実際にOLの友達の話を聞いて羨ましく思うこともよくあります。自分の好きな洋服が着られるのも楽しいでしょうね」
そう話す川口さんの表情にはあどけなさが残っている。
子供の頃からモデルとして活躍し、JR SKISKIの広告で可愛すぎると世間に衝撃を与えた彼女には、二十歳を過ぎた頃から女性らしさがグッと際立ってきたように思われたが、そこはまだ22歳のようだ。