「常に“スリル”を求めてる」横山剣が語る、色気のあるイイ男に必要なこと

「こういうふうに年を重ねていきたい!」

大人たち皆にそう思わせるほど、横山 剣さんの佇まいには風格があり、カッコいい。

まさに、大人が憧れを抱く大人。そんな理想の人であり続けるために、彼は日々何を思い、どんなことを心掛けているのだろうか。

43年ステージに立ち続ける“イイ男”の根っこを聞いた。


「あ、剣さんだ!」と、横浜市民が驚いてガスステーションで足をとめる。

ビシッと赤いスーツで決め、日産ブルーバード510の前でシャウトポーズをとる男の引力は強い。

2年前に買ったクラシックカーはずっと修理中で、今年やっと走らせ始めた。40台以上を乗り換え、いま握る左ハンドル(逆輸入車)には子どもの頃の思い出が詰まっていた。

「昔、アメリカにジョン・モートンというレーサーがいて、このクルマに乗って優勝したんです。それで、子供の頃にプラモデルを買っていたから、憧れと親しみがありました。

エアコンもラジオもなくてただ走るだけなんですけど、サーキットで乗ると気分が上がります」

ドキドキできる場所を見つけて向かっていく。そういう大人は輝いている


大の自動車ファンであるサンだが剣さんだが、話す姿がサマになり、とにかく格好いい。

歳を重ねてもカッコよくあり続けるために、継続していることとは何なのだろうか?

「10代の頃は気合入れてスーツを着ようとか、着飾る場面が多くて、そういう機会があると緊張感が湧く。当日になると、全身全霊の気持ちを込めて、興奮していました。

いまも常に興奮を求めていて、レースをやっています。スタート前の数秒はドキドキして、たまらなく快感。

ライブもそうです。ドキドキできる場所を探していると、あっという間に1年が過ぎていくので、悩んでいる暇はない、バカといえばバカ(笑)」

剣さんには楽しい気持ちになる魔法の言葉、「イイ〜ネ!」がある。実はこの言葉は、叔父さんからもらった言葉だそう。

「母子家庭で父親がわりになってくれて、このポジティブな響きがやる気のスイッチになっていました。

叔父さんはよくない時でも、例えばお葬式でも言っていたし、どんな時もイイ〜ネ!と癒す万能の言葉でした。

小学校で真似して言ったら流行って、全校生徒の朝礼でマイクをもって言ったこともあります(笑)」

剣さんといえばジャンル年齢問わずさまざまなコラボ曲を生み出しているが、それもイイ〜ネ!の心が相手に湧くから。

今年で61歳。年下のアーティストに対しても「どこか子供目線で憧れてます」と笑う。

なるほど、それもまた格好良い大人の秘訣なのだ。

■Information
9月8日、初のカバーアルバム「好きなんだよ」が発売予定。70〜90年代に輝いた楽曲がいま、クレイジーケンバンドによって鮮やかに蘇る

■プロフィール
横山 剣 1960年生まれ、横浜市出身。1978年に歌手デビュー。古き良きロックテイストとキャラクターで幅広いファンを獲得。夢はブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの如く、生涯現役でいること

■衣装
ジャケット 93,500円、パンツ 51,700円〈リトルビッグ http://littlebig-tokyo.com〉、シューズ 48,400円〈カウンシルフラット1 TEL:03-6807-0812〉、その他本人私物



東京カレンダー最新号では、横山 剣さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
横山さんが子供の頃に憧れた“カッコイイ大人”とは誰かを、教えてくれた!

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