東京カレンダー | グルメ・レストラン、ライフスタイル情報
麻布十番に移転した、無国籍料理を出す名酒場。壁に飾られたアートにもセンスが光る
スマホで場所を検索しても迷ってしまう、隠れ家と呼ぶに相応しい密やかな佇まい。 扉を開けると◯◯風や△△系とは括れない、異世界に迷い込んだような怪しく素敵な空間が現れ、ディナーの序章から胸が高まる。...
港区きってのレストラン激戦区、麻布十番に今年4月、白金高輪から移転したのが『酒肆ガランス』だ。 かねてより感性の鋭い大人が集う店として定評があったが、新天地はぐっとグラマラスに。 真紅のカーテンや優美なデザインの椅子が印象的な店内は、マニアも舌を巻くプリアンプや“蓄音機のロールスロイス”と称されるアンティークの「ビクトローラ クレデンザ」が並び、音楽に造詣が深い店主・星野哲也さん独自の世界観に満ちている。...
高感度な大人が夜な夜な集う酒場として人気を集めた『酒肆ガランス』が、白金高輪から麻布十番に移転。 新天地は道路から奥まった建物にあり、密やかさがさらにアップ。そして、扉の向こうには、ぐっと照明を絞った瀟洒な空間が。 マニア垂涎のオーディオや壁を飾るアートなど、店主・星野哲也さんの愛するものが散りばめられた店内は、時間の経過を忘れさせる独特の雰囲気だ。 そして、酒肆(しゅし)=「酒を並べる」...
「代理店マンの重要な仕事は、人に会うことだ」と教えてくれた先輩は、お世辞抜きにカッコイイ人だった。 少しでも近づきたかったから、先輩にくっついて、20代はほぼ毎晩、六本木や西麻布へと繰り出してきた。 人が人を呼ぶ港区では、面白いことに数珠つなぎで輪が広がっていく。 中でも白金は、様々なジャンルで活躍するクリエイターたちと出会った場所で、彼らとの出会いが、自分を大きく変えた。 件の先輩はと...
料理とともに味わうアルコールも、ワインのみならず希少な日本酒・焼酎、ウイスキーなど充実のラインナップだ。 多岐なジャンルの料理を提供しながらも、ひとつひとつの料理はどれもレベルが高いから安心してほしい。“こんな店、はじめて!”とツウの彼女も喜んでくれるに違いない。...
はじめの一皿にふさわしい、店のいち押し“紹興酒漬けシリーズ”からは、牡蠣をセレクトして欲しい。濃厚な牡蠣が紹興酒を纏い、心地よく喉を通り抜ける最後の一瞬まで、芳醇な香りを放つ。彼女には牡蠣の香りを邪魔しない、ドライな食前酒をオーダーしよう。きっと彼女も「今夜は違うな」と感じ取るに違いない。 酒肆とは“酒を売る店”という意味。その名の通り、和洋問わず酒の種類が豊富で、耳慣れない酒の名前もメニューを埋める。 ...
酒肆(しゅし)という居酒屋の意味をもつ言葉を店名に掲げた、この店の餃子はとにかく個性的!「専門店には敵わないから、ほかにないオリジナルな餃子をと考えました。こだわりは、パリパリの食感です」と店主・星野哲也氏は話す。 わずか4mmの厚さの「ガランス式焼き餃子」は、皮はパートブリック(小麦粉が原料の薄いクレープ状の皮のこと)、タレは煮詰めたシェリービネガーがベースというジャンルレスぶり。だが、食べると意外や「...
店主の星野哲也さんが「今日はこんなものもあるんです」とふたりの前に運んできた大皿の中には、がめ煮が。 「がめ煮の語源は“どろがめ煮”、すなわちスッポンと根菜を指していたそうで、原型に忠実にスッポン肉で作ってみました」とのこと。 「それはぜひ頂いてみたいね!」と、さっそく注文。セラーを覗いて選んだ、島根・加茂福酒造の「裏死神」なるレアな日本酒をお供に、舌鼓を打つご両名。 「これは飲み手を欺くスト...
たとえば、オランダの大航海時代から伝わる「バルケンブリー」なる豚肉と臓物のパテ、「擬黒多刺蟻」という滋養に富む蟻とアマランサス入りのグリッシーニ、皿の中には一切の具材やハーブが見当たらずパスタしかないのに、なぜかアサリの味がするスパゲッティゴーストなどなど。 加えて、季節の黒板メニューには、壱岐の漁師から直送される新鮮な魚や、上海蟹の身をすっかり取り出してパートブリックで巻いた春巻き風の一品なんてものが登...
「賑わう」、それはその店が絶大なる人気を誇っている証拠に他ならない。 コロナも落ち着きをみせ、東京の夜がにわかに活気づく今、また「賑わう店」へ向かいたい。 ...
白金を代表する大人フレンチ。シェフ独自の感性が光る、アートのような一皿を楽しめる
プラチナ通りと目黒通りがぶつかる、少し手前の一角。ここは星付きレストランがひしめく界隈でも、とびきりの美食エリアである。 そんな場所に今年4月、開業10周年の節目にと、ほど近くから移転リニューアルを果たしたのがフレンチレストラン『アルシミスト』だ。 前店舗からは、内装も広さも華麗に一新。よりグランメゾンとしての風格を備えた、邸宅レストランへと変貌を遂げた。 当然ながら厨房も大きくなり、冷蔵庫の容量はなんと8倍...
メインディッシュはフランス・ロゼール産仔羊の鞍下肉(ロースの下)を真空で低温調理した一皿。 ソースは仔羊の出汁に木の芽のオイルと柚子を合わせたもので、炒めたきゅうりととうもろこしを添えている。 仔羊の脂と香りのアクセントが絶妙にマッチ!...
おまかせコース(¥12,000)の全12品はどれもカラフルで、配置のバランスも個性的。シェフにこだわりを尋ねると、「多皿構成のため一皿のポーションが小さいのですが、小皿ばかり使っていては面白くないので、大皿を空間として見せるようにしています」と教えてくれた。 シンメトリーを重視しないスタイルは、パリの『ル・シャトーブリアン』の影響だとか。写真のリードヴォーのソテーは、そばにオレンジジュースを煮つめたものと...
想像力と創造力――。料理人にとって必要なのは、どちらだろうか。答えは、おそらく、どちらも、だ。想像を形にするには、それなりの経験や知識が要されるが、今年の7月に白金にオープンした『アルシミスト』の山本健一シェフは、独自の感性を皿に描くことができる若手料理人として、近い将来、脚光を浴びる存在となるだろう。 大阪の専門学校を卒業後、京都のフレンチレストランへ。フレンチをやる以上、フランスに行くことは自然の流れと考...
2021年はすべての価値観が、劇的に変化した年。 それを柔軟に受け入れ、フィットし、さらには、逆境をものともせずに前を向く、そんな姿勢が求められたこと。 ...
白金、隠れ家、しゃぶしゃぶという大人が喜ぶ三拍子が揃う店
白トリュフの名産地といえば、イタリア・ピエモンテ州。ことに、アルバ近郊で採れる白トリュフは極上品とされる。 白金の一角に、そんな最高峰の白トリュフを絶品のすき焼きにかけていただく名店がある。 黒毛和牛のしゃぶしゃぶ・すき焼きの専門店『今福』だ。...
ステーキとハンバーグの『ミート矢澤』、焼肉の『焼肉稲田』、ハンバーガーの『ブラッカウズ』など、極上の肉料理店の代名詞の「ヤザワミート」グループ。 数多ある店舗の中でも、最高のグレードを誇るのが、“日本の肉鍋”代表格である、すき焼きとしゃぶしゃぶを主役に据えた『今福』だ。“肉のテーマパーク”を標榜し、厳選した黒毛和牛のみを扱う。...
タクシーが店の前で停まると、そこは静かな住宅街。そんな意外なロケーションのなか、白い暖簾を掲げる店が、目的の『今福』である。 ここへ誘う際には「白金にしゃぶしゃぶ食べに行こう」と言うのが正解。なぜなら少しだけサプライズを演出できるから。...
前号となる月刊誌12月号では激動の東京レストランシーンを“総選挙”に見立て、リアルに行きたい話題のレストランを多数掲載した。 ただ、それだけでは、東京のレスト...
厳選した部位を多種類食べられる贅沢さ!白金にあるセレブ焼肉
サーロインの刺しを限りなくレアに炙った、人気の一品。 溶ける脂と卵黄ダレの味わいに、思わず目を瞑る。1貫 1,100円。 ◆ 都内焼肉店の新鮮な生肉刺しを、14品一気にご紹介した。つけダレが工夫されていたり、他の具材と合わせて食べたりなど、進化が止まらない生肉メニュー。 ぜひ一度、堪能してみてほしい! ▶このほか:したたるほどにタレがからんだ、西麻布の人気焼肉!白米を注文せずにはいられない!...
ここでは、霜降り系と赤身系の高級部位をいろいろと取り揃えるが、店主・金 津大さんの推すメニューが「上ロース」。 日によって、部位は替わるが、しっとり柔らかい部位と、赤身の美味しさを味わう部位の2種を常時用意。 そして、この日の2種類のうちで、特にロースらしさを感じられるのが「トウガラシ」だ。 「赤身の美味しさを伝えたいので、ウチではA5の雌にこだわっています。本当に上質な肉の魅力はロースを食べて初めてわかる」。...
炙っているので“じゃない”がつく、ユニークな一品。 赤身の多彩な部位をミックスしている。軽く炙って、甘めのタレと卵黄に絡めていただく。1,200円。 ◆ ユッケこそ、お店らしさがでる最高のメニューではないだろうか。 焼肉のサイドメニューにしていては、惜しいユッケたち。次回、焼肉店に訪れる際は個性的なユッケを目当てにしてみては。 ▶このほか:都内の人気店がすべてわかる冷麺カタ...
他にはない昆布、煮干し、マグロ節で作る和風な一杯。 ツルッとした盛岡冷麺を使い、そぼろで肉のコク、柴漬けで酸味を加え、ひと味違うさっぱり感を演出。1,050円。...
扱う肉は最高級の黒毛和牛A5の雌牛のみ。塊肉をレアに焼き上げた「特選フィレ丼」は、肉々しさとやわらかな肉質を堪能できる逸品。 タレにはガーリックバターを加えてパンチを出す。後半で温泉卵を絡めれば、極上のTKGが完成。...
彼を筆頭に、プライベートも絶好調と思われるノリに乗った3人で残業メシだという。 「仕事中は基本的に出前とか仕出し弁当が多いから。焼肉に1日2軒は羨ましい(笑)」と言うのは報道番組のディレクターを務める藤ヶ谷 剛さんだ。 「ワールドカップのときの食事はほぼカップ麺だった(笑)」と話す江頭賢治さんは、スポーツ番組を担当。 現在は、それぞれ違うジャンルの番組制作に携わるが、営業部配属時代は苦楽を...
美味しい肉を少しずついろいろ食べたい―。 そんな焼肉セレブに評判の店が、『和牛焼肉KIM』だ。...
特選和牛の質の高さが売りの一店。 「普段はタレ派の私でも、『KIM』のお肉は塩でいただくのが好きです。いろんな部位を少量ずつ食べられる“ちょっといいコース”が魅力。場所柄、焼肉屋さんのワイワイ感はないのでデートにもぴったり」...
ハイセンスな空間に白金美女が艶やかに集う。肉料理が絶品なお洒落ダイニング
イチョウ並木が美しい白金プラチナ通りは都心で一、二を争う優雅さが漂うが、『ザ テンダーハウス ダイニング』のテラスはこの通りに面する。 贅沢な南米の別荘を思わせる開放感で、アロエなど豊かに茂る植栽も亜熱帯の雰囲気。...
白金プラチナ通りを行き交う人々の足が止まる。 芸能人など見慣れているであろう、この街の人でも無視できないほど、ひと際オーラを放つ美女ふたり。女優の夏菜さんとタレントの朝日奈央さんだ。 あることをきっかけに急速に仲良くなったという彼女たち。それは、人気テレビ番組での大食い企画でのこと。 「1年半ほど前に、ふたりで2.2キロのスタミナ焼肉丼を食べるという企画にドッキリで挑戦することになって。あれで一気に絆が深まっ...
大人な会だから肉で攻めるのは王道だ。 「熊本県産あか牛ロース」140g¥5,500。赤ワインソースは軽やかな仕上がり。ゲランドの塩も添えられている。 ジューシーな塊にかぶりつけば、否応なしに、盛り上がる。...
ジューーーーーッと、コテを押しつけられた肉から白い煙が上がり、香ばしい匂いがする。このステーキがペアリングディナーのメインとなる一品だ。 刻印されているのは、南米・アンデス山脈山麓で造られるアルゼンチンのプレミアムワイン「テラザス」オリジナルの焼きゴテ印。“The BEEF Wine”の異名をもつ「テラザス」とのペアリングを楽しむために用意された肉だ。アンデス山脈の標高の高い場所で造られるワイン、南米料理...
また、夏がやってくる。亜熱帯と化した東京の夜を生き抜くために、大人にとって「ビール」は必要不可欠な存在。 レストラン、そしてお酒を取り巻く環境が目まぐるしく変...
渋谷2丁目の名店を知らずして東京イタリアンは語れない
美食エリアとして知られる渋谷2丁目。その立役者といえばシチリア料理の名店『トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ』だ。 オープンは15年前。その当時、石川 勉シェフはテラスのある開放的な物件を探していた。 「イタリアの軒先のイメージで、気楽に楽しく食べられる場所を」と、現地で修業したシェフならではの嗜好で見つけたのがこの場所。 テラスは青学西門前の通りに面し、店の前を歩けばオリーブの木ごしに陽気で明るいムー...
料理は、愚直なまでにシチリアの味を踏襲している。現在のように、エリアに特化したイタリアの郷土料理専門店が次々に登場する時代よりはるか前に、いち早く南イタリアに着目したのだ。 新鮮な魚介類や、味の濃いトマトやブラッドオレンジなど、海と山、それぞれの〝幸〞に恵まれた土地で作られている料理は、季節の素材感を重視しており、飽きが来ないものぞろい。 メインの魚料理の中でも特に人気の「カジキマグロのパレルモ風 炭火焼き」¥2,...
シチリアの暖かな風土と郷土料理が楽しめるお店。オリーブオイル、塩、まぐろのからすみ、ケッパー、アンチョビなど、シチリアの食材にこだわった現地さながらのシンプルで上質なシチリア料理を提供してくれる。 数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニューが、ご覧の“鰯とウイキョウのカサレッチ”。石川シェフによれば「日本で言えば、カツ丼みたいに、シチリアではどこにでもある庶民的なパスタ」だそうで、味の決め手は何といっ...
—なるほど。イタリアンで女性が好きなお店は?— 淳子:イタリアンなら『ドンチッチョ』とか『ランテルナ・マジカ』ですね。かなりヘビーユースしてます。あの陽気な感じが大好きで、皆でシェアしながらわいわい食べるとついつい飲みすぎてしまう(笑)お酒をいっぱい飲む子と行くと楽しいですね。 加奈子:あぁ、その2店は何度行ったか私も分かりません。パスタも美味しいし間違いがない。それでいて、肩肘はらずにあのお値段で...
私にとってのそのひとつに『トンマズィーノ』(現『トラットリア シチリアーナ ドンチッチョ』のカジキマグロのパレルモ風がある。それまでのカジキといえば照り焼きか粕漬けのイメージしかなかった私に、火を通したこの魚の旨さを初めて教えてくれたのがこれ。 まず目を見張ったのはジューシーさだ。しっかり火が入っているにも関わらず、身はしっとりとして豊潤。口中に溢れ出る旨みのジュースは肉汁とでも呼びたいほどの存在感だ。 ...
「美魔女的な(!?)女性と食事にいきました。このお店はその女性のお気に入りでした。店員さんは気遣いが良く、丁寧な対応。食事ももちろんおいしい!しばらくすると、隣のテーブルに仕事でよく知る大物プレスの女性グループが偶然食事をしていて声をかけられ、その対応に苦しみました。みるみるその女性の顔が魔女のように…怖。美味しいお店は、業界人が多いですね」(35-39歳男性) 『ドンチッチョ』というと場所柄渋谷でも青山...
『トラットリアシチリアーナ ドンチッチョ』といえば、連日連夜大盛況なことでつとに有名。常にレストランシーンを牽引するイタリアンの1軒である。水野 学さんも「愛してやまない東京のレストランベスト3に入ります」と熱っぽく語るほど。 では、水野さんにとってこの店の魅力は?と問うと「僕がレストランに求める3条件である、味・サービス・インテリアのみならず立地を含めた“雰囲気”、この3つを完全に満たしているから」と即答。...
太陽の輝きを感じさせるような明るさと力強い味わい。そして、どこか懐かしい温もりに溢れたシチリア料理。その醍醐味を存分に楽しめるのが『ドンチッチョ』だ。 数ある名物料理の中でも1、2を争う人気メニューが、ご覧の“鰯とウイキョウのカサレッチ”。石川シェフによれば「日本で言えば、カツ丼みたいに、シチリアではどこにでもある庶民的なパスタ」だそうで、味の決め手は何といっても鰯とウイキョウのバランス。 なるほど口にすれ...
希少部位のラインナップが圧巻!白金の高架下に佇む、焼き鳥通も集う店
@harapeko_asukaさんの投稿より...
〝みさき〞、〝きんちゃく〞、〝あずき〞など、「ここで初めて食した」という声も多く聞かれるほど、ホルモンを中心とした希少部位のラインナップは圧巻。 また、日本酒の品揃えは本格的。「この白金で、上質なお酒を気負いなく飲める店」として数多くの常連を抱える。...
国内外に5店舗を展開する、焼き鳥通ならずとも知っている有名店。希少部位が確実に食べたければ『酉玉』を訪れるというファンも多いはず。 「えんがわ」「油つぼ」「おたふく」など、メニューにもネタケースにも、ズラリとふだんなかなかお目にかかれない部位が並ぶ様子は垂涎もの。ここでは、希少部位だけ注文という願いも叶えてくれる。 日本酒の品ぞろえも秀逸で希少部位に酒が進む。...
不規則な生活が続く俳優という仕事。にも関わらず、スレンダーな身体を保っている速水氏。その秘密とは? なんと、週に1〜2回は焼き鳥屋に行くという、速水もこみち氏。その理由は、焼き鳥ならではの気軽な雰囲気と、食べ心地の軽さにあるそう。 「仕事の関係で夕食が24時過ぎになることもあるのですが、そんな時にはさくっとひとりで近所の焼き鳥屋に行きますね。焼き鳥なら1串ずつだから量も調整しやすいし、夜遅くに食べて...
突然、余儀なくされた自粛生活。始めは窮屈で退屈だと感じていた「おうち時間」にも、段々と慣れてきた。 未曽有の事態に直面したことで、奇しくも暮らしに新たな価値観...
上質な大人デートにぴったりのフレンチ。目にも楽しい芸術的な逸品に、会話が弾む
ころんとしたフォルムがかわいい、リンゴをリアルに象った冷たいスイーツ。 ビジュアルに息を呑みつつ、甘さ控えめの表面のチョコレートを割ると、厳選した果物を使用したソースと、果肉がたっぷり入った冷たいクリームがトロリととろけ出してくる。...
通りからは、その店が何屋かどうかすら定かではない。しかし店内に入ると、独自の世界観が拡張していく。 奥まで延びるカウンターはイタリアの大理石、マホガニーのアートや扉、シェフが着用するコックコートまですべてが特注というこだわりようだ。そしてそれらが白金らしい上質な雰囲気を醸している。...
白金高輪駅から徒歩で約5分。6月に誕生したのが、今、注目のパティスリー&レストラン『Libre』。 同店には、シェフ田熊一衛氏がパリで習得した3ツ星の技術を惜しみなく注ぎこんだ、見た目も華やかなスイーツが並ぶ。 看板メニューとなるのが、まるで本物のフルーツのような形をした「フリュレ」。...
自粛期間を経て「食」についての価値観が大きく変わった、なんて人も多いだろう。 「おうち」でも〝美味しい時間〞が過ごせることは分かった、でも、何か物足りない……...
正統派フレンチに一服の日本的感性をプラス!繊細な料理に思わず感嘆
ディナーのコースは8,000円、1万2,000円、2万円の3つがあるが、いずれも内容はおまかせ。その季節に味わってもらいたいベストな食材を『ラ・クレリエール』ならではの料理に仕上げることに心を砕く。 たとえば、出身地である北海道産の牡蠣に〝鉄板〞の組み合わせであるほうれん草とセップ茸を添えた一品は、牡蠣の加熱時間と温度を「51℃で約20分」と定めた。いろいろな温度で試した結果これがベストだったから、だという。 だが、楽...
店のアイコニックなアミューズブーシュが、ブーダンノワールとりんご、トマトを挟んだプチバーガー白を貴重にしていながら優しい印象の店内...
3日かけて作られる牛ホホ肉のブレゼは、肉質の柔らかさと真心の深い味わいに驚く。さらに、こだわりが他にもある。 ガルニチュールの野菜は、牛ホホ肉とあえて縦に平行して盛り付けられている。メインの奥においてソースにかかっていると野菜の味がわからなくなるから、素材感を大切にして並べている。野菜の味を知ってから、濃厚なソースと合わせてほしいという想いが込められているのだ。...
そもそも柴田シェフがフランス料理の道に進んだのは、少年時代に憧れた洋菓子を学びたかったため。 実はキジバトのブーダンノワールも、チョコレートとチェリーのケーキ「フォレノワール」をイメージしたもので、グリオットのピュレや、ゴボウを練り込んだブラウニーを乾燥させたパウダーなどを使っている。 「家庭で作れない手のかかるものこそレストランに出かけて食べる意味がある」と考える柴田シェフは、パイ包みなどの手間がかか...
一流な大人たちの立ち振る舞いに触れ、自分を磨き上げる。 そのためには、慣れ親しんだテリトリーを脱して、新たなフェーズへ。 ずっと気にはなっていたが、大人...
日本のフレンチを支えてきた、最重要店は白金にあり
真の大人とは何か。自らの価値観を持ち、氾濫する情報に惑わされることなく、本物を見極める審美眼を持つことではないか。 レストラン選びも然り。真の大人が、為すべきこと、それは、数多あるグルメ情報に惑されず、自分のスタンスに合った店を選び抜き、そこを行きつけにすることだ。 そんな慧眼を養うなら、ここ『コート ドール』をおいてほかにない。 黒鉄のランタンが灯しだす「COTE D'OR」の文字もどこか風格を湛える、レジェン...
言わずと知れたフレンチの名店『コート ドール』。オープン以来、グランドメニューを飾る至極の逸品として供されているのが「和牛の尻尾の煮込み赤ワインソース」だ。 威風堂々として皿に横たわる肉塊─。 鳶色のソースに覆われ、黒々とした光沢を放つそれは、立ち昇る香気も豊潤にして軽やか。どこか毅然とした佇まいに、有無を言わせぬ迫力と品格を感じさせる。 斉須政雄シェフが28歳の時から作り続けてきた渾身の力を込めたひと皿だ。...
斉須シェフもフランス修業時代からの戦友。同じ境遇を経験した2人だからかもしれない。食材や料理に関する考え方、姿勢には共通するものがある。 「料理ってね、常に発見があるんですよ。食材にもいろんな状態があって、同じ料理でも火加減ひとつで味が変わる。常に最高の状態にもっていくことは簡単じゃない。うちのスペシャリテ“仔羊の塩包み蒸し焼き”を作る時は今でもドキドキします。辛いなと思う時もあるけれど、そういう時が伸び...
小石原さんをはじめ、フードライターやソムリエなど、各界の“美味通”たちが真っ先に推薦する、東京の夏を代表するスープ。フランスで12年間料理を作り続けた斉須政雄シェフが、日本人として何ができるか追求して生まれた、唯一無二の味だ。材料は梅干しとたっぷりの紫蘇、そしてトマトの果汁と少しのアボカド。なにげない食材だが、斉須シェフの手にかかれば、梅の鮮烈な酸味と、トマトの瑞々しさ、紫蘇が醸す溢れるほどの清涼感に、胸がいっ...
たった今、出来上がったばかりの翡翠色をしたスープは、まるで息をしているかのようにプクプクと小さな気泡を立て、静かな吐息を漏らしている。ご覧の目にも涼やかなひと皿が、ここ『コート・ドール』の夏を彩るスペシャリテ“大葉シソ・梅干しの冷製スープ”。孤高の料理人・斉須政雄シェフが生み出した珠玉の逸品だ。 青シソと梅干し。この、日本人の心の奥に潜む夏の原風景を彷彿とさせる食材を使いながらも、斉須政雄という料理人のフィル...
¥5,880。言わずと知れたフレンチの名店『コート ドール』のオープン以来、25年間グランドメニューを飾る至極の逸品。これを食べるために訪れるグルマンたちが多いのもうなずける、深奥にして滋味ゆたかな味わいだ。オックステールという庶民的な食材を一流の味に仕上げる。『ヴィヴアロワ』で初めてこの料理に出合った時の感動を今も胸に秘めながら、変わらず作り続ける斎須政雄シェフ。その料理哲学がこのひと皿には潜んでいるようだ。...
白金でワンランク上の大人な夜を。使い勝手の良い、小粋な和食居酒屋
残業終わりの22時。 「先輩、サク飯しませんか?」と声を掛けてきたのは入社7年目、隣のチームに所属する29歳の後輩だった。 「サク飯」と言いながらも、その表情は暗い。なんかありそうだな。そう察して、短く「いいよ」と答えて会社を出る。 社内の人間に聞かれたくない話もあるんだろうと思い、丸の内周辺は避けようと考えたら、白金の馴染みの店が頭に浮かんだ。 遅い時間なら空いている可能性も高い。案の定、大将は「どう...
博多から直送される鮮魚を使った豪快な料理に定評のある白金『福わうち』。〆の名物に「肉じゃがカレー」もあることだし、 “魚介+カレーで1万円”なひと皿を考えていただけないだろうか? と店主・三宮昌幸氏に相談したところ、快く考案してくださったのが、コレ。 「肉じゃがカレー」以外に、練り胡麻を使った「精進カレー」もメニューにあるため、それをベースにしつつ、旬の素材である貝をふんだんに使用。味の核となるのはなんといっても「コハク酸」。こ...
白金の一軒家で、破格の和食に酔わされる
マネジメントも板についてきた今日この頃。 3か月前、新規クライアント獲得という特命を拝し、発足したチームのメンバーは、自分を除けば平均年齢28歳という若手3人。 まだまだ自分が現場に出たい気持ちはあるけれど、〝任せること〟が成長につながると信じ、後方支援に徹してきた。 足繁くクライアントの元に出向き、文字通り汗を流し、ときに深夜まで残業して取り組む姿は、「今の若い奴らは……」なんて上の言葉を撥ね付けるには、十分な...
住宅街の真ん中、周りには目立つ建物がほぼ無く知る人ぞ知る和食店が『和味 大輔』。 竹に囲まれた趣ある概観は特別感があり、暖簾をくぐるとどこか京都を感じさせる空間が広がっている。...
~鰤の旨みを塩で引き立てる味のわかるオトナ好みの鍋~ 魚料理と日本酒のセレクトが評判の『大輔』。冬の名物「ぶりしゃぶ」は、2種の塩でいただくのが大輔流。鰤は築地から佐渡産や富山産など、おすすめを仕入れ、脂乗りのいい腹身のみを使用。 「出汁にくぐらせると余分な脂が落ちて旨みが凝縮する」と店主。 とろける食感をさっぱりハイビスカス塩で、はたまた、香り豊かな燻製塩でと愉しめる。好みを聞きあいながら鍋...
白金の大人の格を上げるフレンチ。味、空間のこだわりが凝縮した名店
この8月、往年の名店『OZAWA』の跡を引き継ぐ形で、新たにオープンしたのが『ラリューム』。この店もまた、志の高い大人たちが集う街である白金に似つかわしい一軒といえる。 プラチナ通り沿いにあるガラス扉の先の螺旋階段を降りれば、目の前に広がるのは、スタイリッシュかつ荘厳な空間だ。...
白金の地元民に愛される人気店!今夜は本格スペイン料理を堪能しよう
定番人気は「オマール海老のパエーリャ」¥3,218(2人前~)。濃厚な海老のエキスにレモンが爽やかさを添えて、ワインとの相性も抜群「季節のゴロゴロ野菜のサラダ」¥842は、隠れた人気メニュー...
白金と広尾の中間。タクシーで向かいたいカジュアルでこなれたビストロ
軒を連ねる店々の中では最も新しい、今年7年目の『SARU』。 テラス席が設置された唯一の店で、店内のカジュアルな様子が気軽に覗けることもあり、比較的若い客層でにぎわう。週末には、テラス席に愛犬と同伴でお酒を楽しむ人の姿も。 〝白金のセカンドキッチン〞をコンセプトとして、何度通っても飽きない味を目指している。...
店内でまず目につくのは2卓の大テーブル。1卓10人は座れる? 「隣り合ったお客さん同士のコミュニケーションも生まれています」と店主の猿田伸幸氏。深夜もディナータイムと同じメニューを供するビストロだ。 そのメニューをじっくり眺めると、多くで食材の産地を明記していることがわかる。長野・くりん豚、信州サーモンといったブランド食材もちらほら。「チーズも国産だけを仕入れている」。生産者と密に繋がることで示されるのは本物の素晴らしさ。そ...
誰にも邪魔されない本気のお忍びデートはココ!白金の隠れ家で極上江戸前鮨を頬張る
店に入れば、そこは檜の一枚板のカウンターに8席のみが並ぶ隠れ家。 こぢんまりした庭が窓から見え、ささやかな抜け感が小体な店に解放感とゆとりを与える。 設えられたアートも九谷焼の器も、物の分かる大人に見合う名品だ。...
ワインとのペアリングができる白金の中華店!臨場感あるシェフズテーブルも人気
カウンターで料理を待つ時間も、『私厨房 勇』の醍醐味である。 例えば炒飯が中華鍋の上で舞う様子、紹興酒を鍋肌にあてた時の“ジュワッ”という音など、目の前で繰り広げられるすべてのシーンが躍動感に溢れ、食欲が刺激される。...
『私厨房勇』の提案する私房菜とは、有名シェフが自宅に友人を招き、食事を振る舞う香港式の食文化。主体となるのはコースメニュー。ゲストの要望を聞き、その人のためのコースを組み立てる。その手間ゆえ、席はカウンター8席のみ。 ベースとなるのは広東料理。自家製の干肉のようなクラシカルさもあれば、豚の角煮と黒酢を合わせる独創的な一皿も。「今度は何を食べようか」。店を出る頃には、次回への期待に心高まる。リピート必至の俺の厨房。...
原勇太シェフは松戸で『中国麺飯勇』を開いていていたが、白金に場所を移し2014年5月に『私厨房 勇』を開店した。 主体となるのは8品前後のコースメニュー。原シェフが丁寧にゲストの要望を聞いてくれて、ゲストの好みに合わせてくれる。 私厨房というネーミングは、香港でシェフが限られたゲストを招いて振る舞う「シィフォンチョイ(私厨菜)」から。 ゆったりとした、わずか8席のカウンターに座れば、眼前の光景に、...
白金の人気店『私厨房 勇(ユン)』。¥6,500のコースの〆には炒飯が人気だが、この季節にイチ押ししたいのが「青海苔と飛子のとろみスープ麺」(要予約)。 麺をすすれば口の中で飛子がプチプチプチ! とテンポよく弾け、青海苔の香りがふわりと広がる。見た目の清涼感だけでなく、さっぱり塩味のスープも夏だから食べたい理由のひとつ。...
無難な味よりこだわりのある味に惹かれます ラーメンを選ぶのは、仕事が遅くなったりして、簡単に食事を済ませたいとき。 上品な味が好みですが、わざわざ食べに行くなら、無難でこだわりのないラーメンより、お店の個性がはっきりと味に出ているようなラーメンのほうが好きです。 落ち着いて食べたいので、お店がきれいかどうかも大事なポイントだと思います。...
特に野菜を使った料理の印象が強い。「蕪と干し貝柱の中華風ポタージュ」や「天然車海老の中国野菜の炒め」が印象的だ。もちろんメインや〆の担々麺もあるが、すっきりとした中華料理だったと記憶している。...
贅沢に配されたカウンターは、すべての席から原 勇太シェフの機敏な調理風景が臨めるシェフズテーブル。毎年訪れる香港で受ける刺激が投影された料理の数々は、一見シンプルだが丁寧な仕事が施され、食べ手の五感に訴えかてくる。 合わせるワインは、フランス・ジュラ地方で造られる「ヴァン・ジョーヌ」(グラス¥1,620)をぜひ。ナッツのようなコクのある深い味わいは、ドライシェリーや紹興酒のニュアンスがあり、原氏の料理とも...
美味しいピザ・イタリアンに溺れる、白金の夜
閑静な白金エリアにポツンと明るい賑わいを見せる店、ここが『TARANTELLA da luigi(タランテッラ ダ ルイジ)』だ。 入口から一歩足を踏み入れれば、まるでそこは本場イタリアにいるかのような雰囲気が広がる。 それもそのはず、薪窯や内装、照明など、日本にいながらにしてナポリを堪能できるよう店内の雰囲気までナポリを追求しているというこだわり。...
真っ直ぐに窯を見詰める真剣な目がある。パーラ(ピッツァを運ぶ柄の長いヘラ)の扱いもお手の物。寺床雄一氏が開いたピッツェリア&トラットリアだ。 「一番原始的かもしれませんが、手作りであることを最もはっきり示せる職人がピッツァイオーロ」。涼しげにこう語るが、気持ちは熱い。寺床氏が師と仰ぐのはナポリで伝統のピッツァを作り続ける7人の男たち。 ナポリで100年以上のピッツェリア『ラ スタリタ』のアントニオ・スタリタ氏や『ピッツ...
ナポリをはじめ、カンパーニャ、サルデーニャ、ロンバルディアなど、7年にもおよぶ本国での修業を経た寺床雄一氏だからこそ、本場顔負けのピッツァや郷土料理、空気感を伝えることができる。「アングイラウミドプロフーモディアッローロ」は、ペコリーノサルドをかけたウナギのローリエ煮。サルデーニャ島の川沿いの地域で、春から秋にかけて食される逸品だ。...