荻窪フレンチの新星、相原薫氏の料理は「わかりやすさ」が狙いという。皿の中に圧倒的に旨いもの、例えばフォアグラとする。そこに、野菜のマリネで酸味のアクセント、ヌケ感のあるサラダを品良く添える。 とろけるようなテクスチャーのフォアグラには、サクサクしたブリオッシュを。食感の差異で印象付けるあたりも実に巧妙だ。名店で培った得意のソースは、旨みが立ち、キレがある。ホロホロ鳥のバロンティーヌは、それが顕著。多くの支持を得て、スペシャリティ...
鍋物、漬物、煮物にサラダなどなど。白菜は冬野菜の万能選手。日本の食卓に欠かせぬ野菜のひとつだが、普及したのは20世紀に入ってからと、意外にも日は浅い。日清日露戦争に従軍した農村の兵士が現地で食べて気に入り、種子を持ち帰ったのがきっかけと言われるように、原産地は中国北部。華北のカブと華南のチンゲンサイを交配して生まれたそうだ。「白菜が一番美味しいのは、霜に当たり、芯が太くなる1月。北京では何にでも白菜を使いますね」 そう語る齋籐永...
店内の木箱には、レモンがゴロゴロと。「僕たちは『岡本さんちのレモン』って呼んでます」と店長の松井武志さん。岡本さんとは広島・大崎下島で完全無農薬を貫く生産者。存在を知ってしまったからこそ、このレモンサワーはある。 「どちらかというとグレープフルーツに近い味わい」で、「皮も美味しいですから、マドラーで潰して食べて」。その味わいは天然の恩恵そのもの。ほんのり甘くて炭酸は強め、レモンがしっかり香っていい塩梅だ。...
夏の風物詩、ビアガーデンを楽しむならこちらのイタリアンへ。2013年のオープンから、わずか2年ほどですっかり地元の人に愛されるようになった人気店だ。 この夏、6月1日から9月中旬まで特別に「ビアテラスプラン」と銘打ったコース2種を用意。おすすめは、メインの肉料理に加えて、前菜7種、ピッツァ、パスタの中から1種を選べる4,000円のコース(2時間半)。...
荻窪駅から歩くことおよそ10分。それと知らなければ通り過ぎてしまいそうなほど、その佇まいはさりげない。ここが懐石『四つ葉』。食通らの間では、つとに知られたすっぽんの名店である。 狭い間口に長い暖簾をくぐれば、そこは、ひとつの小宇宙。19歳から料理の道に入り、食に詳しい元華族の常連客の教えを受けつつ、独学で研鑽を積んだ料理人“新ちゃん”と面倒見の良い女将さん。ふたりが繰り広げる、“美食劇場”が待っているのだ。...
「20代は桂花ラーメンのスタンプを集めてたくらいのこってり派でしたが、今好きなのは、ベーシックな醤油と塩ラーメン。それも、あっさりめだけど、パンチがあるのが理想」 「そんな今の気分にハマったのは阿佐ヶ谷南にある『RAMEN CIQUE』(ラーメンチキュウ)です。初来訪した際は、先に他で食事をし2軒目だったにもかかわらず、美味しすぎて1杯ペロリとイケちゃいました!」...
街場のとんかつ店として出色の美味しさを誇る荻窪の名店。「まずはお昼の定食を。2度目なら、店主自慢の上カツを注文してみてはいかがだろう」(山本)...
「カレー1人前に、上質な香辛料をなんと36種類、約12gも使用してるんです! 一番人気の「和牛ビーフジャワカレー」(¥2,300)に、季節野菜(¥480)をトッピングするのが私のお気に入り。野菜も素揚げせず、1種類ずつ薄いコンソメで煮ているためとことんヘルシーに食べられる。定期的に食べたくなる味です」...
そして時には、美味しいもののために遠征&行列もいとわないという高垣さん。その姿勢もなんだか男前なのだ。 「評判を聞きつけて、開店の時間を目がけ荻窪へ食べに行った『トマト』の和牛ビーフジャワカレーは、ちょっと遠くても並んででも、食べる価値ありです!味と食べごたえはもちろんですが、スパイスが本当に贅沢に使われていてすごくヘルシー。それに、ひたむきなご主人の人柄も素敵!その近くにお気に入りの器屋さんも見つけて、カレー遠征がさらに楽...
いわゆる「東京ラーメン」の基本の味ともいえる創業67年目を迎える老舗。 創業当初から引き継がれてきた「味の幹」は守りつつも、少しずつ改良を重ねたというシンプルな「中華そば」の昔懐かしい味わいが魅力。 家系や次郎系などこってりとしたラーメンが主流の現代で、こういった王道のラーメンを食べたくなるのがツウな男。...