東京スカイツリーおさんぽ！隅田川の左岸＆右岸でほっこりできる19店

長く待ってでも欲しい革鞄『His-Factory』

浅草

吾妻橋の袂に建つビルの、１階を工房に、２階をショールーム兼ショップにしたこちらでは、オリジナルデザインのカバンや身の回りの小物が揃う。

1988年の起業時から東東京が拠点という店主の中野克彦さんが、この場所に店を構えたのは2004年。上質なイタリアの革を使ったアイテムがじわじわと人気を呼んで、現在はオーダーから３カ月待ち。イタリア革らしいカラーバリエーションの豊富さも魅力だ。

使い込むごとに驚くほどに深い色合いに変わる、これという一品が必ず見つかる。

●His-Factory　http://his-factory.com/
東京都墨田区吾妻橋1-16-5
TEL 03-5619-1602
営業時間 10:00～20:00(土日祝13:00～20:00)　不定休

世界にひとつの手づくり雑貨に出会う店『coneru』

押上

東京スカイツリーの足もと、押上にある古い民家を改装した店内に、手づくりの雑貨類がぎゅっと詰まる。

店主で粘土作家・イラストレーターとしても活動する佐藤舞香さんは大阪出身。この場所に店を構えたのは2010年、「なんだか落ち着くエリアだし、生活のいろいろはもちろん、仕入れなども周囲ですべて事足りるので」と、墨田・台東エリアを出る機会がかなり減ったと笑う。

扱うのは、陶器、人形、アクセサリー、帽子など、40名ほどの作家による作品。今後はコラボレーションなどを積極的に行っていくというから楽しみだ。


●coneru　http://coneru.jp/
東京都墨田区押上1-29-9
TEL 03-6884-2538
営業時間 12:00～18:00　木日休み

歴史ある街によく似合う和のジュエリー
『ガラススタジオ 楽卯』

曳舟

とんぼ玉作家として各地で個展を開く小野遼さんのアトリエで、講座やワークショップも行っているのがこちらの『ガラススタジオ 楽卯』。

流麗な模様のついたとんぼ玉の歴史は意外なほどに長く、天平時代には国内での生産が始まの生産が始まっていたとか。トッププロの指導で伝統の技を体験できるのは、なかなかない魅力だ。

また、スタジオはしばしば、左岸エリアの人々が集ってのホームパーティーの場ともなるそう。
朗らかな小野さんの人柄が皆を惹きつけるのだろう。

●スタジオ楽卯　http://onoryo-rakuu.com/
東京都墨田区業平3-13-8
TEL 090-5797-1822
営業時間 10:00～19:00　不定休

手作り家具のよさを下町から伝える『MOSHICA』

両国

元々下町好きだったというオーナーが、玄関を開けると土間という古い建物に出会って、両国でインテリアショップをオープン。

かつて家具製作を行っていたオーナーがデザインし、製作は若手の職人たちに依頼してオリジナルの木製家具を作り上げている。

どれもシンプルで飽きのこない、手作り家具のよさが伝わるアイテムばかり。何度も通いたくなる不思議な居心地のある一軒だ。



●MOSHICA　http://www.moshica.com/index.html
東京都墨田区両国3-16-11
TEL 03-5600-3990
営業時間 11:00～20:00　月～木休み

製本での余紙が、愛らしいノートに
『紙工房 堂地堂』

曳舟

向島の昔ながらの風情を今も残す鳩の街商店街に2011年オープンしたこちら。

店主の実家が両国で製本屋を営んでおり、余った紙を有効活用しようとお店を始めたという。印刷ミスなどで使えなくなった紙をそのまま使い、愛嬌あるノートの表紙にしたり。

本来は端材として処分されていたものが、ごく単純な発想で商品化されたその姿を見ると、なんとも嬉しく愉快な気分が湧いてくる。

●紙工房 堂地堂　http://douchidou.com/
東京都墨田区向島5-50-3　鈴木荘1F
TEL 080-3933-1970
営業時間 10:30～17:30　火休