ワインと一緒に味わえる焼き鳥を提案している『76vin』。メニューといい、空間といい、料理研究家の平野由希子さんがプロデュースしていると聞けば、なるほど納得のセンスの良さだ。 焼き鳥は、基本の塩・たれ以外に、クミンや、エルブドプロヴァンスといったスパイスを使う部位が。また、レバーペースト、パルミジャーノオニオン、香菜とクレソンのサラダなどの一品料理もあり、どんなワインと一緒に味わおうかとワクワクするメニュー構成。 アイ...
料理研究家の平野由希子さんがプロデュースする「自然派ワインと炭火焼き鳥の店」。平野さんのアイディアが光るサイドメニューも人気だ。新作の鶏のタルタルは、食感を出すため、肉をひかずに手切りで仕上げる。ケッパーや赤玉ねぎ、クレソンなどを加え、さわやかな味わいに。酸がすっきりしているオーストリアの自然派ワインとの相性も秀逸!...
創業は明治42年(1909年)。春夏秋冬、鶏鍋ひと筋、の名店がここ。食通の間では言わずと知れた、湯島『鳥榮』だ。 仕舞屋風の一軒家。紺地に白く屋号を染め抜いた小振りな暖簾をくぐれば、そこは江戸の風情が静かに息づく別世界。赤々と炭火がおこる長火鉢に鉄鍋をのせ、鶏ガラでとる澄んだスープとみりんが注がれたら、いよいよ鍋の始まりである。といっても、最初に運ばれてくるのは鶏肉と内臓類、焼豆腐に千住葱と至ってシンプル。この気概が『鳥榮』...
創業は明治42年(1909年)。春夏秋冬、鶏鍋ひと筋、の名店がここ。食通の間では言わずと知れた、湯島『鳥榮』だ。仕舞屋風の一軒家。紺地に白く屋号を染め抜いた小振りな暖簾をくぐれば、そこは江戸の風情が静かに息づく別世界。 赤々と炭火がおこる長火鉢に鉄鍋をのせ、鶏ガラでとる澄んだスープとみりんが注がれたら、いよいよ鍋の始まりである。といっても、最初に運ばれてくるのは鶏肉と内臓類、焼豆腐に千住葱と至ってシンプル。この気概が『鳥榮』...
店名『甚三紅』は、京都長者町の桔梗屋甚三郎が、高級な紅花の代わりに蘇芳で染め出した紅梅色の平絹に由来。そこから転じ、高級食材にとらわれず、美味しい料理を手軽な価格で提供したいというのがこちらのコンセプト。 鮨屋と居酒屋で修業を重ねた、肉好き大将・橋本純也氏が腕を振るう。お鮨はもちろん嬉しいけど、お肉まで出されるというイイトコドリが実現する。...
老舗料亭『紀尾井町 福田家』出身と聞くと少々身構えてしまうが、店主・秦 直樹氏の穏やかな人柄と軽やかに供される料理を口にすれば、すぐさま和やかなモードになれる。 料理は日々の食材で変化するが、すっぽんなど高級食材が登場することも多い。 圧巻の内容で¥5,800(税抜)という良心的な価格が叶うのはおまかせ1本だから。そこに登場するのが「生からすみの味噌漬け」だ。 西京味噌で約4カ月間も漬けたからすみは驚くほど繊細で...
老舗料亭『紀尾井町 福田家』出身と聞くと少々身構えてしまうが、店主・秦 直樹氏の穏やかな人柄と軽やかに供される料理を口にすれば、すぐさま和やかなモードになれる。料理は日々の食材で変化するが、すっぽんが登場することも多く、高級店で重宝されている天龍鮎もこの時期ならでは。 圧巻の内容で¥5,800(税抜)という良心的な価格が叶うのはおまかせ1本だから。昔、豆炭屋だったという古民家で、小さな厨房に沿って配置されたカウンターは、コン...
マトンの野性味を損なわないためにも、使用する素材はトマト、玉ねぎと、7種類のスパイスのみ。長時間焼き込んだマトンはスプーンで触れたとたんに解れるほど柔らかく、滲み出た肉汁がルウに深みを与える。辛さは控えめだが、好みを伝えれば調整も可能だとか。 「素材を引き立たせるスパイスの使い方が絶妙なんです」...
<今週の東大女子> 氏名:奥永理恵 年齢:27歳 職業:専門系市場調査会社勤務 学部:工学部 住居:根津のアパートに一人暮らし ステータス:独身 久しぶりに、雨が降った。 街路に植えられた紫陽花は、雨露と大輪花の重さでずっしりと首をうなだれている。 東京大学本郷キャンパス内のカフェ『廚菓子くろぎ』に現れた奥永理恵は、ぱっと見では学生とも間違えられそうな若々しさ。 あどけなく見えるふっ...
夏だからこそお渡ししたい『厨菓子くろぎ』の銘品、わらびもち。涼やかな逸品としてきちんとした場にもお持ちしても圧倒的な存在感を醸し出す。 重厚な桐箱に黒蜜と抹茶、2色のわらび餅と2色のきな粉が、スタイリッシュに収められている姿は堂々たるもの。 予約が取りにくい事で有名な日本料理『くろぎ』の姉妹店なので、食通をも唸らす風味が絶品だ。わらび餅はやわらかくつるんとした軽いのど越しが心地よい。 暑いオフィスの中でも、まるで...
次に高垣さんが紹介してくれたのは、日本料理『くろぎ』が手掛ける東大キャンパス内の和菓子店。仲良のいいヘアメイクさんにもらったのがきっかけだという。 「木箱に入った高級な装いで、何事かと思ったのですが(笑)、品のイイ甘さで次々食べられちゃう。甘いものがダメな主人も、ここのわらびもちは好きなんです。今回は念願のお店に来られてうれしい! インテリアも素敵だし、都内とは思えない緑豊かな環境で、絶対にまた来たいな♡」...
「今一番ハマっているお菓子が蕨(わらび)もちです!」そう言って満面の笑顔を見せてくれる国仲涼子さん。 蕨もちに関してはかなりのお店を食べ歩いたという中から、特に推薦してくれたのが『廚菓子くろぎ』。 なんとこちらの店は東京大学のキャンパス内に店を構えている。ちょっと意外な立地がまた魅力だという。 「美味しい蕨もちがあると友人に聞いて、いても立ってもいられなくなって。話を聞いて、次の日にはもう伺ってまし...
海外の観光客も多数訪れる人気の「谷根千」エリアに、今年5月にオープンした同店。店主がイタリア修業時代に培ったノウハウは「イタリアで食べたパスタを、そのままの味で」という思いをこめたメニューに反映されている。 自家製パスタは卵入りや具入りなど常時8~9種。旬の食材によってメニューも随時変わるため、彼女と訪れたその時こそが、そのメニューとの一期一会。カウンターのみの店内でそんなコースを堪能したら、ふたりは親密になるしかない。「前...
谷根千にオープンしたカフェファイニングハウス『ビストア』。同店の目玉はアイスクリームと見紛う何ともユニークな形状の新感覚ピザ。谷根千散歩のお供にもよし、もちろんイートインで食べるのもよし。 新感覚フード誕生!これが新しいピザのカタチ...
ピザが好きです。アメリカの子どもみたいに、口角をトマトソースで真っ赤にしながら、ピザを食べまくりたい。そんな欲望がありつつも、実は久しくピザを食べてはいないわけで。そんな中、一風変わったピザが登場したそうで、ご紹介したいと思います! さて、こちらの写真。何のことない、アイスが2つ並んだ写真と思いきや、実はこの左側がピザ!なのです(右は普通にアイスです)。何ともユニークな形状のこちらは、谷根千に8月24日にオープンしたカフェフ...
和食料理人の父を見て育ち、この道を志した店主の河津誠一郎さん。だが「跡を継ぐつもりだった」という店は父の早世とともに閉店。約20年を経て再興を果たしたのが『日本料理 佳和津』である。 2011年に独立するまでの修業先は銀座『割烹 中嶋』など和食一筋。厳しい教えが身に染みついているのか生来の真面目さなのか、料理に手をかけることをまるで厭わない。卵付きの魚が手に入ればこれ幸いとからすみに仕立て、自ら緑茶を煎ってほうじ茶を作る。...
築地市場でまず“たこ”に驚いたという、店主の佐藤由之氏。下処理や扱い方が料理人によってあまりに違う。がぜん興味が湧き「一から十までやってみたい」と、千駄木にたこの専門店を開いた。 名物たこしゃぶに選んだのは、北海道釧路産の水だこ。身質は極めて柔らかく、一度凍らせてからスライサーで薄切りにする。昆布出汁は温度が高いと白っぽく硬くなり、低くても旨みを逃がす。その中間のいい頃合いで“しゃぶしゃぶ”とやるのが極意だ。...
白せんまいのせんまい漬けやギアラの醤油焼きなど、夜はおまかせのコースのみで、仕入れと季節と店主の気分によって千差万別のホルモンが味わえるのが『一富士』。新潟は青木酒造の酒粕が届く時期になると、シビレの粕汁やミノの粕漬けが舌を楽しませてくれる。 打線の切れ目なく、次々と打ち出される『一富士』の夜のコースは、まさに"もつ天国"。肉好き、内臓好きでなくとも、魅了される工夫が随所にあって、変化に富んだ肉の各部位の魅力に、思わず虜とな...
ホルモンと日本料理、という、一見そぐわなさそうな2つの要素を、見事に両立させているのが、ここ「一富士」。 その日の入荷状況から組み立てるおまかせのコースで、さまざまな牛モツの魅力を引き出した、多様な料理を、ゆったりと落ち着いて楽しめる。 部位と、個々の鮮度に応じて、包丁の入れ方や火入れも細やかに変える。ただ生で、あるいは単純に焼いただけのものとは異なる、繊細な食感や風味が際立つ。 そして、たとえばテールスープの煮...
ホルモンと日本料理、という、一見そぐわなさそうな2つの要素を、見事に両立させているのが、ここ「一富士」。 その日の入荷状況から組み立てるおまかせのコース(写真はすべて5,250円のコースより)で、さまざまな牛モツの魅力を引き出した、多様な料理を、ゆったりと落ち着いて楽しめる。 部位と、個々の鮮度に応じて、包丁の入れ方や火入れも細やかに変える。ただ生で、あるいは単純に焼いただけのものとは異なる、繊細な食感や風...