「生活費7万円なんて全然足りない!」。セレブ主婦だったはずの女を襲った節約地獄

カードを取り上げられ、節約生活が始まった


「結局、夫に家族カードを取り上げられてしまいました。毎月1日に7万円を手渡され、その中でやりくりをしていました。これまで何を買うのもカードで、いくら使ったのかも丼勘定でしか計算していなかったので、この節約生活はもはや地獄でしたね。

「なんていうか…心が荒んでいく気がしました。前は、夫から早く帰れると連絡があると、何を作ってあげようかなってウキウキしながらスーパーに行っていました。独身時代にお料理教室に通っていたから得意なんです、料理。

それが節約を強いられるようになってからはむしろ、帰ってこなくていいのにって思うようになってしまった。だってその分、食費がかかっちゃうから」

何も知らない友人たちは、以前のように千紗をホテルランチやアパレルの展示会に誘ってくる。

「私だって行きたいんです。でもお金がないから断らなければならなくて、それが本当にストレスで惨めで…私、なんでこの人と結婚したんだろうって、そればかり考えるようになりました。独身のまま実家にいて、仕事を続けていた時の方がよっぽど幸せだった」

そんな地獄の節約生活を、千紗は現在3ヶ月ほど続けている。しかしもう限界だ、と彼女はこぼした。

「実は…近いうちに実家に戻ろうと思っています。両親にも事情を話したら、我慢して一緒にいる必要ない。帰ってきていいよって言われました」

金の切れ目が縁の切れ目、ということなのだろうか。

「そう思われてしまっても仕方ないと思います。でも…私が声を大にして言いたいのは、だったら最初から見栄張らないでよ!ってこと。俺が養うから…なんて豪語しないでくれれば、私だって仕事を辞めたりしなかった」

結婚3年目。金銭感覚の違いが決定的な溝となった藤崎家。

好きな女性の前でカッコつけた男。そしてそんな男の見栄を鵜呑みにした女のすれ違いが、悲劇を生んでしまった。


▶NEXT:10月19日 土曜更新予定
美人で華やかな妻が自慢だったが…。妻に節約を強要した、夫の言い分とは

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