
好きな女性のタイプからマイブームまで。注目の俳優・伊藤健太郎に50の質問をしてみた
ドラマ『今日から俺は!!』や映画『コーヒーが冷めないうちに』などの話題作に次々と出演し、俳優歴5年にして圧倒的な存在感を放っている話題の男・伊藤健太郎、21歳。
これからさらなる飛躍が期待されている新星は、今、何を考え、どう生きているのか。その素顔に迫った。
3月某日。待ち合わせ場所のカフェに現れた伊藤さんは「今日はなんでも聞いてください」と言ってひょいと頭を下げた。
「とりあえず飲み物でもいかがですか?」と促すと、彼はテーブルの上のメニューをじっと見つめて、「じゃあ、番茶をお願いしてもいいですか」と笑顔でひと言。
渋いオーダーに思わずくすっとさせられて、一気に親近感が湧いた。
礼儀正しいけれど、自然体で気取らない。それが彼の第一印象だった。
伊藤さんは、今年度、間違いなく活躍が期待される若手俳優のひとりだ。
その証拠に、映画『コーヒーが冷めないうちに』の演技が評価されて、先頃、第42回日本アカデミー賞の「新人俳優賞」と「話題賞 俳優部門」のW受賞を果たした。
「今まで賞にこだわりはなかったのですが、やっぱりうれしいものですね。
スクリーンで観ていた役者の先輩、監督、スタッフの皆さんなど、素晴らしい方々と授賞式の場を共有させていただき、自分なんかまだまだですが、『映画を作っています』と少しは胸を張ってもいいのかなと思えました。
これからもそう言えるようにもっと頑張らなくてはいけない。今はそんな気持ちでいます」
その活躍はテレビでも目覚ましい。
記憶に新しいのは、伝説のツッパリ漫画『今日から俺は!!』を実写化したドラマで披露したヤンキーぶり。
ツンツン頭でコミカルな演技を披露し、見事に新境地を開いた。
また、これを機に彼は芸名を「健太郎」から本名の「伊藤健太郎」に改めた。役者として腹をくくったということなのか。
そう思って水を向けると、彼の口からは「もう逃げられませんよね」という一言が漏れた。
「楽しければいいじゃんという軽い気持ちでモデルになり、同じような感覚でお芝居のオーディションを受けました。
その作品は決まらなかったのですが役者に移行していって。役者をやるなら名字をつけた方が良いと周囲にも言われ続けたのですがそれもせず。
でも、役者に本腰を入れたいと思っていたときにあの作品とめぐりあった。偶然にも本名と同じ名前だった“伊藤”役に背中を押されて決心できた感じです」
その覚悟も確実に作用しているのだろう。
今、彼はスター街道をまっしぐらに突き進んでいる。
若手の登竜門として注目を集めるJR SKISKIのイメージキャラクターに抜擢され、この春には『春のめざめ』で舞台初主演。
そして、秋には初主演映画『惡の華』も控えている。
取り巻く環境も大きく変わりつつあるが、そんな彼を精神的に支えているのはどうやら地元の友達のようだ。