2018.01.27
表参道において、この店を知らなければモグリといえるほどの名店が『中華風家庭料理 ふーみん』だ。
「納豆チャーハン」や、「ねぎワンタン」、ランチ限定の「豚肉の梅干煮定食」など名物メニューも多数!
この伝説的な美味しさの料理が生まれた経緯を、“ふーみんママ”こと斉風瑞(さい ふうみ)さんに伺った!
食通からも愛され続ける創業47年のレジェンド店!
骨董通りの小原流会館にある名店『中華風家庭料理 ふーみん』。神宮前から南平台を経て32年前にこの地に移転して以来、表参道で愛され続けている。
ファッションや音楽業界、文化人の多い土地柄から、開業当時からの常連客の中には著名人も多数おり、昼夜問わず賑わいをみせる人気店だ。
そんな舌の肥えた人々を虜にし続けているのが、名物「納豆チャーハン」と「ねぎワンタン」である。今回は創業者である“ふーみんママ”こと斉風瑞さんに作り方の工程や、美味しさの訳を伺った。
粘りは少なく香りと旨みが増す!魅惑の名物「納豆チャーハン」
『中華風家庭料理 ふーみん』を訪れてまず注文したいのは「納豆チャーハン」だ。
チャーハンに納豆という、斬新な組み合わせでありながら、なぜかクセになる。その誕生は神宮前時代の常連客の一言からだった。
「納豆のおいしい食べ方知っている?肉と炒めると美味しいらしいよ!」という話を常連客から聞いたふーみんママは、早速試作。食べてみるとその美味しさに驚き、即メニュー化!
「挽肉と納豆炒め」からアレンジを加えていき「納豆ご飯」、「納豆チャーハン」と徐々に増えていったのだ。
納豆の旨味があるのに香りはマイルド、その秘訣はこの製法!
こんなに納豆の美味しさが引き出されるコツが知りたく、作り方の工程も伺ってみた。
まずは、卵を半熟に炒めたところに、ご飯を入れる。お米に卵を纏わせるように炒めたら、ネギを入れて香りを出す。ネギの香りが出たら叉焼、人参、搾菜を入れて、もうひと炒め。
塩で味を調えたら、最後に納豆と青ネギを投入。最後に醤油を鍋肌に垂らして、香りを付けたら完成だ。
納豆は最後にそのまま加え、粘りを出さないのがポイント!
「ねぎワンタン」の生みの親はあの食通著名人!
続いては、こちらも必食の「ねぎワンタン」を紹介したい。
創業当時から提供していた汁なしまぜ麺「ねぎそば」から発展した料理。
常連客であるイラストレーター・和田誠氏が「これ、ワンタンでやったら美味しいんじゃない?」とふーみんママにアドバイス。
「ワンタンですか?」とちょっと疑問も感じながら作ってみると、これが美味しい!さすが平野レミさんの夫、舌のセンスも抜群だ。
そして人気を博し、定番メニューとなったという。
作る時のポイントは油の温度!
この「ねぎワンタン」の美味しさの秘訣は油の温度と語るふーみんママ。
茹でた後、さらしネギ、生姜を載せてから醤油、胡椒などで味付けした後、ジュワッと高温の油をかけて仕上げるのだが、この時の油の温度がポイントなのである。
熱すぎてしまうと、焦げ臭くなってしまい、少しでも低いと、油っぽさが際立ってしまうのだ。油をかけるという簡単そうに見える工程のなかにも、熟練技が必須なのである。
この記事で紹介したお店
中華風家庭料理 ふーみん
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