子作りに非協力的な夫。31歳女性が結婚3年目で離婚を決意した、夫の冷淡な態度

「話がしたいと伝えて、涼介に時間を作ってもらいました。

『子供が欲しいと思っているけれど、この状態をどう思っているか?』って聞いたんです。そしたら、彼なんて言ったと思います?」

里香さんは、当時のことを思い出したのか、声がワントーン上がる。

「『何、そんなこと?』ってレス問題なんて一切ないかのように、平然と言い放ったんです。どの口が言うんですかねっ!?」

“結婚してから一度もない”状態なのに、そのことには一切触れず、悩んでいる里香さんをバカにしたような口調で、子供はすぐにできるという言いっぷりに腹が立ったとのこと。

何度尋ねても核心には触れず、彼はレス問題に全く向き合う気がない、ということがはっきり伝わってきたという。

「その瞬間、自分の張りつめていた緊張の糸がプツンと切れました。あぁ、そうなんだって。この人と話し合っても無駄だと思いました」

夫婦関係に見切りを付けスピード離婚を決断


そこから里香さんの行動は、驚くほど早かった。

「週末に不動産屋に行って赤坂の1LDKのマンションを即契約し、最低限の荷物を持ち、二人で住んでいた目黒のマンションを出ました。

あのとき、医者で本当に良かったなって思いました。経済力があったお陰で、迷うことなく決断できましたからね。しかも、生活レベルを全く落とすことなく」

離婚届けを出したのは、別居から2か月ってからだった。

「…一応、別居期間中に二人で話し合いましたけど、彼はレス問題に結局取り合ってはくれませんでした」

1週間で部屋を出て、2か月後に離婚届けを出す。このスピードには、驚かされる。

そして離婚原因は、レス問題だったと周りに話し始めて、実は周りに同じ悩みを抱えた夫婦やカップルが多いという事実を知ったという。

しかし、みんな悩みを抱えながらも、離婚や別れるという決断をするまでには至っていない人がほとんどだとも知る。

そんな中、里香さんが素早く離婚を決断できた理由は、経済的に自立しているのはもちろん、彼女の“決断したら一直線”という性格もあるのだろう。

離婚後1年で、再婚できた理由


離婚後、すぐに「再婚活」をスタートさせ「35歳までに結婚する」と目標を立て婚活市場に舞い戻った里香さん。

「離婚した話を同僚や友人に話すと、みんな離婚して寂しいだろうと、お食事会やゴルフに誘ってくれました。そこで、前々からゴルフに興味があったので、これを機にゴルフを本格的にやろうって」

そして未来への希望を抱きながら、ゴルフクラブを一式購入し、ゴルフを始めた。その夢はすぐに現実となる。

「もちろんゴルフを始めたのは、趣味を通じた出会いを期待していたからです。でも、心機一転、新しいことを始めたいという気持ちもありました」

さっそく、外苑前のゴルフスクールに通い、ラウンドデビューをした。

「そのラウンドデビューの時に、友人が呼んでくれたのが今の夫です。結局、彼もドクターなんですけどね。逆に私の場合、ドクター以外と知りあうことの方が難しくって」

離婚後、再婚相手に望む基準が変わったと話す。純粋に「この人の子供が産みたいかどうか」という本能を、唯一の判断基準にしたようだ。

「独身時代はステイタス重視で選んでいたところもありましたけど、離婚したら、相手の学歴とか経済力とかどうでもよくなって。いざとなれば、自分が稼げばいいやって」

そんな彼女の「決断したら一直線」の性格は今の夫との初デートの時にも表れた。

「初デートの時にかなり攻め込んで、彼に付き合おうって言わせました(笑)」

お互い忙しいので、次のデートがいつになるかわからないと思ったからだという。

「夫に後から聞いたら、“すごい勢いの女だな”と思ったらしいですが、不思議と嫌な気はしなかったって言ってました」

そう、嬉しそうに話す里香さんには、今1歳になる娘がいる。

幸せを掴んだのは、ゴルフセットを購入したことがきっかけだと里香さんは語るが、その決断力と行動力もぜひ見習いたいものである。


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