「Looks so expensiveだね。」 いつの間にか圭介が背後から携帯を覗いていた。 「でもさ、翔太っていつもラフな格好してるよね?デニムにTシャツみたいな。お金掛ける所間違ってない?(笑)」 21世紀の年収3,000万円以上の男は、私の知っている限り(金融系以外)皆ラフだ。でも、時計だったり靴だったりとさりげない所にお金をかけている。ロハスライフ希望と言いながら、全く嫉妬心や欲が捨てきれていないよね...
「六本木から荒木町への移転後は、1日3組限定で、夜は¥23,000と¥32,000の2コースのみ。良い食材をシンプルに調理することと、20年間収集している須田菁華の器がご主人のこだわりです。骨董も和食も、同じ型を継承し、長く愛されるという点に共感するのだそう。お料理は上品な味つけで何度行っても飽きません!」...
ダイナミックな食材と極めてシンプルな調理法でコアなファンを持つ『青華こばやし』が移転。2016年3月、荒木町の一角にリニューアルオープンした。六本木時代に比べ、ぐっと広くなった店内には、通常の2倍はあろうかという幅広のどっしりとしたカウンターがドラマティックな空間を演出。須田菁華や川瀬竹春など、器に造詣の深いご主人小林雄二さん肝いりの皿に盛り付けられた料理と共に、眼福口福のひとときを彩ってくれる。...
今夜の会食の相手は、上海の不動産会社の社長と政府の関係者だ。店は、四谷三丁目にある割烹『青華こばやし』だ。 「このプロジェクトの成功を祈念して、乾杯。」 堤から、英語で乾杯の音頭が取られた。 乾杯の酒は、ドンペリだ。分かりやすいブランドワインが好きな相手の不動産会社の社長の好みに合わせ、堤が事前に店に持ち込んでいたようだ。 堤の狙い通り中国側の社長は、ドンペリのラベルを見て悦に入って...
昨年の高垣さんのお誕生日に、ご主人が予約をしてくれたというのが『青華 こばやし』。今後荒木町への移店を予定している、ご店主がひとりで切り盛りされている1日2組限定の名店だ。 「誰かのお宅におじゃましてるように居心地がよく、お料理もおもてなしも骨董の器も素晴らしくて、いろんな感動がありました。白子の美味しさも忘れられない!」と思い出深い誕生日になったという。...
確かな技術に裏付けされた季節の魚料理を軸に、昼夜ともにおまかせでコースを組み立てる。料理はもちろん、特に注目なのが盛りつけられた器。どれもが名だたる作家の逸品だ。「その時々の旬の魚を楽しめます。親しい方と膝を突き合わせて楽しみたい時にはこちら」...
紀州・尾張・井伊御三家の江戸大名屋敷に由来する由緒正しき街「紀尾井町」。今も昔も東京の一等地でありながら、喧騒から切り離された、都会のオアシスとして愛され続けている。 そこで、これまであまり足を踏み入れたことのない東カレ読者にこそオススメしたい、何気ない日常も、優美でエレガントなひと時になる『KIOI STYLE』をご紹介しよう。エレガントなひと時を過ごしたいなら、紀尾井町に相応しいステイタス性を体現する『東京ガーデンテラス...
どんなに素敵なレストランをセッティングしても、エスコートがぎくしゃくしていたら台無し。あまりにマニュアル本通りに展開されると堅苦しくて息がつまりそう...。スマートなエスコートとは、なかなかに難しいものだ。 がしかし、エスコートの基本的な考え方と、レストラン側の意図さえ正しく理解していれば、エレガントなエスコートは意外と簡単に身に付けられるのだ。 今さら聞けないレストランでのエスコートを、8年連続ミシュラン三ツ星店、日本最高峰...
三ノ輪に名店あり、とその名を轟かせた焼肉店といえば『炭火焼 七厘』だ。その圧倒的な肉質と研究し尽くされたカッティングに魅了され、足を運んだ焼肉ラバーも多いことだろう。 そんな『七厘』が、2014年11月、市ヶ谷に移転。と同時に店名を『炭火焼肉なかはら』と改め、第二幕に突入した。 店主・中原健太郎氏の気合の入った仕事ぶりは変わらず、どころか、さらにパワーアップ。「肉が発する“こう切ってくれ”という声を聞いて包丁を入れる」...
あまりに切実に食い下がる瑠璃子を、英里はとりあえず連絡先を教えることでなだめ、二人はやっと別れた。 兄想いの可愛い年下の女の子を無視し続けることなど、できなかったのだ。 「今日は突然すみませんでした。でも、一度だけでいいので、改めてゆっくり話を聞いてください...!」 最後に泣きそうな声で言った瑠璃子に、英里は「考えておきます」と、渋々返事をした。 瑠璃子は、まるで捨てられた子犬のように英里を見送った。...
まずは2014年のオープンから現在に至るまで、勢いは増すばかりの『炭火焼肉なかはら』店主、中原健太郎氏に教えてもらおう。 包丁捌き次第で味に差がつく和食の刺身のように、焼肉のポテンシャルを引き出すポイントの一つは、カッティングの妙。「牛も生き物。一頭一頭、肉質が違うのはもちろん、部位によって脂ののり、繊維の入り方はまちまち。それらを見極め、0コンマ単位で厚さを調整。刃の角度まで考えて肉をカットしている」と...
『東京カレンダー』では創刊15周年目にして初となる、レストランアワードを開催! 2015年の食のトレンドを振り返りつつ、取材で培った編集部の独断と巷の声を統合し、今年もっとも輝いたレストランを3店舗決定。 栄えある第1回目の「RESTAURANT OF THE YEAR2015」受賞店は『炭火焼肉 なかはら』だ。昨年の11月、三ノ輪から市ヶ谷へと移転した当店。 だが、肉のグレードは以前と少しも変わら...
三ノ輪に名店あり、とその名を轟かせまくった焼肉店といえば『炭火焼 七厘』だ。その圧倒的な肉質と研究し尽くされたカッティングに魅了され、足を運んだ焼肉ラバーも多いことだろう。 そんな『七厘』が、2014年11月、市ヶ谷に移転。と同時に店名を『炭火焼肉なかはら』と改め、第二幕に突入した。すでに連日盛り上がりまくっているとの噂を聞き、さっそく潜入! 店主・中原健太郎氏の気合の入った仕事ぶりは変わらず、どこ...
三ノ輪の超人気焼肉店『炭火焼 七厘』が2014年、市ヶ谷に移転し、店名を『炭火焼肉なかはら』に改め、再始動。リニューアルオープン前から肉好きの間では「次はどんな店に!?」と話題沸騰の同店は開店以来、早くも連日満員御礼状態。 カットする厚み、方向が違うだけで美味しさを大きく左右するため、注文を受けてから全て手切りするという店主、中原氏の肉へのこだわりと情熱、愛情の深さに感服。 その日のおすすめ部位7枚...
白米に合う最高のオカズとして「肉」を探求し続けているデブ氏が、マイベストオブ焼肉屋に認定している店。「自分が初めてテレビに出た時、お店にも初めてテレビに出てもらった。ともに歩んできた、かけがえのないお店です」...
三ノ輪の超人気焼肉店『炭火焼 七厘』が、昨年市ヶ谷に移転。店名を『炭火焼肉なかはら』に改め、新たなスタートを切った。リニューアルオープン前から肉好きの間では「次はどんな店に!?」と話題沸騰。かくして、11 月の開店以来、連日満員御礼状態だという。 当然、予約も常時1ヵ月以上先まで埋まっているが「東京カレンダーのためならば」と、店主・中原健太郎氏が、ひと肌脱いでくれることに! 最も競争率の高い金曜日の夜に、...
三ノ輪の超人気店『炭火焼 七厘』が店名を改めて市ヶ谷に移転。「昨年の11月に名前も新たにリニューアルしたばかりで注目度は高いです。ヘビーな肉じゃなくとも、それでも肉が食べたい時には、こんなカジュアルで上質な焼肉店に行きます。少量ずついろいろな部位を味わいたいですね」...
「何これ...今まで食べていた生ハムは、一体何だったんだろう...。」 薄くスライスされた生ハムを口に含んだ瞬間に、私は驚いた。 生ハムなのに、まるで一瞬熱を帯びたかのように、舌の上でジュワッと溶けていくのだ。 予約を取りたくても取れない理由は、一口食べるだけで十分理解できた。 そんな私を、哲也さんはずっとニコニコと嬉しそうに見つめている。 「良かった!ここ、本当に美味しくて、大好きな店なんだよね...
里帆と約束をしたのは、半年以上も前に予約をし、『三谷』でようやく席が確保できた日だった。 今、日本で最も予約困難な鮨屋だと言っても過言ではないだろう。 どんなに早くても半年待ち。そもそも予約自体が、来店しない限りは取ることが難しいという、グルメマニアの心をくすぐる店だ。 「里帆ちゃんをこのタイミングで連れて来ることができて、良かったよ。」 「このお店の一席にどれほどの価値があるのか、重々承知しております...
男女の仲を深めるのに欠かせない、デート。 完璧だったと思ったのに、うまくいかないときもある。私たちはそんなとき、こう考える。 ―あの時の、何がいけなかったのだろうか? あなたはその答えに、気づけるだろうか。 会話も食事も完璧だったはずの真衣とのデート。しかし一回デートをしたっきり、真衣から拒絶される。 その答えや、いかに。 知之さんと知り合ったのは、女友達が誘ってくれたワイン会だ...
男女が恋仲に発展するための最初のステップである、デート。 互いの愛情と絆を深めあうチャンスとなる一方で、玉砕する場合もある。 二人で同じ時を過ごし、同じ景色を見ていても、男女で感じるものは違うようだ。 あの時、君は何を思い、その行動に出たのだろうか... 真衣と知り合ったのは、友人が開催しているワイン会だった。 最初は知人のみ参加できる会だったが、ゲスト参加もOKとなり、現在は主要メン...
築地は一流の目利き・石宮から仕入れる最高級のまぐろ。捌いて握るのは、皇室に出張して握った経験もある大将と二代目若大将だ。 ふたりは一匹のまぐろに驚くべき多彩な味があることを教えてくれる。例えば大トロの先端の希少部位・砂ずり。口の中でとろけるも脂はさっぱりしたカマトロ。トロのごとき味わいながら実は赤身のヒレ下。 知識・技術・経験を兼ね備えた職人だからこその握りだ。一流の仕事ぶりがまぐろだけでないことは言わずもがな。驚きと...
戦前の名店『日本橋 寿司金』から暖簾分けされ、創業したのが昭和46年。当時より築地最高峰の鮪専門仲卸から鮪を仕入れ続けている。とはいえ、それを活かすのは職人の腕。赤身、中トロ、スナズリなど、それぞれの特徴に合わせて仕事を施す。口の中で渾然一体となる至高の鮪を堪能したい。...
白髪ネギとマグロの砂ずりをカツオ出汁でいただく。「ホロホロと口の中で崩れるマグロが絶品。 ちょっと甘口の出汁は食べ進めながら継ぎ足していくと、徐々に濃厚になっていく。それがまた、どうしようもないくらいに美味しいですね」...
メッセージでは何度となくやりとりをしていて、会話の内容も、テンポもあう人で何より〝家事手伝い″に対して偏見のないところが素敵だと思った。 『キャリアのある...
「ここ、『すし匠』系だよね。こないだ行った『鮨さいとう』は、『かねさか』出身で〜」など。東京中の鮨屋を食い尽くしているかのごときうんちくは、うるせー!でしかない。「...
ここは四谷の名店『すし匠』出身の鮨職人が握る店だが、今宵は決して高級鮨に釣られただけではない。 新太郎は「失恋リエコを励ます会でもしてやるよ」な...
前回のUnder30女子が女子会でマウンティングできるフレンチとは? に引き続き、女子会の攻防戦の様子を。前回の様子を遡りながら読むと、より楽しめるかと思...
日本全国20軒近くの店を渡り歩いた中澤圭二氏が、1989年に四谷で始めた『すし匠』。幾多の食通たちを迎えた暖簾をくぐると、凛とした空気が店内を包む。「最高...
年収……、それは端的にそのひととなりのスペックを決めてしまう世にも恐ろしい数字。 東京に跋扈する、年収3,000万円以上の男に迫った。 【今週のヤ...
「さらば、トリ貝。さらば、ハマグリ。先日も、そんな気持ちになりました(笑)」。カウンター越しに握りを出す仕草をしながら、中澤圭二氏は言う。これで今年も終わ...
現代フランス料理の最高峰シェフのひとり、アラン・デュカス。年3回来日する彼が、その度必ずといっていいほど、足を運ぶ鮨屋がある。熟成の旨さを世に伝えるご存知...
四谷『すし匠』中澤圭二氏の鮨ネタには、すべて「エイジング」と頭に付けて読み替えていただきたい。冗談ではなく、熟成こそが彼の基本だからである。 「魚には、...
探求心旺盛で、鮨への情熱は誰にも負けない。磨き抜かれた腕としなやかな発想を持ち合わせ、実力派の職人を多く輩出する旗手的存在。工夫されたつまみとインパクトの...
カウンター席オンリーだから一人客でもさっと立ち寄りやすい。メニューはサクッと系からがっつり系までバランスよく、しかもラストオーダー遅め、と家の近くにあったら相当うれ...
「陳麻婆豆腐」好きなら、まずはこの店に足を運ばなければ話が始まらない。 日本における「麻婆豆腐」はここ『四川飯店』から始まったと言っても過言ではないのだ。 まだ山椒も手に入りづらかった昭和30年代から、その歴史はスタートした。日本で入手しやすい食材を使った故・建民氏版麻婆豆腐はしっかりと家庭に普及した。 そこから、息子の建一氏版の「陳麻婆豆腐」は、麻辣の両味をはっきりと示し、現在の麻婆豆腐人気を形作った。いまでは本場四...
「麻婆豆腐」は『四川飯店』の礎と言うべきひと品だ。昭和30年代の日本で入手しやすい食材を使った故・建民氏版麻婆豆腐はしっかりと家庭に根を下ろした。 "陳麻婆豆腐"は麻辣の両味をはっきりと示した建一氏版。ご飯にかけてかき込む至福を味わうべし。...
「陳麻婆豆腐」好きなら、まずはこの店に足を運ばなければ話が始まらない。 日本における「麻婆豆腐」はここ『四川飯店』から始まったと言っても過言ではないのだ。 まだ山椒も手に入りづらかった昭和30年代から、その歴史はスタートした。日本で入手しやすい食材を使った故・建民氏版麻婆豆腐はしっかりと家庭に普及した。 そこから、息子の建一氏版の"陳麻婆豆腐"は、麻辣の両味をはっきりと示し、現在の麻婆豆腐人気...
四川料理一筋で働き、厨房の指揮をとる父・建民氏の背中に憧れ、その道を継ぐことに迷いはなかったという。建民氏は「跡を継げ」とは一切言わなかったが、大学卒業後すぐ『四川飯店』への入社を決めたという。 そんな陳健一氏が作り出した渾身の一皿はやはり「陳麻婆豆腐」。「麻婆豆腐」は『四川飯店』の礎と言うべきひと品だ。...
「麻婆豆腐」は『四川飯店』の礎と言うべきひと品だ。昭和30年代の日本で入手しやすい食材を使った故・建民氏版麻婆豆腐はしっかりと家庭に根を下ろした。"陳麻婆豆腐"は麻辣の両味をはっきりと示した建一氏版。ご飯にかけてかき込む至福を味わうべし。¥2,200...
「麻婆豆腐」は『四川飯店』の礎と言うべきひと品だ。昭和30年代の日本で入手しやすい食材を使った故・建民氏版麻婆豆腐はしっかりと家庭に根を下ろした。"陳麻婆豆腐"は麻辣の両味をはっきりと示した建一氏版。ご飯にかけてかき込む至福を味わうべし。¥2,100...
紀尾井町ガーデンテラス『ノマドグリル・ラウンジ』のテラス席は、夜になると華やかな男女で溢れる。 私はシャンパンを頼み、恵美を待ちながら周囲を観察した。 何人か、パッと目を引く美人がいる。しかし自分だって決して負けていないと思えた。 実際、横に女性がいるにも関わらず、男たちはチラチラとこちらに目を向けてくるのだ。私はそんな光景をどこか客観的に眺めつつ、彼らから自分が最も美しく見えるよう角度を変えたりした。 ...
宏之と出会ったのは、『NoMad Grill Lounge(ノマドグリル・ラウンジ)』だった。 夏季限定のビアガーデンプランがあり、大人数で飲むとは聞いていたが、実際に会場に着くとかなり大きなグループで予約をしていたことを知った。人見知りの私は気まずくて、ひたすらビールを飲み続ける。 「ビール好きなの?いい飲みっぷりだね〜」 柔らかい声の方にふと顔を向けると、何とも爽やかな好青年が立っている。 「そうな...
楓と出会ったのは、紀尾井町にあるお気に入りの店『NoMad Grill Lounge(ノマドグリル・ラウンジ)』のテラス席だった。 季節限定のビアガーデンプランがあり、“大人数で楽しい夏の思い出を作ろう!”ということで友人が予約してくれたのだ。 開放感が気持ちの良いテラス席。皆が和気あいあいと楽しんでいる中、隅の方で一人ひたすらビールを飲んでいる可愛い子がいる。 それが、楓だった。 ...
―数日後― 「では、かんぱ〜い」 理恵子は、会社の後輩の女の子に誘われた食事会に参加していた。 最近のトラブル続きで少々心が折れていたものの、“夏”は理恵子が最も愛する、年に一度の太陽のシーズンである。 茜の反応は上々であったし、やはり焦る必要もなさそうだ。近々結婚することになった時の為にも、後悔のないよう充実した日々を過ごさねばならない。 ―あぁ、真夏の夜のテラスビールは美味...
イベント名:ザ・トウキョウ・ビアガーデン 開催場所:NoMad Grill Lounge(千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 4F) 開催時間:17:30~22:30(L.O.22:00) ※完全予約制 ※2~20名での利用が可能 ※テラス席へのご案内になります(店内への移動はできません) ※席は2時間30分制(飲み放題のラストオーダーは、スタートから90分後) 【予約・問い合...
ビジネスマンが行き交う赤坂や紀尾井町などからも近い、高層ビル『東京ガーデンテラス紀尾井町』。 2016年にオープンした、こちらはその名が示すとおり、テラスがウリ。象徴ともいえる名物テラスを有するのが、4Fにあるステーキハウス『ノマドグリル・ラウンジ』だ。...
決して、特別な会話を求めているわけではない。日々の自分の仕事を理解して欲しいし、そっと寄り添うように側にいて欲しい。 ただ、それだけだ。 会っていない時に“何してるの?”と執拗に聞いてくる女性よりも、気遣いが出来てホッとするような女性がいいに決まっている。 だから開放的な空間が心地よい、会社の仲間でもよく集っている『ノマドグリル・ラウンジ』で裕子を見かけた時、頭で考えるよりも先に口が動き、...
悠馬の方からLINEが入り、嬉しくなる。いつの間にか、ここ最近、悠馬とのLINEのやり取りの頻度は高くなっていた。 ◆ そして迎えた土曜日。 洋服を買いに行くと、既に秋物が並んでいるけれど、実際の8月下旬はまだ暑い。 少しシックな色合いのオフショルダーのワンピースに、華奢なゴールド系のアクセサリーをつけて集合場所である『ノマド・グリルラウンジ』へと向かった。...
開業から早一年を迎え、今や“赤プリの跡地に立つ”といった枕詞も必要ないほど、紀尾井町のランドマークと化している「東京ガーデンテラス紀尾井町」。 今回はその中で、広大なルーフトップテラスを有する『NoMad Grill Lounge(ノマドグリル・ラウンジ)』から、開放感たっぷりのビアガーデンプラン「ザ・トウキョウ・ビアガーデン」のご紹介! 完全予約制のテラスで東京のランドスケープを眺めながら過ごすひ...
空間を贅沢に使ったテラスが都心のオアシスとも呼べるレストラン。こちらのウリは、和牛・国産牛専門のステーキ。900℃にもなる専用グリルで焼き上げ、肉を再考の状態で提供する。日本の食・おもてなしの発信にこだわり、シンプルな調理で国産素材の旨みを引き出す。写真は、『ノマドグリル・ラウンジ』の人気ランチメニュー「和牛ハンバーグ180g」セット。価格は、1,900円(税込・サ別)。 一周年記念メニューは、7/21(...
「珍しいわね、あなたが酔っぱらうなんて」 マンションに着くと、静香は冷蔵庫からミネラルウォターを出してくれた。 日曜の夜、『ノマドグリル・ラウンジ』で飲んでいたら、井上はすっかり酔っぱらってしまった。大の大人がこんな風になるなんて、全く情けない。 ここまで酔いが回るのは、昔からの友人である静香と一緒だからだろう。 「じゃあ、私帰るわね」 静香は鞄を持ち、去ろうとした。 ...
井上は、成城にある実家に戻り父親に会っていた。口数の少ない父親と一緒にいてもお互い気づまりなのでほとんど話をすることはなく、結局母親の話を聞かされて終わった。 年をとれば、親に顔を見せることが一番の親孝行だ。子供を持たない井上にとっては、特に。 しかし気がかりなことに、父親は病院に運ばれて以来、すっかりしょげ返っているようだ。元々ひどく仕事人間で、経営していた不動産会社を人に譲ってからは、サーク...
店名:NoMad Grill Lounge(ノマドグリル・ラウンジ) 住所:千代田区紀尾井町1-3 東京ガーデンテラス紀尾井町 4F TEL:03-5226-1129 席数:178席 (レストラン 66席、バー 24席、テラス 88席) 営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00) カフェ 11:00~17:00(L.O.16:30) ディナー 17:30~2...
テラスには、東京のコミュニケーションハブとして大人が集うルーフトップバー&ラウンジを完備。店内と同じ広さ(約100坪)を誇り、日本酒や焼酎にもフィーチャーした様々なカクテルを楽しめる。 高速道路とビル群という、まさに東京らしい景色を遠く眺めながら、テラスはまるで海外にいるような広大で心地よい雰囲気が広がる。気持ちのよい風に吹かれながら飲むカクテルは、最高のひとときになるはずだ。 20:00~23:0...
「店を開いた25年前は、豚はメニューには載せていなかった。あの頃、日本の豚の肉質には満足がいかなかったから。だけど、まかないでは使うから、にんにくを刺したりマリネしたり、工夫してね。 お客様に出すようになったのは、ここ7,8年かなあ。豚肉は本当に美味しくなったし、ほかの肉と比べると原価が安いから、大きいポーションで出せるのもいいねえ」と語るのは、言わずと知れたオーナーシェフ・北島素幸氏。...
「とにかくすべてが男前で熱いひとですよ。」田代シェフがこう語るのは、『北島亭』の北島素幸シェフ。料理に対して常に真摯でストレートなその姿勢は、昔も今も変わらないという。 「以前いただいたイサキの味は今でも記憶に残っています」 今でも毎日築地に通う北島シェフの食材に対する徹底したこだわりと、もっと料理を極めたいという情熱家の料理は、美食家のみならず、多くの料理人をも魅了している。フレンチ界の“アポロ神”。 あたたかく豪快...
せわしない午前中のビジネスタイムをくぐり抜け、ランチタイムでとろける夢を見たいなら、『赤坂 鳥幸』の極上親子丼を激しく推したい。 丼ぶりの中央に鎮座するのは、ぷるるんとした弾力とオレンジ色の艶を讃えた極上の卵の黄身。思わず、ツンツンとつついて壊したくなるそのビジュアルは、高飛車な女子を手なづけて振り回してみたい願望と同じ類(たぐい)のSっ気を、発動させる。 見るだけで、卵と白米が絡み合うとろとろした食感が想像できてしま...
「小坂に合うと思ったから。」 サトルは、敦子にちらりと目を向け、白レバーを頬張りながらはふはふと冷ましている。 「小柳さんと私って、生きてきた世界が全然違うと思うんですよね。」 小柳のような男が自分に合う、と言われたことに少々ムッとしながら抗議し、何も言わないサトルに、敦子は言葉を続けた。 「小柳さんって素敵なお店とかも知らなさそうだし、話も面白いとは言えないじゃないですか。私には物...
店の扉を引いて目に飛び込んでくるのは、7m以上もある白木のカウンター。そして天井は神社仏閣を思わせるような組み木が施され、その空間はデキるビジネスマンが多く行き交う赤坂の街によくはまっている。 『鳥幸』の最新店である『赤坂 鳥幸』が目指したのは、“従来よりもワンランク上の焼鳥店"。洗練された内装のみならず、鶏の肉質にもとことんこだわっている。...
酒飲みの気持ちが分かるんだと思う。それも、能書きで飲むより、身体を張ってきたクチと見た。 2012年1月、一番町『てる也』で独立した飯田照也氏は、親の仕事の関係で高校時代からをNYで過ごす。彼が偶然出逢ったのが、現『すし匠齋藤』の齋藤敏雄氏。齋藤氏に声をかけられて、NYの鮨店で働きはじめたのが、鮨職人の道に入るきっかけだ。 齋藤氏を兄貴、師匠と慕いはじめて程なく、一時帰国の機会を得て、本山・四谷『すし匠』の中澤圭二氏と...
~素材の合わせ方に新感覚がキラリと光る~ 赤坂の名店『すし匠 齋藤』で修業を重ねたという飯田照也氏が独立し、2012年1月にオープン。基本はつまみと握りが交互に提供される“お任せ”。冷、温、塩、しょう油など、素材の持つ特性を考慮しながら、舌と胃を飽きさせないよう巧みに構成された20品は完成された鮨のフルコース。 「たとえば同じこはだでも、個体によって微妙に違います。だから機械作業ではいけない。毎日その個体の違いを感じ取...
酒飲みの気持ちが分かるんだと思う。それも、能書きで飲むより、身体を張ってきたクチと見た。 今年1月、一番町『てる也』で独立した飯田照也氏は、親の仕事の関係で高校時代からをNYで過ごす。彼が偶然出逢ったのが、現『すし匠齋藤』の齋藤敏雄氏。齋藤氏に声をかけられて、NYの鮨店で働きはじめたのが、鮨職人の道に入るきっかけだ。 齋藤氏を兄貴、師匠と慕いはじめて程なく、一時帰国の機会を得て、本山・四谷『すし匠』の中澤圭...
カジュアルなビストロが人気を集めているが、レストランでシェフの趣向が凝らされたコース料理を堪能するのは、やはり特別。フレンチのフルコースとなれば、ひとり1万円は当たり前。 だが、四谷にオープンした『アトリエ シュシュ』では、アミューズからデザートまで、7皿が登場する5千円のディナーコースを用意している。...
希は、年上の女に可愛がられるタイプの女だ。 大人しく、反論もせず、毒にも薬にならない絶妙な相槌を打ちながら、年上の女たちの愚痴を聞く。 愚痴が1時間、2時間と続いても、いくらお酒を飲んでも、年上の女性を前にしている時はその姿勢を崩さない。 先週も残業で疲れていたのに、ゆり子に誘われて四谷の『メゾン ド ミナミ』へ行き、延々と愚痴を聞いた。内容は予想通り、佳乃に対する不満だ。 希はゆり子と佳乃、どちらから...
佳乃が復職した3日後、ゆり子は残業していた希を誘って四谷の『メゾン ド ミナミ』へ行った。 3種のグラスワインとペアリングを楽しめるのが好きで、ゆり子がよく行くレストランのひとつだ。 「だいたいね、今までと同じ仕事ができると思ってる方がおかしいのよ」 アルコールが入ったゆり子は、いつにも増して饒舌になる。佳乃が希を可愛がっていることは知っているが、ゆり子だって希を可愛がっている。 希は、誠実でまじめな女...
かつて花街として栄えた四谷三丁目エリア、大人の街の名残を感じる地にある『メゾン・ド・ミナミ』。1986年当時、最年少でシュヴァリエ・デュ・タストヴァン叙任、2015年にはシャンパーニュ騎士団の騎士を叙任したオーナーの「ワインは、食事と一緒に楽しんでもらいたい」という願いが込められた店だ。 “キュイジーヌナチュレル”を掲げる料理は、四季折々の食材を採り入れシンプルに調理。日本料理と同様に、旬替わり、季節替わ...
すっかり秋めいてきた今日この頃。 今のシーズンしか楽しめない素材を使用したスイーツはもう堪能した? 「まだ楽しめていない!」という人たちにおすすめなのが、「ホテルニューオータニ」で開催されている「マロンフェア」。 季節感を感じられるマロンスイーツがずらりと揃っている。その中から気になる12品をご紹介!洋梨のコンポート、マロンのシャンティクリームをシュー生地でサンド。 葉っぱ型のマロンパウダー入りサブレブルト...
香ばしいタルトに、アーモンドミルクカスタードとアーモンドミルククリームを乗せ、あまおうを贅沢に積み上げた。コースのデザートにチョイスしてみては?単品でも注文可能(2,200円)。レディースランチ(3,500円~)でも提供されるこちらは、バニラ風味のパンナコッタと、さっぱりとあまおうジェラートを合わせた。その他のランチセットのデザートとして選ぶのもアリ。...
こんなご飯があったらいいな、を具現化したのがこの一品。 醤油ベースのピラフの上に、サーロインステーキがドンとのる男のためのメニューだ。 さらに20種類以上の野菜が揃うサラダバー付きなので、栄養バランスもバッチリ...
北海道産小麦粉をベースに、徳島県産和三盆糖やイタリア産リコッタで軽やかな食感を生み出した「マロンパンケーキ」。 アーモンドミルククリームや渋川栗、マカロンと合わせて。こだわりの素材を使用したホテル特製ブリオッシュをフレンチトーストに昇華。 表面を薄くキャラメリゼしたフレンチトーストはパリッとした食感と柔らかな生地が融合している。相性抜群な付け合わせの羊羹ジュレと一緒に頂くのがおすすめ!...
肉の旨みや香りを最大限に引き出すには火入れがすべて。そう心の底から実感できるステーキハウスが『ホテルニューオータニ』の『RIB ROOM』だ。ホテルが開業した翌年から、数多くの肉好きを魅了してきたこの店ではシャトーブリアンや佐賀県産の黒毛和牛などとともに熊本のあか牛を用意。 厚さ2㎝もの鈍色に光る鉄板でストレスをかけないようにして焼き上げるステーキには気高いオーラが宿る。ナイフをスッと入れれば、肉がぷるぷ...
こんなご飯があったらいいな、を具現化したのがこの一品。醤油ベースのピラフの上に、サーロインステーキがドンとのる男のためのメニューだ。別添えのオリエンタルソースをお好みでかけていただくスタイルで、20年以上前から肉好きに愛されており、リピーターも多い名物。 さらに20種類以上の野菜が揃うサラダバー付きなので、栄養バランスもバッチリ。ランチ限定・数量限定。...