飛び上がるほど美味い!176年続く老舗のとろろ蕎麦めし

curated by
昌保 博之

ひとくちにとろろと言っても、ここのは一味違う。筆舌に尽くし難いゆえ、体験することを願う

旨みの極み! 老舗『砂場』の「趣味のとろそば」を味わう

うだるような暑さが続き、食欲がなくなるこの季節は、蕎麦を啜るに限る。さらにヘルシーで胃腸に優しいとろろでもあれば、言うことなし!

そんなわがままを聞いてくれるのが東京・神谷町にある『巴町 砂場』。この名前にピンとくる蕎麦通は多いだろう。なんと創業は1839年。実に江戸時代から176年続く老舗中の老舗だ。

創業は1839年。実に江戸時代から続く老舗中の老舗

オフィス街の一角にある『砂場』の名物は何といっても「趣味のとろそば」(1,512円)。

三代目店主が考案したこのメニューは、とろろをつゆ代わりにしたものだ。つまり、とろろ蕎麦の発祥の地とされる。とろろは千葉県産の大和芋が使用され、注文を受けてからすり鉢でおろす。

目の前に運ばれると、見るからに濃厚だが、とろろの中に卵の黄身が隠れている。この黄身をつぶしてかき混ぜる瞬間が、なんと至福のときだろうか。

のどごし豊かな細打ちの江戸蕎麦。とろろが見事に絡み合う

とろろだけで食べてみると、喉越しよく滑らか。それでいて味は見た目どおりしっかりとコクがある。これだけで美味いのに、コシと瑞々しさがある蕎麦と絡めば、とにかく美味いのひと言。

そしてもうひとつ。このメニューには醍醐味がある。無料でご飯がつき、とろろ飯にすることができるのだ。わさびを少し入れて、掻きこむと、固めのご飯がとろろに良く合う。食欲がなかったのが嘘のように、どんどんと掻きこめてしまう。ほっぺたがどんどん落ちていくつあっても足りないくらいだ。

一食で二度楽しめる絶品の「趣味のとろそば」は、ここでしか食べられない。この夏、老舗の趣味以上の“本気”を味わってみてはいかが。

とろろに卵、わさびを少し入れてご飯にかけて食べる。何杯食えるかきりがない!

『巴町 砂場』
住所:東京都港区虎ノ門3-11-13 サヴァックスビル1F
TEL:03-3431-1220

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