怪女-カイジョ- Vol.2

怪女-カイジョ-:自分のテリトリーを徐々に浸食してきた、不気味な女…。得体の知れぬ恐怖感の正体とは

また…あの顔…。何だろう…?
何か私変なこと言ったのかな…?それとも…?

けれど、それは一瞬の出来事で、やはり美香以外は誰も何も気がついていない。美香自身、見間違いじゃないかと自分を疑った。

「あの、お手洗い借りても良いですか?」
「あ、どうぞ。リビングを出て突き当たりの右手側にあるから…」

恵里奈は、今度は感じの良い微笑みを返してリビングを去った。

ドクン…ドクン…


美香の心を、またあの嫌な感覚が襲う。だがそれは感覚的なものであって、恵里奈が何かを意図したとは思えない。

「あ、美香さ、先日買ったチーズあったよな?」
「え…?あ、うん。そうだ、忘れてた。今切ってくるね」

譲から声をかけられ、突如我に返る。

ーうん、気のせい気のせい…。

自分にそう言い聞かせるように何度も呟き、用意したチーズとともに、譲たちの会話へと戻った。

「あれ?恵里奈、遅いな…。どうしたんだろう…?」
「確かにそうだね。ちょっと私、見てくるね」

恵里奈がお手洗いに立ってから15分以上経っている。もしかしたら何か料理が合わず、お腹でも壊しているのだろうか?それとも…?

心配になった美香は、慌てて廊下に出てみる。すると、そこに恵里奈の姿を見つけた。

「あ、恵里奈ちゃん…」

そう声をかけようとして、思わず口をつぐんだ。彼女の様子が少しおかしかったからだ。

写真でも撮るかのようにスマホを斜め上にかざしたかと思うと、携帯を見つめて何かブツブツと呟いているように見えた。

ー何をしているんだろう…

すると恵里奈は美香に気づいたようで、ふっとまた奇妙な作り笑いを浮かべた。

ーやっぱり…何か変…?

美香の怪訝な表情を読み取ったのか、「メールをしようと思ったら、なんだか電波の調子が悪くて…。」と焦る様子もない。

「…そっか。そろそろデザートにしようかと思うんだけど、紅茶とコーヒーどちらが良いかと思って…」

「ありがとうございます。では紅茶をいただけますか?」

美香はそれ以上聞くことができず、何も気にしていないように振る舞った。けれど、やはり心に引っかかる。結局その日は何事もなく、夕方にはお開きとなった。



その夜、寝ようとしていたら、1通のLINEが届いた。

ー今日はありがとうございました!すごく楽しかったです。良かったら今度、お茶でもしませんか?

恵里奈からだった。連絡先を交換した訳ではなかったので、どうやら太一に聞いたらしい。

この記事へのコメント

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No Name
「気味の悪い笑顔」だけで話を引っ張っていて、
話が先週と変わっていない。
で、何?とジレジレする。
2018/10/15 05:2499+返信15件
No Name
変な女の話多いな!
ひとみ、涼子、、、
2018/10/15 05:2999+返信24件
No Name
自撮りして「自宅です」インスタアップ?いやそんな一発でバレる嘘つかないよね。何してるの?ヨガレッスンなんてどうやって調べたんだろう?LINEと違って弟君の知ってる話じゃないよな、気味悪い。
2018/10/15 05:1773返信2件
No Name
いい場所のステキな家に住んでる人から、安い建売薦められるのなんかやだな。笑
2018/10/15 09:2843返信4件
No Name
話したいことの予想がつかない!!!
女が違和感感じたら、ほぼ当たりだと思う。
2018/10/15 07:0540返信2件
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