24時間、美しい女:“パっと見美人”の思わぬ盲点。誰もが見惚れる美脚を持つ32歳CAの秘密
美人を作る、驚きの“習慣”
「この『KiBERA』はね、足のサイズを正確に測ってオーダーメイドで注文できる靴なの。自分にピッタリ合ってるからとにかく歩きやすいし、特殊なヒールとインソールのおかげで姿勢美人になれるのよ」
真梨香いわく、パンプスには珍しい体重を足裏全体で分散させられる作りになっており、そのため普段からこの靴を履いていると、自然と美しい姿勢と歩き方が身に付くという。
「デザインや色、素材も好きに選べるから、何足も持ってるの。運動やエステももちろん良いと思うけど、やっぱり日常の習慣が綺麗な身体を作るんじゃないかしら」
しかも『KiBERA』は、この高品質とは裏腹に、意外とお手頃な値段で購入できるのだ。
そして美瑠は、美脚の秘密を教えてくれた真梨香に、どうしても確かめたかったもう一つの質問を投げた。
「...ちなみに、あの...。真梨香さんて、聡さんと仲が良かったりします...?」
すると真梨香は、白い首筋を大きく仰け反らせて笑う。
「何言ってるの?私、知ってるわよ。美瑠ちゃんと聡くんがイイ感じだってこと。まだ付き合ってなかったの?」
聡との交流などほとんどないから、心配する必要はないと真梨香は言い切る。さらに彼女は、交際中の年上の恋人と近々結婚する予定だそうだ。
「でも...聡くんって確かにイイ男よね。あんまりのんびりしてると、本当に誰かに横取りされちゃうかも」
悪戯っぽい笑顔でそう言われると、美瑠はホッと胸を撫で下ろしたのも束の間、背筋がゾクッと寒くなった。
◆
翌日、美瑠はさっそく教えてもらった『KiBERA』の銀座コア店に赴いた。
シュージェリストと呼ばれる靴の専門知識豊富な女性が最先端の三次元足型計測器で足のサイズを正確に測り、さらにカウンセリングやフィッティングで足の悩みを丁寧に把握してくれる。
−私、足に可哀想なことしてたかも...。
美瑠は自分の足について、いかに無知であったかを実感する。
今までは、見た目やブランド重視でしか靴を選んでいなかった。それでは足に負担がかかり、浮腫んだり歪んだり、そして美しく歩けないのは必然だったのだ。
そうして美瑠は最終的に、デイリー用にオーダーシューズを3足も購入したのだった。
−わ!可愛い!
数週間後、手元に届いた『KiBERA』の靴を手にした美瑠は思わず笑みが溢れた。
自分だけのオーダーシューズというだけでテンションが上がったし、機能性が高いだけでなく、見た目も予想よりずっと可愛かったのだ。
「わぁ、歩きやすい!!」
試し履きをしてみると、その軽快な歩きやすさに一人歓声をあげてしまう。
—明日から毎日履いてみよう...!
そしてこの靴を履いてしばらく過ごすと、驚くことに、これまでどんなに努力しても変わらなかった脚のラインが真っ直ぐになっていた。
ロングフライトの後で疲れて猫背になることもなくなったし、美しい歩行姿勢は自信に繋がり、最近はとにかく歩くことが楽しくて仕方がない。
今まで気を抜いているとがに股気味だった歩き方も、もう気にならない。オン・オフ関わらず美しい姿を保てることは、確実に美瑠の自信につながっていた。
さらには、ある日のデート中、ついに聡がこんな言葉を口にしたのだ。
「美瑠ちゃん、最近すごく綺麗になったよね。立ち振る舞いが大人っぽくなったというか...何が変わったんだろう?」
彼は不思議そうに美瑠をまじまじと見つめる。
以前の美瑠であれば、「いつ告白してもらえるのか」と彼の出方をおずおずと伺うばかりだった。しかしコンプレックスを克服した今は、自分から一歩踏み込む勇気も自信も湧いている。
−...きっと、大丈夫。
美瑠はすっかり矯正された姿勢をさらにピンと伸ばし、聡に向き直る。
そしてとうとう、自分から想いを告げた。
「ねぇ、聡くん。私を彼女にしてください」
—Fin
◆衣装協力:1P目女性トップス¥12,000(ホワイト/ホワイト ザ・スーツカンパニー 新宿店)スカート¥12,000(ユニバーサルランゲージ)、バッグ¥21,000(ブルーノロッシ/共にユニバーサルランゲージ 渋谷店)ニット:スタイリスト私物/2P目トレンチコート¥26,000ユニバーサルランゲージ)、バッグ¥21,000(ブルーノロッシ/共にユニバーサルランゲージ 渋谷店)リボンベルト付きワンピース¥13,000(リトルシック/ザ・スーツカンパニー 銀座本店)/3P目女性ワンピース¥13,000(リトルシック/ザ・スーツカンパニー 銀座本店)※全て税抜き価格