グラスに光をかざして、ワインの色調を見る眼差しは真剣そのもの。
今回ご登場頂いた美女は、銀座にあるレストラン『GINZA KOSO』唯一のソムリエ。胸に輝くソムリエバッジもどこか誇らし気だ。昨年、見事に資格を取得した。
伊藤みちる/『GINZA KOSO』専任ソムリエ
「『GINZA KOSO』で働くようになって、今年で5年目」という伊藤みちるさん。なぜ、ソムリエになろうと思ったのだろう。
「元々、ワインが好きで、だからでしょうか、お店で働くようになってから、どんどん面白くなってきちゃって。産地のこととか、いろいろ知りたくなったんです。お客様と接するうちに、自然と知識も増えてきましたし、オーナーの勧めもあって、ソムリエになろうと決意しました」
けれど、サービスの実技、ティスティング、そして、もちろん筆記もあるソムリエ試験。さぞかし、大変だったのでは?
「大変でしたね。最後の一週間は1日20時間も勉強しました(笑)。けれど、一発合格だったんです!」
聞けば、合格率は32%。それはかなり自慢していい話。
「でも、まだこれからです! 資格は取ってからが大事ですから」
みちるさんは、真っ直ぐで前向きな女性なのだ。
実際に、今は仕事も楽しくてたまらないという。
「表参道で美容師をしていたこともあるんですけど、やっぱり私は接客が好きだって改めて実感しています。『会いにきたよ』って言って下さるお客様もいらっしゃいますし、何より、お薦めしたワインを『美味しくて料理にも合う』と褒めて頂けると最高に嬉しい。やりがいを感じています」
『GINZA KOSO』は銀座という立地上、接待で利用するゲストも多々。常連からは、あらかじめ「今日は大切な相手だから、よろしく」と言われることもある。
プレッシャーのかかる状況だが、そんなときこそ、燃えるのがみちるさん。
「実は常連の方の好みはリストアップして研究しているんです。苦手な食材やアレルギーはもちろんですけど、この方はカリフォルニアワインが好きだったなとか」
そんな常連が接待で訪れる。ならば、このワインを薦めてみようなど、あれこれ、考えを巡らせるという。そうした細やかな心遣いがあるから、ゲストはまた彼女に会いたくなるし、同店に通うようになるのだろう。
「ウチの店にはなんと肉ソムリエがいて、状態がベストな肉を見極めて仕入れているんですよ」
『GINZA KOSO』は黒毛和牛の生肉を使った料理がスペシャリテ。カリフォルニアを中心に、ワインもかなり充実しており、店オリジナルの『聡明』など、ここでしか飲めないレアボトルも揃う。
「ナパヴァレーの『ハンドレッド・エーカー』を揃えているお店もほかにないです。本当にいろいろなワインが揃うお店。そしてお料理も美味しいですよ。お薦めは……塩ユッケ!それから牛トロ重!かな」
おっとりした笑顔を浮かべながらも、語る言葉は何とも頼もしいみちるさん。プライベートでも、そんな感じなんだろうか。
この記事へのコメント
コメントはまだありません。