何の時計を買えばいいのかサッパリな貴方へ伝授!シーン別ドレスウォッチの鉄板チョイス

scene2:鮨店でデート

日本の技を感じる、鮨店でのデート。横並びのカウンターでは、腕時計にも目がいくもの。江戸前鮨のひと手間に通じる、時計職人の手仕事を体感せよ。

時計¥1,809,000〈ジャガー・ルクルト/マスター・ウルトラスリム41〉、ジャケット¥74,000〈メリンダ グロス/インターナショナルギャラリー ビームス〉、シャツ¥23,000〈オリアン/ビームス 銀座〉

鮨店のカウンターでの接待やデートは、横並びとなり、フレンチほど時計は目立たない。だからドレスウォッチも、少し遊びがあってもいい。ピンクやイエローのゴールドだったり、ブラウンのストラップの組み合わせもアリだ。

江戸前鮨は、どのネタにも繊細な仕事が施されているのが常。優れた職人は、異業種であっても優れた手仕事を見抜く。時計も、手仕事の一技が加えられているモデルであると、花板に一目置かれて、客ぶりも格上げされるだろう。

これら4本は、機構的には最もシンプルな2針。しかしスケルトンやギヨシェ彫り、あるいはゴールドの植字インデックスなどのディテールに、匠の技が込められていて、上品な個性を発揮する。

それがまた会話の糸口にもなってくれる。

ブレゲ
クラシック 5157

鉄を熱して青く発色させた針、ダイヤルを彩るギヨシェ彫り、これら今では時計のスタンダードとなっている意匠は、初代アブラアン- ルイ・ブレゲが考案したもの。とりわけブレゲのギヨシェは特別だ。

多くのメーカーがプレスを用いる中、今も手動の専用旋盤で手彫り加工。だから繊細な模様のひとつひとつのエッジが際立つ。シンプルな2針が、工芸的な美をまとう。

18KYG、径38mm、自動巻き、アリゲーターストラップ。

ジャガー・ルクルト
マスター・ウルトラスリム 41

スイス屈指の内製率を誇る名門マニュファクチュールは、薄型時計も得意。このモデルは、自社製自動巻きムーブメントを7.6mm 厚のケースに納めた。

シンプルな2針を、ドーフィン型の針と楔形のインデックスでシャープな外観に。そのインデックスはすべて面取りされ、ピラミッド状に仕立てられ、優れた立体感を湛える。ダイヤルはわずかに膨らませ、繊細に造作される。

18KPG、径41mm、自動巻き、アリゲーターストラップ。¥1,809,000

ヴァン クリーフ&アーペル
ピエール アーペル

創業者一族のピエール・アーペルが、1949年に自身のためにデザインした時計がルーツ。繊細なバトン型針とローマ数字とを組み合わせたエレガントな外装は、当時の社交界で話題になったとか。

蜂の巣をモチーフとしたダイヤル中央の装飾に、控えめな個性を宿す。ベゼルに丸みをもたせた柔らかなケースのフォルムを邪魔しない、ラグの特殊な形状も技あり。


18KPG、径38mm、手巻き、アリゲーターストラップ。¥2,106,000

ピアジェ
ピアジェ アルティプラノ

手巻きの薄型ムーブメントを、極限までスケルトナイズ。緻密な手仕事でダイヤルに機構を露わにした。工芸的に偏りがちなスケルトンも、ダイヤル外周の見返しに厚みを持たせ、斜めの彫り装飾を施すことで、力強くモダンな印象に仕立てている。

6時位置にあるゼンマイを納めた香箱もスケルトンに。ゼンマイが巻き上がったり、巻き戻る様子が目にできる。

18KWG、径40mm、手巻き、アリゲーターストラップ。直営ブティック限定。

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