男と女の答えあわせ【Q】 Vol.78

2軒目に誘いたくても、コロナ禍でどこもやってない。彼女を恐る恐る家に誘ってみると…

Q1:出会ったタイミングで、男が勝っていた点は?


唯香と出会ったのは、僕の友達である美波の紹介だった。

美波は僕より3つ年上の既婚者で、お互いに何の恋心や男女の仲もなく、純粋に仲の良い女友達だ。

そんな美波から、急に連絡が来たのが約2ヶ月前のこと。

「レンレン、今って彼女いなんだよね?」
「うん、今はいないよ」
「じゃあ紹介したい女の子がいるから、紹介させて!」
「お、おう。ありがとう」

テキパキとした美波の仕切りで、気がつけば僕たちは3人で会うことになっていた。

それが、1ヶ月半前くらいのことだ。

「こちら、唯香ちゃん。私の後輩。で、こっちが蓮くん。こんなイケメンで高身長なのに彼女がいなくて。ちなみに結婚願望アリです!」

美波の進行具合に、思わず僕は笑ってしまった。

「美波は、なんなの?紹介所なの?(笑)」
「違うよ!(笑)いや〜私はもう結婚しちゃったけど、最近みんな“出会いがない”ってよく言っていて。しかも2人ともこんなにも美男美女なのに、シングルなわけでしょ?せっかくだから、何かプラスになればいいなぁと思って」

ふと思い出したが、美波はイイ奴だった。

そして美波が紹介してくれた唯香は、身長165cmくらいだろうか。細身ですらっとした、美人な子。

僕の好きなタイプを紹介してくれた美波の手腕に、拍手を送りたくなる。

「じゃあ、2人の連絡先LINEでつなげておくね。あとは自由にどうぞ♡」

それだけ言うと、嵐のように去っていった美波。しばし圧倒されながらも、残された僕たちは会話を楽しんだ。


「唯香さんは、どこに住んでいるんですか?」
「私は広尾です。蓮さんは?」
「僕は三宿です!広尾って、家賃高くないですか?ひとり暮らし?」
「うーん、どうですかね。あまり気にしたことないけれど…」

こんなに綺麗だったらモテるだろうし、多少お金がかかりそうな香りもする。

だが僕としては唯香がタイプだったし、彼女も欲しい。それにそろそろ真剣に結婚もしたい。

「こんな綺麗な人が、僕でいいんですかね?」
「そんなそんな。蓮さんのほうこそ、何でシングルなんですか?」
「僕は前の彼女と別れてから、コロナになったし出会いもなくて」
「わかります!私もです。あと私の場合、交際するまでが長いというか、ガードが堅いってよく言われます」

それは最高である。ホイホイと男性についていく女性は論外。本命彼女には“鬼の鉄壁”と呼べるくらいのガードがほしい。

「そっちのほうがいいじゃないですか!僕は賛成です」
「そうですか?面倒くさいなぁと自分でも思いますけど…。交際前に、そういう関係になるのが嫌なんですよね」

釘を刺された気がしたが、それは当然のことだろう。お互い、いい大人だし、唯香が言うことはもっともである。

「そうですよね。僕も大人になってからはそう思うなぁ」

お互い、第一印象は悪くなかったと思う。

気がつけば、あっという間に時間が過ぎていた。とりあえず初回はお茶だけで解散したが、連絡先はもう美波がつなげてくれている。

僕がすべきことは、解散してすぐに唯香にお礼をかねてLINEを送るだけだった。

— 蓮:良ければ今度、2人で食事でもどうですか?
— 唯香:ぜひ!いつ空いていますか?


こうして、僕たちは食事へ行くことになった。

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