何気ないことを話しても、なんだか妙に面白い。四千頭身・後藤拓実さんは、いま第七世代で最も注目される芸人のひとりだ。
しかもタワマン在住、愛車はAudi。東カレとの親和性は意外にも高い。
そんな彼に手練な“昭和のイイ男”を演じてもらった!
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後藤拓実さんのインタビューと、2ページ目の動画も必見だ!
銀座で美女とイタリアン。それは、バブル世代から変わらぬステイタス
6月某日。洒脱なスーツで決めた後藤拓実さんが、銀座に現れた。
ロケ地は“イノベーティブイタリアン”を体感できる『FARO』。撮影イメージを「美女とのイタメシデート。女性の方が後藤さんに夢中という設定です」と伝えると、後藤さんから思わず声が漏れた。
「ほえぇ」
いざ撮影が始まると、意外やキメ顔がハードボイルドという一面を見せ、ご覧のとおり完全に男前風が吹いている。しかし本人は、内心穏やかでなかったようだ。
「緊張で頭が痛くなって。何事にもまだ経験の浅い僕でいいんだろうかと思いました。あと、きれいな方とおでこを合わせる写真を撮ると言われて、おでこの脂が気になりました」
『FARO』のような瀟洒なイタリアンに、足を踏み入れること自体が初めて。“大人の体験”として胸に刻まれたと話す。
「いつか食の思い出を語るインタビューがあったら、銀座で食べた黒いドリアが忘れられないと言いたいです」
…正しくはリゾットであった。
この日はややアウェイに感じていたようだが、後藤さんといえばタワマンに住む若手芸人としても注目され、たびたびテレビ番組などでネタにしている。
後藤さんがタワマンに住み始めたのは、昨年12月のこと。当時23歳、売れっ子とはいえ思い切った選択に思えるが、何かきっかけがあったのだろうか?
引っ越しの理由は「タワマン男に鼻で笑われ、火が付いたから」
「前は普通のマンションの8階に住んでいたんです。でもある日、洗濯物を干しているときに、向かいのタワマンの奴と目が合って。鼻で笑われたんですよ!
向こうも洗濯物を干してて、スタイリッシュな男でした。うちよりちょっと高くて、見下されたと思って。その日のうちに不動産屋に行って、奴のマンションの上を借りました」
愛車のAudiで行ってみたいデートを聞いてみると、意外にもオツな答えが返ってきた。
「僕、滝が好きで。東京にも日本の滝百選に唯一選ばれている払沢(ほっさわ)の滝があるので、そこすかね。“滝アウディ”です」
それなら、滝アウディの一番の見せ場はどこだろうか?
「Audiから降りて小鳥の声を聞いたときです。払沢の滝は駐車場から15分ほど歩くんですけど、どんどん滝の音が近づいてくるんです。遊歩道を抜けると滝があって、見た瞬間アガりますよ。
滝の周りは水が美味しくていい感じの蕎麦屋も多いので、天せいろを食べて帰ります」
…そのデート、普通にモテそうだ。