男と女の答えあわせ【A】 Vol.258

「3回デートしたけど、進展なし」30歳過ぎると、お互い好意があっても恋愛が難しくなるワケ

A1:初デートで、ちゃんと次回の誘いもしてくれたから。


洋平と出会ったのは、マッチングアプリだった。

何度かやり取りをして、すぐに会うことになった私たち。しかも洋平とは、初回からディナーへ行くことになった。

軽くお茶などではなく、夜の約束をしてきてくれた時点で、「まだ実際に会ってはいないけど…私のこと、結構気に入ってくれているのかな?」と少し嬉しくなる。

はやる思いを抑えながら、洋平が予約してくれていた目黒にある『レストラン ユニック』へと向かう。そこには、プロフィール通りの爽やかな男性がいた。


「初めまして」
「初めまして。洋平です」

洋平は思っていたよりも身長が高く、さらに私のタイプだった。

「秘書の仕事って、大変じゃないんですか?」
「以前の会社は少し大変だったのですが、今はとても良い環境で。洋平さんは、IT系のお仕事でしたよね?」
「そうです。オフィスは目黒なのですが…」

堅実そうな感じもするし、この初顔合わせ、私的にはとても良い感じに進んでいると思っていた。

そもそも、お互いアプリを使っている時点でゴールは同じ。

なんとなくそのあたりを探ろうと思っていると、洋平のほうから話を振ってきてくれた。

「アプリは、結構使っているんですか?」
「私ですか?全然ですよ。実は洋平さんが、初めて会う人です」

本当は、洋平で二人目だ。でも別に言う必要はないと思ったので、とりあえず洋平が「初めて会う人」にしておいた。

ナチュールワインからしっかりとしたワインまで揃うラインナップに心躍らせながら、私は中でも店員さんおすすめの、ジビエ料理に合うような赤ワインをグラスで一杯頂いてみる。


「え、そうなんですか?美穂さんモテそうなのに…“いいね”もたくさん来ていますよね?」

洋平の言葉に少し頬が熱くなったのは、きっと赤ワインのせいに違いない。

でもサラッと褒めてくれるあたり、若干女性慣れしていそうな気もする。しかし洋平は、ここでも意外に真面目だった。

「まぁそれなりに…。でも洋平さんもですよね?」
「正直に言うと、美穂さんで会うのは三人目です」
「なるほど」

本当かどうかはわからないけれど、洋平はきっと良い人に違いないと思った。しかも話していくうちに、家も意外に近いことが判明する。

「美穂さんって、お住まいどちらでした?」
「私は恵比寿です。洋平さんは?」
「僕は目黒なので、近いですね」

するとここで、洋平は“初デートの正解”をきちんと放り込んできてくれた。

「よければ…またご飯行きませんか?恵比寿で、行ってみたいお店があって」
「ぜひぜひ。行きたいです!」

初デートで、ちゃんと次のデートも誘ってくれるかどうかは非常に大事だ。

純粋に嬉しいし、「次がある」ということで、「この先に進んでも大丈夫」という安心感も生まれる。

無駄な時間を過ごしている暇はない。もし少しでも「いいな」と思ったら、次回のデートの誘いは必須だと思う。

そして洋平は、解散後すぐにLINEをくれ、本当にちゃんと誘ってきてくれた。

― これはうまく進むかも…?

そう思った。

この記事へのコメント

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No Name
えっ嘘でしょ洋平の事好きだと思ってたん? じゃなんで結婚願望の話になったときに自分もあるって言わなかったの? 三度目のデートではよそよそしさを態度に出しておきながら実はちゃんとした下着を身につけてたとか、キモい。
2025/03/09 05:1648返信1件
No Name
秘書という職業柄これから先の人生は安定している


えーーーーーーーーーーっ???
2025/03/09 05:4646返信5件
No Name
彼は毎回自分からデートに誘って全部彼が支払って二軒目も彼の方から声掛けてて彼氏の有無も聞いて(美穂の言う正解な質問かどうかは別として)
結婚願望も語り、好意は伝わっているけれど、美穂はどうよ? 全く気持ちを表に出さず「この人もしかしてメシモク?」とも疑われるほどだったのに大人になると勝てない勝負はしたくない傷つくのが怖い etc…
なら結婚まで永遠に辿り着けないよ。
2025/03/09 05:3843返信1件
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