子作りに非協力的な夫。31歳女性が結婚3年目で離婚を決意した、夫の冷淡な態度

レスの兆候は結婚前からあった


「元夫・涼介とは、医学部時代の先輩の紹介で知り合いました。学生時代の仲間とは、社会人になってからもよく集まっていて、年末年始にみんなでハワイに集合したときに、先輩が連れてきたのが涼介でした」

このとき、里香さんは28歳。1つ年上の涼介は、都内の大学病院で働く眼科医だった。すぐに意気投合し、付き合って1年で結婚に至る。

「とんとん拍子だったから周りには“運命だね”なんて言われたんです…でも、本当は、当時から誰にも言えない悩みがありました」

付き合っているときからレスの予兆はあったようだ。しかしお互い仕事で忙しく、きっと結婚すればなんとかなると、その時は見てみないふりをしていたのだ。

「今思えば、30歳までに結婚したいという焦りもあったんでしょうね。小さな違和感をかき消すように付き合って1年、29歳の時に結婚しました」

そんな小さな違和感を大きな現実として直面することになったのは、結婚式を挙げた直後、新婚旅行で訪れたオーストラリアでの出来事だった。

「10日間オーストラリアに行ったんですけど…。

グレートバリアリーフを見ながら極上リゾートでの新婚旅行だったんです。”レス解消”のための条件はそろっているように思いませんか。

それなのに…10日間全く何もなかったんです。キスやハグはするのにそれ以上何もないんです!信じられます?」

幸せ絶頂であるはずの新婚旅行中から悶々としたわだかまりを抱え、そのとき“離婚”という二文字が既に頭をよぎっていたとのこと。

一方で、“レス問題”以外は、いたって順調だった。二人とも多忙だったがお互いを理解し合っていたし、休みの日は一緒にデートもする。

「“それ”以外は、夫婦関係はわりと上手くいっていて。涼介はいつだってよき理解者だったから、余計に悩みました。私は贅沢なんじゃないかって」

センシティブな問題で、かつ周りから理想のカップルと思われていたこともあり、当初は友人に相談もできなかったという。

「結婚2年目に突入したとき、そんな生活から目をそらすように、他の男性と関係を繰り返すようになってしまいました…。お恥ずかしい話ですがいま考えれば、ちょっと精神的に壊れていたのか、不思議と罪悪感はなかったんです。」

“女としての自信”と“離婚へのエネルギー”を貯蓄していた時期だったと語る。

そうこうしているうちに、結婚生活も丸2年が過ぎ結婚3年目の31歳になったとき、真剣に子供が欲しいと思うようになった。そして、ようやく目を逸らせていたレス問題に向き合わなければと自覚したのだという。

ついに勇気を出して涼介と話し合うことにする。

「この2年ずっと悩んできましたから、本当に意を決しての話し合い、のはずでした」

しかし、その話し合いで二人は決裂することになる。

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