東京美食MAP 10の街 麻布十番、肉タウン Vol.2

アズマン

アズマン

シャンデリアよりもまばゆい霜降り仙台牛

宮城県産極上黒毛和牛タンステーキ¥3,000。厚くて柔らかい

※この店舗は現在、銀座に移転しています。店舗情報は記事の下部よりご確認ください

簡略化が進むこのご時世にあっても、人をもてなすときは1分たりとも手を抜きたくない。赤く輝くシャンデリアに革張りのソファが置かれたラウンジで一拍。その後、案内されて席に着くまでに通り抜けるセラーには五大シャトーやロマネコンティなど、これ以上ない銘醸ワインが眠っている。静かに冷たいカウンターは大理石。そう、『AZUMAN麻布十番』が贈る王道の贅沢は、どんな時代にも人を高揚させてくれる。

さて、この店の贅沢の最たるものが料理である。フランス料理、日本料理、さらには肉を焼く専門職人がそれぞれ腕を揮う。とりわけ肉はゲストの目の前で、個室を含む全ての席に七輪をセットし、丁寧に焼いてくれる。肉はA5クラスの仙台牛のみ。肉を焼いては30年、仙台牛を扱っては20年になるグラン・シェフ、佐藤弘明氏は言う。「炭火で焼くと余分な脂が落ちますし、煙で燻すから肉に良い香りが付くんです」

ひと口大にカットされた肉は食べるペースに合わせて順番に焼かれるため、常に熱熱。塩とワサビを添えて、または大根おろしとレモン醤油と一緒に口へ運ぶもよし。災害に遭った宮城県の中でも牧場が山間部にあったため、牛たちは幸いにも無事だったという。天から授かった味は尊い。

カウンター10席、半個室3室、個室3室、ラウンジバーもあり、用途に合わせた食事が楽しめる

左.ワインはグラス¥1,200~、ボトル¥6,000~。以下、料理の価格は全て税・サービス料込み

右.ステーキに添えるレモン醤油は醤油にレモンやアサツキ、三つ葉などを加えてから2週間寝かせ、漉したもの。まろやかな酸味で肉をさっぱりといただける

きんきの煮付け¥8,900。宮城産の地酒である浦霞 EXTRA 大吟醸¥3,000とも相性抜群。肉以外の料理の充実も美食家に支持される所以。旬の味を多数用意する

特選仙台牛ロース120g。ディナーコース¥12,800~のメイン

デートや接待が似合う空間

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