昼デートで男が見てるのはココ！アプリで出会った彼と、カフェで会うときの注意点とは

Q1：初デートで盛り上がった理由は？

蓮と出会ったのは、マッチングアプリだった。清涼感溢れる笑顔と高身長。大手建築会社に勤める蓮とはマッチした後、すぐに会うことになった。

初めてのデート、蓮はディナーに誘ってきてくれた。

― 蓮：恭子さん、夜でも大丈夫ですか？行きたい店があって。
― 恭子：もちろんです。楽しみにしています。

こうしてアプリ上でメッセージのやり取りをし、私たちは赤坂にある『ルイプリマ』で会うことになった。

「すごく素敵なお店…！」

ミッドタウンからほど近いのに、急に静かになる赤坂8丁目。そんな一角に、『ルイプリマ』はあった。

そしてお店に着くなり、私は思わず声を上げてしまった。

ヴィンテージの雑貨やアートが飾られている店内。一見バラバラに見えるのにセンス良くまとまっており、まるで映画の舞台の中に入り込んだような錯覚にさえ陥る。

店内を思いっきり見渡している私を見て、初対面の蓮は笑っていた。

「良かったです、気に入ってくれたみたいで。ここ業界系の人も多いらしく、美味しいって有名で…一度来てみたかったんです。僕も初めてなんですけど、素敵ですよね」

蓮の言葉に、私は大きく頷いた。

「はい！すごく素敵です」

こうして二人でまずはビールで乾杯し、料理をオーダーしてから腰を据えて話し始める。

「恭子さん、お住まいどちらですか？」
「私は恵比寿です。蓮さんは？」
「僕は三茶のほうです」
「そうなんですね。会社はどちらにあるんですか？」

そんな話をしていると、お料理が運ばれてきた。そして一口食べてみると、私はまた、歓喜の声をあげてしまった。

「美味しい…！」

自家製の濃厚なデミグラスソースに、薄切りの牛肉とサクッとした衣のバランスが完璧な「ビーフカツレツ」。

食べ応えはあるのに決して重すぎず、クセになりそうな味に思わず目を丸くする。

「恭子さんって、本当に美味しそうに食べますね」
「そうですか？だって、美味しくて」
「美味しそうに食べる女性って、魅力的だと思います」

蓮の言葉に、私は思わず頬を赤らめる。

「私、よく食べるので…」
「いいじゃないですか。僕は結婚するなら、ご飯を美味しそうに、たくさん食べてくれる女性がいいなって思っているんです」

初対面の蓮の口から「結婚」というワードが出てきたので、私は思わず背筋を正す。

「蓮さんって、結婚願望あるんですか？」
「ありますよ。恭子さんは？」
「私もあります！」

思わず強めの口調で答えてしまった。でも蓮はそんな私に対し、優しい笑顔を向けてくれている。

「恭子さん、次は何を飲まれますか？」
「私はワインにしようかな。蓮さんは？」
「僕もワインにします。恭子さん、ワインお好きなんですか？」
「はい、好きです。蓮さんは？普段は何を飲みますか？」
「僕もワインが好きで…」

― 楽しい。

美味しい料理に美味しいお酒。そしてこの東京の中心ならではのハイセンスな空間。私たちはこのデートの間中、夢中になって話していた気がする。

料理の合間にも会話は続き、パスタを食べながら私たちはお互いに目を合わせる。

「本当に美味しい…！蓮さん、素敵なお店に連れてきてくださり、ありがとうございます」
「いえいえ。こちらこそ、お会いしてくださりありがとうございます」

もしこのデートを採点するなら、100点満点でほぼ100点だったと思う。話も盛り上がり、お互い笑顔が溢れていたから。

そしてもちろん、次のデートの誘いも解散直後に蓮のほうからしてきてくれた。

― 蓮：恭子さん、今日はありがとうございました。来週末はお忙しいですか？お茶でもどうでしょうか。

答えはYESしかない。こうして、楽しい初デートの思いを抱えたまま、二度目のデートがやってきた。