朝ドラから『全裸監督』まで演じるふり幅!恒松祐里の艶やかさの理由に迫った!

これが女優か。ビールを手放し、11階のテラスから8階のプライベートラウンジでの撮影となると、恒松祐里さんは別人のような表情に。

先ほどまでの明るく爽やかな女性とは一転して、凄みを感じるほどの艶やかさ。それは、いまの彼女だからこその美しさだろう。

ヒロインを演じた『全裸監督 シーズン2』の撮影を終え、作品を観て改めてこう思った。

「本当に参加してよかった」

自分の決断は正しかった。恒松さん演じる乃木真梨子は、業界の風雲児・村西とおるが手がけた作品に衝撃を受け、アダルト業界に飛び込む元美容部員。

人によっては腰が引ける役どころだが、振り返って言う。

「確実に大きな作品で、チャンスが舞い込んできたと思いました」


2度目の転機になる、と予感した。

7歳で子役としてデビューし、最初の転機は15歳。映画『くちびるに歌を』で、初めて主要キャストを演じた時のことだ。

それまでは小さな役だったので現場にいる時間が短かったが、この時は裏方の作業を何回も目の当たりにした。ひとつの物語に、どれだけの人が関わり、どれほどの思いが込められているかを思い知った。

「映画ってなんて尊いんだろう」と突き動かされる感覚を得て、そこから芝居がどんどん楽しくなっていった。

比例するように仕事もファンも増え、そこにきて、これまでの清楚なイメージを一気に覆す『全裸監督 シーズン2』の話だ。

オファーを受けるかどうか、はじめは葛藤があったという。だが、この役を人生の糧にしようと、演じ切ることを決意した。

恒松さん、女優というお仕事が天職だと思いますか?


大きな転機を経て、今後はどんな女優になりたいか聞くと、実直な言葉が語られた。

「いろんな役を演じさせていただくなかで、毎回違う自分でいたいと思っています。一本調子になってしまうと観ている方もつまらない。違う顔を見せるためだったら、意外な役にも挑戦していきたいです。

将来どうなりたいかよりも、いまいただける役ごとに変わっていけたらいい。それが素直な気持ちです」

可能性に溢れる22歳。それでいて、女優にばかり頭を縛られず、好きな物づくりも続けていきたいと話す。

実は手芸が得意で、特に羊毛フェルトの腕前はなかなか。

「興味のあることには挑戦して、そのなかで得た人生経験を最終的には役に投影していきたい」と、着地点は揺るがない。

ズバリ聞いた。女優は天職だろうか?

「どうですかね。昔よりはそう思えるようになってきました。まだまだではありますが、どちらかといえば向いている方だとは思います」

最後にひとつ種明かしを。

実は、今回の撮影当日は途中から雨が降り出してしまった。テラスでの写真は雨の中なのだが、恒松さんは「いい天気でよかったですね(笑)」と冗談を言いながら、晴れの日の微笑みをみせた。

この幸福な顔になんの疑いもないだろう。やはり、女優が天職なのだ。

■プロフィール
恒松祐里 1998年生まれ、東京都出身。7歳でドラマデビュー。以後、映画『くちびるに歌を』や『タイトル、拒絶』、ドラマ『都立水商!~令和~』や『泣くな研修医』に出演。NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』に出演中

■衣装
ドレス 28,820円〈A|X アルマーニ エクスチェンジ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03-6274-7070〉、イヤリング 1,485,000円、ネックレス 825,000円、ブレスレット 1,342,000円〈ともにブルガリ/ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100〉、バッグ 171,600円〈ジミーチュウ TEL:0120-013-700〉



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