最近、文字を書く機会が圧倒的に減った。書類の作成はほとんどPCだし、スケジュール管理もスマホ上でできてしまう。
強いてペンを使って文字を書くのは、仕事中などにちょっとしたメモを取るか、カードのサインをするときくらいのもの。だから最近では、就職祝いでもペンを贈ることが圧倒的に少なくなった。
だからこそ、上質なペンを自分の意思で所有する意義があると思う。仕立ての良いスーツが似合う大人の男が、さりげなく胸元から自前のペンを出してサインをする。その姿からはこだわりや意思の強さ、そして知性すら感じられる。
たとえば、「モンブラン」の名作として名高い「マイスターシュテュック」のボールペン。金具をあえてプラチナ色にすれば、スタイリッシュな雰囲気も満点だ。
高級なペンをわざわざ胸元からだすなんて、ちょっとキザ過ぎると思われるかもしれない。しかし、そもそもそんなキザなことができるのは、なにより自分に自信がある男だけ。
上質なスリーピーススーツから覗く、高価なペン。その目に見える形となった自信こそが、男性をより一層魅力的に見せる。
登場機会は少ないかもしれない。でも一方で、あまり使わないからと周りが踏みとどまるような、必需品では無いものにお金をかけられるのって、本当の意味で心にもお財布にも余裕がないとできないこと。
懐の大きな男は、シンプルにかっこいい。やはり、誇り高いデキる男にとって、“ペンは剣より強い”のだ。
【DATA】
ボールペン¥46,000〈モンブラン/モンブラン コンタクトセンター TEL:0120-39-4810〉、スーツ¥89,000、ベスト¥23,000〈ともにトゥモローランド ピルグリム〉、シャツ¥34,000〈エリッコフォルミコラ〉、タイ¥25,000〈ティーエムエル メイド イン イタリー リピート/すべてトゥモローランド TEL:0120-983-522〉、時計¥540,000〈ゼニス TEL:03-5524-6420〉
Photos / Masafumi Tanida@CaNN, Styling / Tatsuou Sakai, Hair&Make-up / Jun Furukawa, Text / Shinji Mochida
舞台は『TRATTORIA&ITALIAN BAR PAGLIACCIO』
住所:千代田区丸の内2-2- 3 丸の内仲通りビル1F
TEL:03-6273-4486
営業時間:11:30~(L.O.22:00)
定休日:無休
席数:100席
仕事観から結婚観。丸の内OLのすべてがここに!
⇒アプリでのご利用はこちらから
※最新版のアプリをダウンロードしてください。
⇒紙版をお求めの方はこちらから
※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。
この記事へのコメント