2015.05.20
東京カレンダー×FORZA STYLE コラボ連載企画 ホッシーの衣・食・同・源 Vol.2食べる物やレストランにはこだわるのにも関わらず…その場に相応しくない装いをしているのは、大人の男性としてスマートとは言えません。そこで、新しく始まったこの連載企画ではテレビやラジオ、雑誌の編集長としてもお馴染みのこの方……。ファッションのプロである、ホッシーこと干場義雅さんに「こういう場合、何を着て行ったらいいのか?」という質問を毎月ぶつけてみることにしました。教えて!ホッシー(笑)
■東京カレンダー編集部からのお題
Q.「金曜夜。中目黒のお洒落なイタリアンバルで、旧知の仲の同級生(大槻編集長)と男飲みする場合、どんな装いで行きますか?」
■ホッシーからの回答
A.「金曜日の夜なのに、綺麗どころの女性じゃなくて、旧知の仲の同級生、しかも大槻編集長(ドン君)と“男飲み”という時点で、逆に勝負をかけたくなりますよね。
ということで前回の続きなんですが……。なんだか、このコラボ企画、全然想定していなかったのですが、意外にも業界関係者に読んでいる方がいらっしゃるようで……。関係各所で、「結局、この後オネーチャン系の店に行ったんでしょ? で、どこ行ったの?」とか「干場さん、オネーチャン系の店とか行くんですね〜」とか「どこ? あっ!恵比寿でしょ」、「二回目の原稿いつなの?」というヒドイ突っ込まれようで(笑) うかつに、いろんなこと書けないなぁ〜とか思っているのですが。
ま、男ですからね。16歳の高校1年生の頃から知ってる旧知の仲の同級生ともなれば、お互いが付き合ってきた彼女の2〜3人ぐらいは普通に知っているわけで……。もちろん、この場でも、オフレコでも絶対に腹の中にしまっておきますが(笑)。オネーチャン系の店行ったって、お互いの手の内もバレているので、そんな破滅的な遊び方はもうしなくなっているのであります。
前回にも書いた通り、旧知の仲っていうことは、お互いのスタイルは、当然、昔から知り過ぎているにもほどがあるわけで……。だから、逆に、この日だけカッコつけているのがバレると、浮足立って見えてサムイんですね。「お前どうしたの? そんな格好して」みたいな感じになりますから。だから、ある意味、「昔からお互い変わんないよね~」みたいなスタイルの方がベターなんです。で、お洒落な中目黒の新スポット、しかもイタリアンバル、しかもその後の展開がありそう!?的な店を選んできたからこその、干場流のお洒落の㊙テクのお話なんですが……。
なんてことない、ベストであります。イタリア語で言う「ジレ」っていうやつですね。これがあると、リラックスしてきたときに上着を脱いでも、なんとなく様になるんです。3ピーススーツの上着を脱いだ時に貫録が出るのと一緒の感覚。それから、実に好都合なこともあって。オヤジになると、気になるのがお腹なんですが……。美味しくて食べ過ぎたときでも、このベストのおかげで、さほど目立たないんです。
イタリアでは、今、ベスト(ジレ)のブームが来ていますが、大食漢なイタリア男だからこその㊙アイテムでもあるのかもしれませんね。キモは、ジャケットと同じネイビー色でも、コットン素材で色落ちがしているものを選んでいるってこと。こうすることで、かた過ぎず、ちょっとカジュアルでこなれた印象に見えるのです。
そして次のテクは、アイウェア。このメガネっていうのが、実に有効的で。2軒目、3軒目に行くに従って、これがあるとカモフラージュになるわけです。当然、男同士なんで、お酒も“しこたま”飲むわけですが、ともすると気を抜いてしまっているので、バレないようにしていても「もしかして干場さんですか?」とか声かけられる。だから、そういう時のためにコヤツがあるんです。
ちなみに、モスコットというブランドのものなんですが、僕は二本持ち。怪しいお店では、ちょっとグレーの色が入っていて、目が見えにくいもの。普通のお店では、素通しのレンズで、わざと真面目ぶります。とにかく変装用としても使えるし、最初っからメガネをかけておいて、「女性から、はずしてくださいよ!」と声がかかった時に、はじめて取ってギャップで見せるというワザも出来ちゃうんです。
さらに、カラオケスナックとか行くときは、メガネを反対にかけて、友達よりも先にオネーチャンを笑わせるときも使えます。いや〜、アイウェアって便利ですね。っていうか、全然、視力矯正用具として使ってない!っていうところが笑えるでしょ。良いんですよ、そんなこと。メガネは顔の一部である前に、道具なんです。使い倒してナンボ。なんだったら、メニューを見ながら、指の代わりに、メガネのツルを使うときもありますからね。
ま、いろいろやってみてください。っていうか、こんな話ばっかり書いていて、大丈夫なのかな? そうそう、3回目の原稿も書かなくちゃ行けないんだった。テレビやラジオ、原稿チェックと、死ぬほど忙しいのですが、次回も頑張って原稿書いてみようかと。それでは、今回はこの辺で。
■ プロフィール
ほしばよしまさ
『FORZA STYLE』編集長/ファッションディレクター
様々な男性誌の編集者を経て、『LEON』の創刊に参画。 “モテるオヤジ”や“ちょいワル”ブームの立役者としてヒット企画を手掛ける。その後『OCEANS』を創刊し、副編集長 兼 クリエイティブディレクターとして活躍。フジテレビの『にじいろジーン』の家族を素敵に変身させるコーナーやテレビ朝日『グッド!モーニング』の芸能人ファッションチェックのコーナーにもリポーターとして出演中。FM TOKYOのラジオ番組では、『SEIKO ASTRON presents World Cruise』のメインパーソナリティとしての顔も。船旅を楽しむ成熟した男女のライフスタイル誌『Sette Mari(セッテ・マーリ)』の編集長。また2015年からは「女の本音が男を変える」をテーマにしたミドルエイジのためのファッション&ライフスタイルのウェブマガジン『FORZA STYLE』の編集長に就任。新聞、テレビ、雑誌、ラジオ、イベント、ブランドプロデュースなど、その活動はメディアの枠を越えて多岐に及ぶ。
※本記事は、ミドルエイジ男性のためのファッション&ライフスタイルメディア『FORZA STYLE(フォルツァスタイル)』との連動企画です。http://forzastyle.com
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