表紙カレンダー Vol.55

田中みな実はあざといのか?本気で詰めたら、逆に彼女の人間臭さに魅せられた!

2014年にフリーに転身し、アナウンサーとしてはもとより、ドラマやグラビアなどでも活躍を見せている田中みな実、33歳。

昨年末に発売したファースト写真集の累計発行部数は60万部を突破。なぜ、それほどの人気を獲得できたのか。改めてその素顔に迫る。


「田中みな実」は、本当にあざといのか?

取材が行われたのは3月初旬のことだった。前日に放送されたバラエティ番組では彼女の写真集『Sincerely yours…』が話題になり、宮沢りえさんの『Santa Fe』、菅野美穂さんの『NUDITY』に続いて歴代3位の発行部数を記録したと、その好調ぶりが伝えられた。

ちなみに3月末時点で写真集の公式インスタグラム(※現在は更新終了)のフォロワーは204万人。その注目度の高さは「社会現象クラス」ともいわれている。

一方、撮影スタジオに姿を現した当の本人は浮かれたり、はしゃいだりするわけでもなく、今までと何ら変わりがないように見えた。

メイクルームから出てきて「よろしくお願いします」と言いながらカメラの前に進むと、フォトグラファーに指示を仰ぎながら、スムーズにいろんなポージングをとり、淡々と撮られ続けている。

そして、撮影がいっとき中断するとモニターを覗き込み、「こんな感じで大丈夫?私、ちゃんと撮れてます?」とまわりに訊ねるのだった。

思えば前に本誌に登場したときも、そうだった。2018年3月号では神楽坂の路地裏で男性モデルの腕の中でうっとりとした表情を浮かべ、また2019年3月号では高級ホテルの一室で、恋人役の男性モデルと甘美に戯れた。

撮影に立ち会っていたスタッフの誰もがあっぱれと思うほど〝役〞に入りきっていた。

自分が求められていることを的確に把握し、実行する。

それは人気商売の芸能人の性のようなものかもしれないが、彼女は今までさんざん「ぶりっ子」「あざとい」「計算高い」と評されてきただけに、客観的な視点を求めようとするその姿が、やけに印象に残っていた。

「田中みな実」は根っからあざといのか。ふと、疑問が湧いた。

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