【今週の就活男子】 ・名前:佑樹 ・勤務先:外務省 アフリカ北西部の某国日本大使館 ・出身大学:東京大学 ・就職時の内定企業:外務省のみ ...
店舗名:春秋ツギハギ 住所:千代田区有楽町1-1-1 日本生命日比谷ビル(日生劇場) B1F 営業時間: 平日ランチタイム 11:30~14:30(14:00...
昨日、レストランを出た後… 「ディナー、とっても美味しかったです。ごちそうさまでした。」 「こちらこそ、久しぶりに会えてよかった。今日はわざわ...
「季節ごとに旬の素材や味わいがある。それが和食のハイライトです」と岡本圭一氏。先付、椀、お造りと続くコースは季節や仕入れに応じ供され、甘み、塩け、酸味、温冷などの五...
「帝国ホテル 東京」本館最上階に位置するバーラウンジ『インペリアルラウンジ アクア』でも、フリーフローが開催中だ。 この通称「アクア」は、夕方は落ち着いた淑や...
シャルキュトリ=(主に)豚肉加工品に力を入れているから『シャルキュ』。なんとも明快なネーミングではないか。 オーナーシェフの町筋健彦氏は、シャルキュトリの盛んなフ...
「いいなぁ。」 本心から羨ましくなり、真希は思わずため息をついてしまう。自分よりも1年早く結婚したというのに、美香の夫はいつもこうして彼女を甘やかしてくれているのだ。 この旅行以外にも、美香のInstagramには“お誕生日に、バラの花束を持って帰ってきてくれました!”とか、“ディナーは『アピシウス』で贅沢なひと時。ステキな旦那様に恵まれて、私は本当にラッキーです♥”のような、夫から溺愛されている様子が一目でわかる...
「今日は、お仕事お休みなんですか?」 ジャケットは羽織っているものの、かっちりしたスーツではなく、どちらかと言うとスマートカジュアルな装いの知之さんに、そう聞いた。 「開業医だから。基本的に時間外は診察しないし、勤務医と違って比較的自由に働けるんだ。」 「そうなんですね!開業医なんて、すごいですね。」 ここで、私は自分の仕事のことを聞かれると思っていた。普通自分のことを聞かれたら、相手にも質問するだろう...
「今日は、お仕事お休みなんですか?」 グラスシャンパンを飲みながら、僕たちのデートは始まった。 「開業医だから。基本的に時間外は診察しないし、勤務医と違って比較的自由に働けるんだ。」 「そうなんですね!開業医なんて、すごいですね。」 「そんな、全くすごくないよ。父親が医者だったから、その他の選択肢がなかっただけの話で。」 僕の家は、代々医者の家系である。弟も医者になったし、僕た...
ここ丸の内には、東京、否、日本屈指のグランドメゾンがある。その名は『アピシウス』。1983年に生まれた同店は、以降フランス料理界を牽引するレストランとして君臨してきた。 一体何が、『アピシウス』を一流たらしめているのか。その歴史と現在とを、じっくりと紐解いてみよう。さて、開店35年目に突入した『アピシウス』を切り盛りするチームを率いるのは、三代目料理長・岩元学氏。83年のオープン時に入社以来、高橋徳男シェ...
真美のもう一つのアカウント(裏アカ)を見せてもらうと、かなり値の張る高級店の写真ばかりがずらりと並んでいる。 『しのはら』『アピシウス』『虎白』『かんだ』に『スガラボ』『CHIUnE』...下手な港区おじさん達も真っ青の豪華なラインナップだ。...
男性から食事に誘われたら、必ずこう答える女がいる。 「メニューによります」 男をレストラン偏差値で査定する、高飛車美女ひな子が、中途半端なレストランに赴くことは決してない。 彼女に選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。 最近は、セレブ王子・久保と『Naveno-Ism』、『茶禅華』での2on2、M気質な港区おじさんジュニアとの『...
「いやぁ......。何の前触れもなくコラーゲンをリクエストするひな子先生、流石としか言えません。それにしても、今日も一段とお美しい」 古典的なラグジュアリー感漂う老舗グランメゾン『アピシウス』の待合室に現れた増林(通称:マッスー)は、YOKO CHANのベージュのミニワンピを着たひな子に、遠慮がちな視線を向ける。 きっと、マノロブラニクのレースアップパンプスで飾った、ひな子自慢の生足への目のや...
柳「つまり、彼女を落とせるワインですか?」 ――ずばり言うとそうですね。 柳「しかし、妻帯者の私に聞いてどうするって感じの質問ですが」 ――おそらく柳さんもお若い時は、ワインで女性を口説かれていたのではないかと思いまして。 柳「若い時はお金がなかったから、ワインで女性を口説く発想はなかったですね。稼げるようになった頃は、すでに今の家内とつき合ってたし」 ――ということは、奥様を落と...
英一郎に連れてこられた『Crony』は、実は詩織がずっと気になっていたレストランだった。 『アピシウス』や『カンテサンス』などの名店出身者たちが去年12月にオープンしたばかりの店で、約250種類の豊富なワインの品ぞろえの評判も、噂に聞いていたのだ。...
全盛期のフランス宮廷文化を感じられる店で、クラシックでありながら進化する料理、ワインのラインナップの素晴らしさ、サービスマンの厚み、これぞグランメゾンの筆頭といえる『アピシウス』。 舌でも語られる、生命力の強さを澄んだスープに凝縮された「小笠原母島の青海亀のコンソメスープ シェリー酒風味」は、ここ『アピシウス』のスペシャリテである。ぜひ特別な日に大切な人と最高のグランメゾンという夢の世界を感じて欲しい。...
◆ 「翔太さんって、いつもこんなグランメゾン系のお店でお食事されてるんですかぁ〜?こんなレストラン、久々に来たかも...」 前回のドライブデートで、優子が完全に落ちたのは手にとるように分かったが、その反応の続きを見たくて今日は食事に誘ってみた。 『アピシウス』は元々好きな店で何度も来ているが、改めて重厚感と気品が溢れる店内を見渡してみる。やっぱり、良いレストランに連れて行けるセンスと財力が...
世間一般的には花形といわれる「年収1,000万円」。 平成26年度の民間給与実態統計調査(出典:年収ラボ)によると、年収1,000万円越えは日本の労働人口の4.1%。30代以下に限定するともっと比率は下がり、40,50代になると徐々に比率は上がるだろう。 年収1,000万円プレイヤーはどのようなライフスタイルを送っているのだろうか。世間が思うような夢の暮らしなのか、それとも……? これまでに独...
麻奈:フレンチなら最近は目新しさより王道が気分だな。『シェ・イノ』とか、『アピシウス』とかやっぱり歴史を感じるというか存在そのものにも価値があって、味わいも今の自分にはむしろ新鮮。同じフレンチでも別次元というかフレンチ食べてるんだって気持ちになる。古典があってこその現代風だし。 由美:デートに王道フレンチを選んでくれたら本物を知ってる気がしてドキッとするかも。最近はいつか行けたらいいなって敢えて選択肢...
美術館のように名画に囲まれた空間の中で、美食と芸術に満ち溢れたひとときを過ごせる、有楽町の老舗高級フレンチ。 今回『アピシウス』が提供するカレーは、岩手県産単角牛を使ったメンチカツを乗せた「短角牛のメンチカツカレー」。 ■店舗概要 名称:アピシウス 住所:千代田区有楽町 1-9-4 蚕糸会館ビル B1F 電話:03-3214-1361...
『アピシウス』は小澤氏の原点でもある。 レストラン業界に入る時、どうせならトップのお店で働きたいと『アピシウス』の門を叩いた。ここは入った瞬間から現実の中の非現実を感じることができる数少ないお店だそうだ。 「ディズニーランドって現実だけれど夢の世界に没頭できますよね。本当にプロフェッショナルを感じます。ある意味、それに近いイメージ」 全盛期のフランス宮廷文化を感じられる店で、クラシックでありな...
フレンチならば、リヨンの郷土料理であるクネル。 繊維質で臭みのある川魚をいかに旨く食すか、長年人々が探求した結果が皿にのる。...
創業30年以上のグランメゾン『アピシウス』。3代目にあたる現シェフ・岩元 学氏は、83年に入店。以後スーシェフ、そして2008年にシェフに就任。長年携わってきた『アピシウス』伝統の皿を守りつつ、自身の持ち味を発揮した新たな料理も創出している。 たとえば、写真の鮎を使ったひと皿。プロヴァンスなど南仏でポピュラーな、バジルを使った「ピストーソース」と、鮎の風味を凝縮させたソースや自家製のレザンオイル、ペッパー...
今年4月、めでたく創業30周年を迎えた『アピシウス』。オーセンティックなフランス料理と、贅を尽くした内装や調度品、そしてハイレベルなサービスの三拍子が揃った名店として、揺るぎない評価を得ている。 3代目にあたる現シェフ・岩元 学氏は、83年に入店。以後スーシェフ、そして2008年にシェフに就任。長年携わってきた『アピシウス』伝統の皿を守りつつ、自身の持ち味を発揮した新たな料理も創出している。 たとえば、左上...
時折、気になっていたのだ。オーガニックだのなんだのと言われているこのご時世に、ケミカルなものを肌に塗って出かけていいのかと。だって身体はそこかしこが食べ物だから、唇が吸ったそれらは胃の腑に落ちる。それで病気になった色男はいないけど、食の安心・安全を気にするならこれは失態かと。 ならば内から肌を輝かせるより他ないわけで、向かうは有楽町『アピシウス』、注文すべきは「海亀のコンソメスープ」だ。東京都漁業調整規則にの...
デザインにおいて、東京一の夜遊び系である。聞けば納得、デザイナーは『W Hotels』も手がけるヤブ・プッシェルバーグ。 パープルの照明やデコラティブなシルバーのツリーによる内装は、アジアの暑い国の都市にあるクラブラウンジのよう。イコール、欧米人好みする場所であり、女性客も海外経験を匂わす美女がちらほら。 週末になるとカウンターはスタンディング状態で、それがまたバーの内装にハマり夜遊びムードは全開に。立てば当然フットワ...
仕事を終えた私と恭子は、ザ・ペニンシュラ東京内のバー『ピーター』で、カクテルを口にし、一息つく。 「それにしても、あの男には一本取られたわね」 恭子の顔が怒りに満ちている。 「この間食事に行った時に、うちの社販のことを根掘り葉掘り聞いてきて、何か怪しい人だとは思っていたのよ」 いつも冷静な恭子が憤慨している。私は、さっき自分も動揺したことはすっかり忘れて呟いた。 「恭子でも、男の人に負かされること...
バーで飲んでいるときに、あまり料金のことを気にしたくはないが、それでもやはり気になってしまうのが、人の心情というもの。 そういうとき、積極的に利用したいのがフリーフローやハッピーアワーといったシステム。『ザ・ペニンシュラ東京』の『Peter』も日曜〜木曜限定でハッピーアワーが開催されており、注目すべきはその料金システム。 スパークリングワインをはじめ、オリジナルカクテル、スタンダードカクテルなどに加...
その名も“Peter スタイルフライドポテト”は枡に入っておりインパクト抜群。味はケイジャンまたはガーリックソルトから選べる。細め、味もしっかりめで、ついついカクテルが進む。軽食のサイドディッシュとしても最適。¥1,300(サ別)...
カナダのデザインチーム、ヤブ・プッツェルバーグが手がけた、木とスチールを組み合わせたインテリアは、東京のバーのなかでもお洒落度は群を抜く。 室内はパープルを基調に、ラグジュアリーな施しをまとまったデザインは、大人のクリスマス気分を高揚させてくれること間違いない。 冬にして、まるでアジアの暑い国の都市にあるクラブラウンジにいるような気分で、楽しい時間を過ごすことができる。...
ザ・ペニンシュラ東京 Peterバー ・住所:東京都千代田区有楽町1-8-1 24F ・営業時間:12:00 - 24:00 (日-木)/12:00 - 25:00 (金・土) ・電話番号:03-6270-2763...
窓の外にはきらびやかな銀座の街並みや皇居外苑、日比谷公園が広がる。東京を象徴する景色を一望にできる店内は、メタリックな輝きのオブジェがひと際目立つクールモダンな空間だ。 国産ウイスキーを豊富に揃え、中にはプレミアムクラスのボトルも。ここでしか飲めないジャスミンティーの香り漂うペニンシュラ・ハイボールは、さわやかな味わいが癖になる。...
『ザ・ペニンシュラ東京』の最上階24階に位置するバー。 直通エレベーターで到着すると、ヤブ・プッシェルバーグが手がけたコンテンポラリーな世界が広がり、非日常的な空間でホテルクオリティのカクテルとサービスを味わえる。 日比谷・銀座・汐留方面の高層ビル群やお台場の夜景を見渡せるので、デートにも絶好のロケーション。オリジナルのPeterビールやペニンシュラオリジナルのシャンパンもぜひ。...
『Peter バー』では、“春”からインスピレーションを得た3種類のオリジナルカクテルであなたをおもてなし。華やかな味わいや香りを楽しめば、よりいっそう春の訪れが感じられることだろう。 デザートのようなカクテルから、日本酒を使用したものなど、女性のテンションが上がりそうなラインナップとなっている。昼間から夜まで開いているので、夜桜デートの前にも後にも便利に活用できそうだ♪ ・------------...
ザ・ペニンシュラ東京のコンテンポラリーな世界が広がる『Peter バー』では、元旦より1カ月間限定でオリジナルカクテルを3種類ラインアップ。 写真右から、泉橋酒造の日本酒を使った「ひれ酒」。オリジナルの梅酒にコリアンダー風味のグリーンティーソーダなどを加えた「オリエンタルフィズ」。アマレットに京番茶のビターズなどをプラスした「ザ・レガシー・オブ・京都」。 正月はこたつに日本酒もいいけど、2016年は大切...
その名も“Peter スタイルフライドポテト”は枡に入ってインパクト抜群。味はケイジャンまたはガーリックソルトから選ぶことができる。 ポテトは細めで、味もうすらぼけたところがなくて舌にどっしりと立ち上がる味だ。なので、ついついお酒が進んでしまう。軽食のサイドディッシュとしても最適。...
デザインにおいて、東京一の夜遊び系である。聞けば納得、デザイナーは『W Hotels』も手がけるヤブ・プッシェルバーグ。パープルの照明やデコラティブなシルバーのツリーによる内装は、アジアの暑い国の都市にあるクラブラウンジのよう。 イコール、欧米人好みする場所であり、女性客も海外経験を匂わす美女がちらほら。週末になるとカウンターはスタンディング状態で、それがまたバーの内装にハマり夜遊びムードは全開に。立てば...
今年の夏は浴衣を着て、ザ・ペニンシュラ東京の『Peterバー』に足を運びたい。 夏気分を盛り上げてくれる『Peterバー』オリジナルのカクテルが7月と8月の金曜・土曜限定で登場!お祭りを連想させるラムネを使ったカクテルやパステルカラーのタピオカを浴衣の柄に見立てた可愛らしいトロピカルカクテル、スイカリキュールやリモンチェッロ、レモンジュースを使用した爽快なフローズンカクテルの3種。遊び心を感じるこれらのカ...
まさかホテルのバーでカキ氷!?と驚いてしまうのが、こちらのカキ氷カクテル。ブルーハワイ、マイタイ、シンガポールスリングの3種(各¥2,000)があり、山盛りの氷に別添えのリキュールをかけ、まさにカキ氷を食べるようにカクテルを味わうのだ。例えばブルーハワイには、バカルディホワイトにブルーキュラソー、パイナップルジュースなどが入り、南国な風味がするのも夏らしい。そして氷の下のブルーシロップとよくかき混ぜれば、懐かし...
丸の内の専門商社で営業として働く由利は、現在婚活中である。 今日、由利はザ・ペニンシュラ東京の『ザ・ロビー』に向かっていた。 ◆ 由利は3年の大阪支社勤務を終え、この春から本社の課長代理になった。 27歳という異例の早さで出世を遂げたが、結婚相談所に登録してまで結婚しようとしているのは、すべて仕事のためである。 結婚したいし、子供も欲しいし、仕事もしたい。その比率は33︰33:34。全て頑張りたい...
「え?じゃあ、あおいも出版企画の候補なのね!」 ザ・ペニンシュラ東京の『ザ・ロビー』で、珠緒とあおいはスタイルブック企画の話で盛り上がっていた。...
前職で培った手腕を発揮し、立ち上げ以降みるみる知名度をあげ、売上を伸ばしていった。伊勢丹などの一流百貨店やバーニーズ、エストネーションでも取り扱われている、今勢いのあるブランドだ。 今後はアジアマーケットの開拓を狙っており、そこで海外営業のマネージャーとして愛子に話が来た、というわけだ。 突然の話に驚き戸惑っていると、翔太はにっこり笑って言った。 「気軽に会ってもらって、興味なければ断って...
日比谷駅直結の『ザ・ペニンシュラ東京』は、地下鉄のほかホテル前にバス停もあり、丸の内(無料シャトルバス利用可)や晴海方面からのアクセスも良い。...
『ザ・ペニンシュラ東京』の1Fロビー上にあるバルコニーが、1日1組限定でプライベートシートとしてキープできるのをご存じだろうか? それもこの席だけ、ペニンシュラオリジナルの紅茶が楽しめる通常のアフタヌーンティーのメニューに、シャンパンやワインのフリーフローが加わるという特権待遇だ。...
喧嘩して実家に逃げ帰ったことも、1度や2度ではありませんよ。 でもね、同じように働きながら結婚している友人たちと「妻会」を定期開催していて、気がついたんですよ。 「あれ、別に、みんな夫とそんなに仲が良いなわけじゃない…?」って。 メディアやSNS上は仲良し夫婦で溢れていますけど、現実はそうでもない夫婦なんて沢山いる。 彼女たちと話していると、「夫婦仲はよくあるべし」っていう固定観念から解...
「......英里、俺と結婚しよう」 ザ・ペニンシュラ東京の物陰に隠れ、サングラスと大きな帽子で顔を隠しながら兄と英里の様子を伺っていた瑠璃子は、1人興奮し、声を漏らさぬように息を弾ませた。 ―お兄ちゃん、よく言ったわ......! もちろん、二人の偶然の再会は瑠璃子が仕組んだことだが、兄は何も知らずに『ザ・ロビー』にやって来たのだ。(知っていて瑠璃子の策略に乗せられるほど、兄は素直な男で...
数日後の会社終わりの夕刻、英里はザ・ペニンシュラ東京の『ザ・ロビー』にて、気合いを入れて瑠璃子の到着を待った。 吾郎とはひどい喧嘩別れで終わってしまったから、未練のような気持ちが拭い去れないのは、もう正直に認めざるを得ない。 しかしそれも踏まえたうえで、自分は理解ある婚約者と前に進もうとしている。ブレることなく、そうはっきりと伝えなければならない。 英里は大きく深呼吸して背筋を伸ばし、気持...
ホテルの朝食ランキングがあれば、必ずや上位に顔を出すフレンチトースト。なかでも『ザ・ロビー』の一品は異彩を放つ。使用するのは、エグゼクティブ ペストリーシェフ特製のバナナブレッド。ひと晩乾燥させてから、じっくりと卵液につけ込み焼き上げる。 添えられるのは、キャラメリゼしたモンキーバナナとスイートマスカルポーネクリーム、数種のドライチェリー。贅沢感のみならず、食べ応えも十分。ゲストが一日の始まりにバランス良...
「ああ、そういえば、結婚するわ」 いつものけだるい口調でサトコが言った。 「えー!」 珍しく甲高い声で叫ぶエレナ。となりでお茶をしていた和装の老婦人に睨まれ、あわてて声を潜める。 日曜日の午後3時、『ザ・ロビー』。ペニンシュラ東京の1階にあるこのラウンジは、人の行き来が多く通路と座席との距離も近い。それが落ち着かないという人もいるだろうが、エレナとサトコは敢えて通路近くの席に座り、人...
花見散歩で心地よい疲れが感じられたら、このアフタヌーンティーで心身共にリフレッシュ! 桜リキュールに漬けたチェリー入りのスコーンや桜のマドレーヌをはじめ、苺のタルトや白苺のムース、旬の食材を使用したフィンガーサンドイッチやラップロールなど、春を連想させる美しい色合いのメニューを伝統的な3段のティースタンドに盛り付けたアフタヌーンティーセットだ。 優雅な生演奏が流れるロビーで、ペニンシュラオリジナルの...
定番の具材にアボカドを入れることでまろやかさとコクを演出。 ゆっくり香りを移したニンニクのコンフィを加えたマヨネーズなど、各素材にも手間暇かけている。スリムで食べやすい上品なサイズ。¥2,400。...
『ザ・ロビー』では、8月31日まで“サマースイーツトリート”と称し10種の夏スイーツを提供中。プリン・ア・ラ・モード(¥2,200/7月のみ)やソーダフロート(¥1,200)など、子供のころの夏休みを思い出すような懐かしいメニューが揃う。素朴なメニューにして、生クリームやフルーツソースの味はさすがのホテルクオリティ。大人の舌に合い、思わずパフェにシャンパンを合わせたくもなる。写真のパパイヤ・ア・ラ・モード(¥2...
『ザ・ペニンシュラ東京』の1Fロビー上にあるバルコニーが、1日1組限定でプライベートシートとしてキープできるのをご存じだろうか? それもこの席だけ、通常のアフタヌーンティーのメニューにシャンパンのフリーフローが加わるという特権待遇だ。向かいにあるもうひとつのバルコニーでは生演奏が行われ、目下にはロビーを利用する多くのゲストたち。2F『ヘイフンテラス』にある隠し扉からしか入れない導線もいいサプライズとなり、優越感...
ベーコンかサーモンかはお好みで。イングリッシュマフィン、ポーチドエッグ、オランデーズソースとシンプル。写真はロースのベーコンを使用。エッグベネディクトオランデーズソースカナディアンベーコンまたはスモークサーモンとともに¥2,100...
アソシエイトの男の子が「すげぇ」と小さな声を漏らす。エミリは感無量という様子で可奈子を見ていた。 ―この瞬間は、何度味わっても鳥肌が立つ。だけど…勝負はこれからよね。 自分を律して真摯な気持ちで仕事に向き合う。それは、仕事は自分を裏切らないことを知ってしまったからだろう。 きちんと頑張れば評価される。これほど面白くてやりがいのあることを、可奈子は仕事以外に見つけられずにいた。 ◆ その夜、可奈子と...
<六本木店> 住所:港区六本木5-16-50 六本木デュープレックス M’s 1F 営業時間:11:30~23:30(L.O.22:30) 電話番号:03-5572-6341 <丸の内店> 住所:千代田区丸の内2-1-1 丸の内MY PLAZA 明治生命館 B1F 営業時間:11:30~23:30(L.O.22:30) 電話番号:03-5224-6151 <大阪店> 住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ...
「よう、吾郎。嫁さんと仲直りできたか?」 オフィスで吾郎の姿を見つけるなり、同僚の松田は薄ら笑いを浮かべて近づいてきた。 「その顔は......さては、しくじって悪化したな?お前も不器用な奴だなぁ。俺の言った通り、千疋屋のケーキは献上したのかよ?」 松田は一人興奮し、鼻をヒクヒクと膨らませている。 ケーキの件に関しては、結局渡すタイミングを逃してしまい、吾郎はこっそり一人で破棄してい...
場所:ウルフギャング・ステーキハウス 六本木店(港区六本木5-16-50 六本木デュープレックス M’s 1F) 提供期間:12/22(金)~12/25(月) 営業時間:11:30~23:30(フード L.O.22:30/ドリンク L.O.23:00)※ディナータイムのみのご提供 料金:1名 18,000 円(税・サ別) 電話番号:03-5572-6341 HP:http://wolfgangsste...
定番のお店ってやっぱりハズさない!味はもちろん、みんなでシェアできるボリューム感とご褒美感が気に入っています。行くたびに元気がもらえます。...
「今度4人くらいでランチしませんか?」 私が担当する窓口は仕切りのある半個室だから時々勤務中にお客さんに誘われる。好都合なのが業務上、相手の勤め先を把握できることだ。 有名証券会社なら行かない理由は見当たらず、「メールしますね」とさり気なく返答をした。彼の会社のPCに挨拶メールを入れるとすぐに返事がきて『ウルフギャング・ステーキハウス』でランチをすることが決まった。 ここでLINEじゃないとこ...
「あーあ、マジで、ひどい目に遭ったぜ...」 いつも飄々と涼しげなハルの顔には、めずらしく疲れが滲んでいる。 結局、ハルは婚約解消した。 恐ろしすぎてあまり詳しくは聞けないが、どうやら相当の修羅場があったそうだ。その挙句、例の婚約者は子どもの本物の父親である元彼とヨリを戻し、収まるところに収まったらしい。 江森に言わせれば、“真夏の丸の内の恐怖体験”とでも呼びたいホラーである。 「...
旨い肉に欠かせないのはなんといってもワイン。日本ではフランスやイタリアなどが第一に挙げられるケースが多い。しかし、肉食大国、アルゼンチンに“The BEEF Wine”と呼ばれる肉と最高の相性のワインがあるのをご存知だろうか! それはアンデス山脈の山麓で作られる、情熱のワイン「テラザス」だ。 そんな「テラザス」の醸造家であるゴンザーロカラースコ氏が来日し、彼を囲んでのディナーが開催された。会の当日は...
丸の内勤務の証券マン・江森(通称:えもりん)、30歳。おとめ座。 外見はプーさんそっくり、愛されキャラな男。好きな食べ物はハチミツ...ではなく、『ウルフギャング』のプライムステーキ。 港区生まれ、港区育ち、育ちのいい奴らは皆トモダチ。生まれながらに勝ち組な彼は、日本を代表するエリート・サラリーマンとして独身生活を謳歌している。 イケてるはずなのにちょっと拗らせ気味な男・えもりんは、親友ハルの...
丸の内勤務の証券マン・江森(通称:えもりん)、30歳。おとめ座。 外見はプーさんそっくり、愛されキャラな男。好きな食べ物はハチミツ...ではなく、『ウルフギャング』のプライムステーキ。 港区生まれ、港区育ち、育ちのいい奴らは皆トモダチ。生まれながらに勝ち組な彼は、日本を代表するエリート・サラリーマンとして独身生活を謳歌している。 だが、イケてるはずなのにちょっと拗らせ気味な男・えもりんの恋の行...
・六本木店 住所:港区六本木5-16-50 六本木デュープレックス M’s 1F 営業時間:11:30~23:30(L.O.22:30) TEL:03-5572-6341 ・丸の内店 住所:千代田区丸の内2-1-1 丸の内MY PLAZA 明治生命館 B1F 営業時間:11:30~23:30(L.O.22:30) TEL:03-5224-6151 ・大阪店 住所:大阪府大阪市北区梅田3-1-3...
米国から上陸するやいなや、瞬く間に人気を確立したステーキハウス『ウルフギャング』。 予約はつねに1ヵ月先までいっぱい。この店の成功を期に、US牛や和牛、オージービーフなどのTボーンステーキをウリにするレストランが増え、肉好きの心をおおいに沸かせている。 その骨付きステーキ人気の火付け役とも言える『ウルフギャング』が、満を持して丸の内に2号店をオープン。なかなか予約が取れずに歯がゆい思いをしていた人に...
栄えある優勝は『ウルフギャングステーキハウス』でした。東カレ読者にもお馴染みなレストラン。2位に倍以上の得票差がつきました。 レストランの雰囲気や、アメリカプライムの使用といった点が人気だった模様。 ・ハワイやNYぽい旅行気分になれる。誰を連れて行っても喜ばれる。デートにも会食にもどっちにも使える。(30代前半女性) ・バーのあるエントランスからまず気持ちが上がる。外国のレストランに行った気分。シ...
みなみに会った日から数日後。笠野と過ごせる、最後の休日。 出会ってから2週間。最初こそ笠野のストレートなアプローチに押され気味の奈緒だったが、いつしか奈緒も笠野のことを本気で好きになっていた。 笠野は、奈緒のことを運命の女と言った。奈緒だって、笠野を運命の人だと信じたい。 でも、笠野は来週金曜日にはアメリカに帰ってしまう。 −神様の意地悪。どうして・・・ 奈緒は最後のデートを前に、泣いてしまった顔...
サトコです。自分で言うのもなんですが、私は物心ついたときから顔も頭も良くて目立っていました。飲食店チェーンを経営する父は地元鎌倉で有名人で、教師さえ私に気を使っていました。「サトコは私たちとは違うから…」という空気は居心地が悪かったですね。 東京女子医大に行って良かった点は、同じ水準の友達がたくさんいたことです。育ちも顔も頭も良い女同士でつるんでいる私たちを見て、選民意識で仲間を選んでいると陰口をたたく人間もいました。で...
噛みごたえのある赤身肉というUSビーフのイメージを覆すのが、選び抜かれたUS産プライムグレインフェッド牛のリブアイ。プライムとは米国農務省による牛肉の最高格付けで、格が高いほどサシが多く柔らかくなる。 また、グレインフェッド牛はUS産に多い穀物主食の牛で、牧草主食のグラスフェッドに比べ旨みが強い。その分食べごたえが増すが、肉1枚ごとに変える塩加減と余分な脂をグリルで落とす繊細な焼きにより、くせのない旨みを...
前回までのあらすじ 神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(28)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃える。彼女自身も、明治大卒の元カレからのプロポーズを断り、様々な学歴の男とのデートを試みる。 そんな折、早稲田男子・浩哉との残念なデートを経て、大手商社マンとの食事会に臨んだ。しかし、社会人デビューの東大卒・宏太に...
かつてはフレンチスタイルであったこちら。フレンチは分かりにくいという声が多く、ならばステーキスタイルにとシフトチェンジしたところ、驚くほどリピーターが増え続けているのだ。 やはり美味しいとうなずける肉そのものが存在するからなのだろう。焼き方、食べ合わせなど部位によって細かく分かれている。その繊細さが嬉しい。 特にテイスティングメニューが圧倒的人気。ちょっとずつ色々な物を食べたい女子なら必ずオーダーす...
毎週日曜ランチタイムの人気メニュー“プライムカット サンデイブランチ”より、夏の特別メニューが登場!暑い夏にも食欲が進むメニューが用意された「サマーBBQメニュー」をお替り自由のお酒類と共に楽しめる。ドン ペリニヨンのフリーフロー付きがとんでもなくお得! サマーBBQ:7/19(日) 時間:11:30-(ドリンク2時間お替り自由、ラストオーダー14:00) 料金は下記より選択 一名 ¥8,500...
一風変わったセレブリティBBQをご紹介! ザ・ペニンシュラ東京、24階のステーキ&グリル『Peter』のプライベートダイニングルーム「ザ・ネスト」では、BBQをコンセプトにしたコースディナーを6/1(月)〜8/31(月)の期間、18:00〜22:00で展開中! US産ビーフやラムチョップ、野菜のブロシェットを、自らの手で焼く代わりに、専用のテラスで専属シェフが豪快に焼き上げてくれるというプレゼンテー...
魅創業当初からの人気メニューがこちら。注目すべきこだわりが、随所にちりばめられている。 ピーナッツペーストや自家製豆板醤を使うことで、辛さのなかにまろやかさを演出。隠し味の中国味噌と揚げにんにくが、奥深いコクを加える。ここでしか味わえない複雑な味わいを楽しんで!...
シャンパングラスの細いステムに優雅に添えられた泰子の指は、グラスと同様、華奢で優雅だ。 「お疲れさま。」 秋らしいボルドー色の唇の端をキュッと持ち上げ、泰子はミドリに向かって微笑んだ。 「今夜は、ゆっくりお食事を楽しみましょう。」 今日、泰子とミドリは、会社のクリスマスパーティの視察で、ザ・ペニンシュラ東京の『ヘイフンテラス』に来ている。しかし、視察というのはほとんど名目のようなもの。フルコースで豪華な...
タワーマンション。略して、タワマン。一昔前は、富裕層や成功者が住むイメージが強かったが、今では物件数も増え、裾野が広がってきている。湾岸から赤坂・六本木などの都心まで。様々なエリアにタワマンはあり、エリアによって居住者層も異なるだろう。 2016年の東京でタワマンに住む選択をしている、タワマンラバーたち。彼らはいったい、どのような価値観でどんなライフスタイルを送っているのか。今週は元国際線のCAで子育てに...
結婚記念日には、デーブと2人でおしゃれをしてレストランで食事をします。お料理が美味しいことはもちろんですが、雰囲気の良いお店を選びます。フレンチだったら『トゥールダルジャン』ですね。2人とも中華料理が好きなので、ザ・ペニンシュラ東京の『ヘイフンテラス』にはよく行きます。 旬の食材を使った広東料理がおいしいお店です。中国・蘇州の中国古典庭園をイメージした空間がすばらしく、個室や調理風景を楽しめるシェフズテー...
贅を極めた中国料理のコースが、「ザ・ペニンシュラ東京」の「ヘイフンテラス」にある。その名も“帝皇宴(インペリアルメニュー)”。ローストダックが盛り込まれた艶やかな前菜に始まり、冬虫夏草入り頂湯蒸しスープ、干鮑のオイスターソース煮込み、黒毛和牛フィレ肉のステーキなどあらゆる高級食材を多用。そのどれもがタン料理長の熟練技を結集した繊細な味わいで、ひと皿ごとに溜息が出る。 極上感は〆の麺にも続く。車エビの素揚げが丸...
蘇州の古典庭園を模した風情あふれるフロアを歩き、奥へ奥へ。最奥の重い扉を開けたとたん、鍋を振る賑やかな音や焼けた肉の香ばしい香りなどが、五感のすべてに襲いかかる。それまでの優雅な空間から一転、キッチンはシェフたちによるライブの真っ最中。その一角に、ただひとつだけ用意されるのが『ヘイフンテラス』のシェフズテーブルだ。 個室ではあるものの、キッチンの躍動感が直に伝わるロケーション。五感が心地よく刺激され、食への欲...
『ヘイフンテラス』にタン・ツィー・クゥン氏が帰ってきた。タン氏といえば、『ザ・ペニンシュラ香港』のレストラン『スプリングムーン』で総料理長を務め、'07年の『ザ・ペニンシュラ東京』開業時に『ヘイフンテラス』初代総料理長に就任した、その人である。'09、『ザ・ペニンシュラ上海』開業に合わせ上海に渡ったが、この秋、再び東京へ。彼の地での経験を経て創作意欲も新たにする一方、伝統に重きを置いた広東料理に一段と磨きがかか...
ザ・ペニンシュラ東京が誇る中国料理の名店『ヘイフンテラス』。そこに、美食家たちが焦がれてやまない密やかな部屋があるという。知る人ぞ知る、究極のシェフズ・テーブル。その特別な時は、客席へ向かうアプローチから幕を開ける。 重厚な門扉が導く、美味への道程。中国庭園をテーマに掲げる店内は異国情緒に満ち溢れ、歩むたび非日常の物語へと誘われてゆく。クラシカルにモダン、情緒に洗煉と、移りゆく景色――。 ホテルのワンフロア...
食べるべきは、昨年からの新メニューであるオニオングラタンエッグ。オニオングラタンスープの中にポーチドエッグが入り、オーダーから約10分かけて出来たてを提供する。滋味深いブイヨンの中でとろけるたまごがたまらない逸品だ。また、ゲストの目の前で鉄板にて焼き上げるパンケーキも、長年のファンのいる王道メニュー。 【概要】 価格:¥3,800(税込サ別) 品数:約40 時間:7:00~(L.O.9:30) 人気メニュー:オニオン...
都会のオアシス、日比谷公園の森に佇む一軒家レストラン。店内からは大きな窓越しに四季の緑や花が望め、自然に囲まれた開放的なロケーションは日比谷随一。 春風が心地いいこの季節は、テラス席も抜群に気持ちよくておすすめ。...
過去に付き合ったり、関係を持った男たちは、なぜか皆、日比谷線沿線に住んでいた。 そんな、日比谷線の男たちと浮名を流してきた香織は、上京後立て続けにタワーマンションに住む篤志や弁護士の孝太郎と付き合うがどちらもあっけなく終わる。初めてのワンナイトや社内恋愛も経験したが、恵比寿に住んでいた涼とは恵比寿での半同棲を経て中目黒アトラスタワーで同棲したがその恋も終わってしまい……? 日比谷線の女 vol.9:人形町に住むバツイチ...
梅雨入り前の5月の東京は、都会とはいえ緑豊かだ。 日比谷公園の青々と茂る美しい新緑を眺めながら、私と両親は、帝国ホテルの『レ セゾン』に向かった。 老舗ホテルの重厚感のあるエントランスを、セルジオロッシのハイヒールで通り抜ける。 私はここ数年の東京生活で、こういった場所に足を踏み入れる緊張感は、ほとんどなくなった。むしろこの洗練された空間に入るほど、小気味よく気が引き締まり、背筋がすっと伸びるくらいだ。 ...
亜希は、帝国ホテルの『レ セゾン』で長年の恋人・雄二を待っている。...
『帝国ホテル 東京』内にある『レ セゾン』の「『レ セゾン』の朝食フルコース ル スティル ティエリー」¥9,000(税込サ別)が凄すぎると話題だ! まず、一品めの卵料理から、すでに朝食のレベルを遥かに越えている。 銅製の鍋を使いゆっくり丁寧に仕上げ、バターとプロヴァンスオリーブオイルを香らせたスクランブルエッグは、通常のモノとはまるで違うなめらかな口あたり。そして黒トリュフが惜しみなく加えられ、さ...
「裕子さんは、どちら出身なの?」 「裕子さんは、どちらの大学に通ってらしたの?」 そんな彼女の質問攻めが行われたのは、帝国ホテルの『レ セゾン』だ。母親は、ここのフレンチが好物で、東京に来る時は必ずここを使う。藤色の着物を綺麗に着こなし、しかしこの場にはその一寸の隙もない着物姿は威圧的に映るだけな気がした。 彼女に会わせたのは、桜が美しく咲き乱れる4月の、まだ寒さが残る日だった。可哀そうに、質...
彼に毎年連れて行ってもらう『レ セゾン』でのディナーも、今年で10回目になりました。 彼は裁判官をやめて、今年から東京で弁護士事務所を始めたそうです。「良い裁判官が良い弁護士になれるとは限らないからね」と笑う洵の少し増えた白髪を見ながら、単身赴任を終えて家族と過ごす彼の姿を想像しました。 そのときの私には、彼が東京に戻ってきたことを喜ぶ気持ちも、家族と同居することを恨む気持ちもありませんでした。...
神奈川県の公立高校から、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、丸の内の大手人材会社に勤める絵理奈(30)。周りの友人たちは“恋愛対象になるのは最低でも早慶レベル"と口を揃え、その言葉を証明するかのように42歳の「元」慶應ボーイ・芹沢やコスパ重視の一橋卒・淳一郎など様々な学歴の男性とのデートを試みる。 その中でも東工大卒の健二の誠実さに惹かれ付き合うが、女心が分からない彼に我慢ができず別れてしまう。その後京大...
『帝国ホテル』のロビーに行って、2人で本館中2階『レ セゾン』の個室で食事することにしました。 お店に着いたのは、ちょうど夕方と夜が交替するような時刻で、私がいちばん好きな時間でした。それを話したら、「こういう時間は、逢魔時(おうまがとき)と言って、交通事故がいちばん多い時間なのよ」なんて久美子が言いました。 「では私がいま会っているのが、魔物ってこと?」と言ってみました。彼女は学生時代から、すぐに...
「家を売って、妻と子を連れて東京へやって来た。その腰と肝の据わり方に、改めて『彼しかいない』と思ったんだ」『帝国ホテル 東京』総料理長・田中健一郎氏がつぶやいた言葉だ。 同ホテル『レ セゾン』リニューアルに際し、小林哲也社長と田中氏が出逢ったのが、シャンパーニュ地方の三ツ星レストラン『ボワイエ・レ・レクイエール』でシェフを務めていたティエリー・ヴォワザン氏である。小林・田中両氏との幸福な遭遇を得て、6年半...
飯島は、杏子の話を始終真面目に聞き入っていた。 その後は出身地や住んでいる場所、大学の話など、簡単なプロフィールを交換するような会話が続いた。飯島は横浜生まれで、早稲田大学出身。経営するIT系の会社は順調で、現在はオフィス兼自宅の番町のヴィンテージマンションに住んでいるとのことだった。 温和そうな人柄も、なかなか杏子の理想に近い。彼もきっと、この面談に満足しているに違いない。 「飯島さん、もしお時間あれば、上...
今から40年程前にこのブルーベリーパイが誕生して以来、そのレシピはほぼ変わっていない。もともとはそれより数年前にアップルパイが先に始まり、その後、同じパイ生地を使用したブルーベリーパイが考案された。 構成はパイとブルーベリーフィリングだけという極めてシンプルな一品で、だからこそ寸分のごまかしも利かないスイーツなのだ。...
「サトシさんと、また会ったの?!」 サトシとの一件を報告すると、親友のみゆきは大きく顔をしかめた。今日は帝国ホテルの『パークサイドダイナー』に集合している。 「だって、どうしても会いたいって言われて...」 麻里の口調は、妙に言い訳がましくなってしまう。 “結婚”とは無縁のサトシとヨリを戻すことを少しでも考えたなどと伝えれば、みゆきに叱られるのは分かっていた。 年内婚約の目標を掲げた日から、無駄な...
~ルーとトッピングで、野菜を二度美味しく食べられるカレー~ 実はこのカレーは、もとはメニューになかったもの。“カレーに野菜をたっぷりのせてほしい”というある顧客のリクエストに応えていたら、そのカレーが著名人の間で評判となり定番メニューとなった。 7種の野菜はそれぞれを一番美味しく食べられる方法で別々に調理。ルーは裏ごしせず、野菜のつぶつぶを残しているのも特徴だ。¥2,500(税込サ別)...
しゃりが旨い寿司が旨いように、この丼はまず米のレベルが高い。秋田県産のあきたこまちを熟練のスタッフが長年の経験による勘と水加減で炊き、そして何よりゲストへの気持ちがこもっているような炊きあがり。 さらに米は十分に温められた丼に入れられるので、エアリー感も温度も最適な状態で提供される。 そんな米の上にのるのはミディアムレアのフィレ肉とフォワグラで、たまり醤油のソースと肉の旨み、温かな米との三位一体のバ...
専門店が次々に誕生し、パンケーキが脚光を浴びている昨今。生クリームをこんもりと盛ったり、フルーツを散りばめたり、まるで華やかさを競うかのよう。スイーツ好きに支持されこそすれ、朝食はシンプルなパンケーキを望む声が多いのも事実。シンプル・イズ・ザ・ベストを地でいくのが『パークサイドダイナー』だ。 帝国ホテル 東京のメニューにパンケーキが登場したのは、昭和初期。以来、店は変われど姿は変えずに伝統の味を受け継いで...
ランチでよく行く、パスタが絶品の『ハングリータイガー』に、美味しい焼き鳥が楽しめる『鳥与志』とお気に入りのお店の他に、まだ行ったことはないが、いつか行ってみたいと思っている『京料理 と村』まで教えてくれた。 直樹の解説を聞きながら霞ヶ関へ向かっていると、彼のマンションの近くも通った。それは虎ノ門交差点から歩いて1分ほどで、文部科学省が一番近く、彼の勤める経産省のビルにもすぐだった。 虎ノ門交差点から霞ヶ関二丁目へ進んで...
寅年生まれの先代の伊賀氏が、1967年虎ノ門にオープンさせた家族経営のスパゲッティ専門店を、御子息が継いだのが2005年の頃。 『虎ノ門ヒルズ』にも近い、倉庫だった現在の場所に店を移転させ、連日サラリーマンなどで賑っている。...
~料理長のチャレンジが生んだ、後世に引き継がれるホテルの顔~ シャリアピンステーキが、『帝国ホテル』に滞在していたオペラ歌手、フョードル・イワノビッチ・シャリアピンのために生み出されたものとはよく知られた話。 1936年に来日した際、シャリアピンは歯痛に悩まされていたがどうしてもステーキが食べたかった。そのリクエストに、当時『ニューグリル』の料理長だった筒井福夫が機転を効かせてすぐさま対応。...
1890年(明治23年)開業。昨年125周年を迎えた日本を代表するグランドホテルといえば、『帝国ホテル』だ。その長い歴史を彩る“食”のトピックとしては、シャリアピンステーキや、ブフェスタイルのレストラン「バイキング」を生み出したことが有名だが、もうひとつ忘れてはならぬのが、ローストビーフ。 現在、館内の『ラ ブラスリー』と『インペリアルバイキング サール』で供されているこの料理もまた、帝国ホテルの伝統を彩ってきた。歴史を遡る...
東京駅から線路沿いに歩くと、世界各国のオーガニックワインと有機野菜を使った料理が楽しめるヘルシーなイタリアンバル『La Sana 有楽町』がある。 季節ごとに旬の野菜を30種類以上取り入れたコースが女性に大人気。美容や健康にも良いから、彼女も思わず笑顔に! さらに、化学肥料や農薬を使わないビオワインも数十種類のラインナップと、どこまでもからだに優しい。...
オマールエビの濃厚トマトチーズフォンデュ。メニューは一例「野菜もオーガニックで、優しい味わいが、日中フル回転していた頭と身体をリラックスさせてくれます。ビオワインは化学肥料や農薬を使わないためか翌日に残らないので、ついもう一杯…と進んでしまいます」。...
洋輔の両親が会食に指定したのは帝国ホテルの『なだ万』で、そのセレクトも香奈の気持ちをさらに憂鬱にさせた。 都内の一流ホテルは軒並み制覇し、ヒールを鳴らして大理石のロビーを闊歩してきた香奈ではあるが、帝国ホテルはやはりどこか、外資系ホテルとは一線を画す空気が漂っている。 決して口に出さずとも、選民意識の強い人々が集う場所―。 洋輔に続き個室に入ると、中には既にエルメスのカレを巻いた洋輔の母親と思われる女性、そし...
翌日。吾郎の弁護士事務所近く、有楽町の『COVA TOKYO』に姿を現した弥生は、バツの悪そうな、怯えた表情をしていた。...
イタリアで創業して200年という『COVA』が東京に上陸したのは2005年。世界中のセレブたちを楽しませてきたあの味が、有楽町で楽しめる。 東京店の名物メニューは、豪快なビステッカ。 炭火でTボーンステーキを焼いており、燻香がついた肉はもちろん、同じく炭で焼いたつけ合わせの季節野菜まで抜群に旨い! 最初強火で焼いてあとは余熱で寝かせた肉の焼き加減もいい塩梅で、その旨味に奮発してバローロが飲みたくなったりするかも!?...
イタリア発祥の『COVA』の東京店の名物メニューが豪快なビステッカ。 炭火でTボーンステーキを焼いており、燻香がついた肉はもちろん、同じく炭で焼いたつけ合わせの季節野菜まで抜群に旨い!...