これでワインに合わない訳がない!最強肉料理がでてくるコスパ抜群の注目店6選

PART② 日本ワインorシャンパン狙いなら 目指すは神楽坂!

グルメ激戦区・神楽坂は個性派ワインに力を入れた肉レストランの注目エリアでもある。おいしく飲んで、がっつり味わうは、当たり前!さらにその先のこだわりを珠玉2店でご堪能あれ。

「スペイン産イベリコ豚の肩ロース低温ロースト」と「三元豚ばら肉のクロケット」をひと皿に盛った特別プレート(メニューは一例)。肉の芯温を58℃に温める感覚で火入れした豚はミルキーな味わい。竹炭を練り込んだパン粉を使うクロケットの中には三元豚の角煮が

日本ワイン推し!なら
『bisous神楽坂』

神楽坂

~あまのじゃくなシェフが日本ワインでおもてなし~

シェフは少々強面ながら、料理は繊細かつキュートな盛り。メニューを見ればお手頃ビストロ価格が並ぶのに、運ばれる料理は手の込んだレストランのそれ。自らの出自を聞かれれば、「ファミレスなんですよ」と豪快に笑う。

あえて店名は伏せるがパリや東京、北海道などの数々の名店で腕を磨いた村田敏範シェフ。

氏をそして、その見目麗しい料理をひと言で表現するならば“あまのじゃく”がしっくりくるのではないだろうか。

「パテ ド カンパーニュ」¥850。驚くほどなめらかな口当たりは、三元豚のノド肉や鶏レバーを使うほか、ベシャメルソースを加えることで実現。隣に添えられたパウダーはフォアグラのアイスで冷たさと儚い食感がマッチ。さらにさっぱりとしたピクルスがパテを軽く仕立てる

昨年、神楽坂の路地裏にひっそりとオープンした『ビズ神楽坂』はそんな村田氏がひとりで厨房を切り盛りする店だ。

時に科学的な解釈もすれば、素材の滋味を引き出す味付けも。美しく繊細なひと皿は、付け合わせの野菜ひとつとっても食べ進めるうち、あまのじゃくらしい嬉しい裏切りが満載なのだ。

そんな五感をびしびし刺激するフレンチに、村田氏が推すのはあえて日本ワイン。またもあまのじゃくかと思えば、自らコツコツと巡った生産者の素晴らしさを伝えたいとシェフ。実は、誠実かつ努力の人なのだ。

左.「フジッコワイナリーFujiclair NOANOA2012」。自社圃場のカベルネ・ソーヴィニヨン種と契約農家の手がけたメルロー種のみを使用した贅沢な赤。「凝縮感とバランスが抜群で、肉料理にぴったり」と村田氏 右.「カーブドッチ 2014 もぐら」。自園で収穫したシャルドネを原料に、優しく染み入るような味わいを追求。村田氏のなめらかなパテ ド カンパーニュにマッチするふくよかさは、樽内の5ヵ月熟成によるところが大きい

「美味しい料理と日本ワインでもてなします」おすすめを尋ねると、料理そっちのけで話し込む村田氏。そんな解説もまた、今では店の名物。「重たいワインは料理に勝ってしまう。その点、日本ワインは素晴らしいです」と村田氏

内観

「鶏もも肉のシャンパーニュ煮込み」¥1,130。通常、水を加えて煮込む料理を、あえてシャンパンのみで贅沢に煮込んだシャンパンバルだからこそ実現可能な逸品。生クリームでクリーミーに仕上げたソースは、やはりシャンパンと共に味わっていただきたい

シャンパン推し!なら
『Champagne Bal No.5』

神楽坂

~シャンパンがこの価格!?驚愕のコスパバルが熱い~

おいしいものは高くて当たり前。そんな当然のように浸透した世間の常識が揺らぐ店がある。

たとえば、2007年のルイロデール クリスタル。シャンパン好きの東京カレンダー読者ならば、その価値は言わずもがなかも知れないが、ここ『ヌメロサンク』ではなんと2万円台。ベル・エポックもクリュッグも同様で、まさに破格とも言える価格で味わえるのだ。

「だからと言ってからくりがあるわけではないんです」と高木辰則シェフ。

「アンガス牛 ハラミのステーキ 黒コショウソース(200g)」¥1,890。滋味豊かなアンガス牛のハラミを、シンプルに焼き上げた人気メニュー。オーダーを受けてからじっくり火入れするので、注文は早めにするのがポイント。付け合わせのフレンチフライはサワーホイップで

“良いものを安く”という店のスタンスをとことん突き詰めた結果、全ワイングラスをひとつに統一、デキャンタージュ無し、時間制限3時間、ワインのサーヴはご自身でなど、コツコツと努力を重ねることで、この破格値を実現させているのだ。

そんな“良いものを安く”は料理にも浸透。美酒にしっかりと寄り添う肉料理がたっぷりと用意されている。

シャンパンだけで煮込んだ鶏もも肉や、塩コショウのみで焼き上げるアンガス牛など、本物を知る常連は、この店でいつも美酒と美味に囲まれ、ほくそ笑んでいるのだ。

左.「カンノナウ サルディーニャ リゼルヴァ」。サルディーニャのワインは濃厚というイメージを覆す上品な味わい。穏やかな酸味とたっぷりの果実味は、焼きっぱなしのハラミステーキと合わせて楽しみたい 右.「テタンジェ ブリュット レゼルヴ」。ご存知テタンジェもこの価格。シャルドネ40%、黒ぶどう60%で造るシャンパンは、新鮮な果実味と蜂蜜のような風味が醍醐味。繊細できめ細かな味が鶏の旨みを引き出す

「シャンパンが贅沢な時間を演出します」フレンチをベースにワインに寄り添う料理を次々と生み出す高木シェフ。「16時〜18時は、火を使わない生ハムやパテのみの提供になるのでご注意ください」と優しくアドバイス

内観

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