京急大森町駅前ののどかな商店街でひときわ目を引く趣ある店構え。のれんをくぐると、無垢の木肌を生かしたインテリア。「そばを味わうひとときを、居心地よく過ごしてもらえたら」という店主・土屋匡史さんの思いが表れた空間だ。 名店『小松庵』で修業した土屋さんが心がけるのは、産地や品種、畑によって異なる味わいを引き出すようなそば。旬の素材を丁寧に仕込んだ一品料理とともに、ゆったり味わいたくなる店だ。...
前回のあらすじ 関西出身のインターネット広告営業マンのシンゴ(28)は、社会人6年目で突如、東京転勤に。 シンゴが担当する受注が決定していた案件が、実施直前で中止の危機に。クライアントのキーマンである宿敵、小和田常務への「秘儀:高級寿司土下座」によって乗り切り、無事トラブルを解決する。一人、蒲田でひっそりと祝杯を上げていたシンゴの前に、突如現れたのは…!? 東京☆ビギナーズ 第6話:倍返しだ!「寿司土下座」で挑む、羽...
「頭をあげなさい。」 小和田常務の声に、それでも決してシンゴは寿司土下座を止めなかった。なおの事、首は重力の何倍もの力を受けて、頭を床へとめり込ませる。 「私は、銀座の『久兵衛』や 、『青空』によく行くんだがね、あそこの職人たちの、力強くも繊細な握り方が大好きなんだよ。そして、君は一流の寿司屋と、普通の寿司屋の違いを知ってるか?」 ―なんの話をしているんだ…。― シンゴの心の声を他所に、小和田常務は続け...
銭湯を越えてさらに進むと昔ながらの中華屋さん、『登亭』の看板が。赤い暖簾がはためく、古きよき大衆中華のお手本のような店構え。 創業40年以上、御年80歳超えのご主人が今でも自転車で出前もしています。 ご主人に聞いたところによると、かつてはこの通り、40軒近くの店が並んでいた時代もあったとか。『登亭』同様、とんかつで有名な『双葉食堂』や『明鮨』など古くからの店が今も残り、地元の客で賑わっています。 ま...
ビル最上階にある人気イタリアンの夏の名物が、屋上テラスでシェフが焼くバーベキュー。厳選された6種類のお肉を食べ比べできる。 前菜と〆にトマトカレーが付いて4,000円(~9/30まで。夜のみ。要予約)。生ビールをはじめ、ワインやカクテルなどの飲み放題プランも。...
「ホクエツさんは、以前ドライブに行った時に見つけた店。地元の方が日々通う食堂で食べたい!と、店を色々物色していて出合いました。ガテン系の男性客もいれば、家族連れに老夫婦など、様々な世代のお客さまがいます。そこからも、地元で愛されているんだなぁと感じますね」 「僕のおすすめはハンバーグサンド! 軟らかくこねられたパテと目玉焼きが、ふんわりとした食感の食パンに挟まれ、これがめちゃくちゃ美味しい! 粗挽きで肉肉しい昨今のグルメバー...
古い店ばかりかと思えば『居酒屋 和』のような新しい店も元気。 ここは基本的なメニューはあるものの、常連客は皆、食べたいものを口ぐちに。材料があればなんでも作ってくれ、手頃な価格で飲んで食べられる酒場は、家の食卓に限りなく近い雰囲気。 店主や女将の気遣いも行き届いていて、一見でも遠慮せず寛げる。だし巻き玉子、じゃがバターならぬ玉バターは人気。...
餃子好きなら蒲田は外せない街!そのなかでも老舗のこちらをお勧めします。 羽根つき焼き餃子は、蒲田が発祥って知ってました?皮からしみ出る水分と皮についた粉が焼けて羽根ができるのを、もっとしっかり羽根をつけようと、小麦粉を溶いた水を加えて焼くようになったのだとか。それが餃子の羽根のルーツなのです。 この店は羽根つき焼き餃子が有名ですが、それだけを食べて帰ったらもったいない。ここの水餃子は、旧正月になると近くの中国人がこぞっ...
そんな穏やかな付き合いが3ヶ月ほど続いたが、徐々にすれ違いが生じてきた。 きっかけは絵理奈の仕事だった。4月から任されている新規プロジェクトで、初めてチームを1人で束ねる経験に予想以上に苦戦していた。自分で実務をこなしながら、メンバーにも動いてもらうよう進めなくてはいけない。進捗が芳しくなく、結局1人で残業しながら進めることもあった。 仕事の愚痴を恋人に言うことは自分のプライドが許さなかった。しかし、チームのメンバ...
付き合いが始まり、週末は彼が住む蒲田に通うようになった。都会的な派手さを嫌う彼は、庶民的な店が多く点在する蒲田という土地がとても気に入っているようだった。駅中に入っている『グランデュオ』で食材を買って簡単な料理を作ることもあったし、家の近くにあるお店に行くことも多かった。 彼のお気に入りは羽根つき餃子が有名な『你好』。パリパリの薄い羽根がついているジューシーな焼き餃子を出すこの店は、いつも大繁盛で活気に満ち溢れていた。3人兄...
友人のオススメは『上海わんたん 食彩厨房』。上海人のソウルフード、ワンタンのおいしさを紹介したいと2007年にオープン。 店主が上海出身の奥様と2人で開いた小さな工房で、喉ごしつるっとしたワンタンを製造、販売している。 白濁したスープはとんこつ100%だが臭みなく、特製の皮に包まれたワンタンは大ぶりだがつるりとした食感のよさも手伝って次々べられてしまう。椎茸わんたん756円、海老わんたん843円(各8個)。ミックス、増減もあ...